2014年09月04日

幻の徳川道その1・石屋川→鈴蘭台

六甲山中を進む徳川道は全長約34km。
西国街道のバイパスとして作られた道です。

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↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

スタートは阪神石屋川駅付近。
ここは西国街道との追分になっていて
徳川道の起点であることを示す看板が立っています。

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今や六甲山のハイキング道で人気の徳川道ですが
元は幕末期に神戸市街地を避けるように作られた道で
大名と外国人とのトラブルを未然に防ぐ目的があったそうです。

当初は西国往還付替道と命名されたのですが
大正期にハイキング道”徳川道”として生まれ変わっています。

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護国神社から先にある長峰坂。

長い急坂が続きます。
昔はこの付近はすでに山道だったそうですが
今ではすっかり住宅地の様相になってしまってます。

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徳川道の入口がこちら。
基本的に案内看板通りに進むと峠に着くことができます。

ここから先は一気に登山道の様相になるのですが
狭くて急坂な場所は本来の徳川道でないことが多いようです。

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近年になり峠までの道筋には堰堤がいくつも築かれ、
それを回避するように新たな道が作られてしまいました。
また阪神大震災での土砂崩落の影響もあったかもしれません。

当初の目的では大名行列も想定していたでしょうし
今よりはいくぶん緩やかで歩きやすかったものと思います。
現在の徳川道は幕末時よりも相当ハードな道になっているようです。

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こういう沢渡りが多いのも特長的ですね。
前日の降雨量に十分チェックしないと痛い目にあいます。

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所々に石積みが残ってるのは嬉しいところです。
これが江戸時代のものかどうかの見分けは難しいところですが
山中では何か所かで古い時代のものがあったように思います。

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杣谷峠。「そまだに」と読みます。
標高は650mということもあって涼しいです。

ここからの徳川道は
あえて神戸市街を見下ろせないルートをとっていきます。

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穂高湖。

なかなか美しい湖です。
上高地の大正池に似ていることから命名されたといわれています。
ですので命名は昭和初期になるのでしょうか。

この付近の徳川道が湖にわざわざ寄っているのは
おそらく馬などの飲み場確保のためだったのでしょう。

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高原のような道筋が続きます。
幾度も川と交差し沢を渡っていきますが
森林植物園の手前には「飛び石渡り」が残っています。

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大きな石が直線上に置いてあって
それを伝って川を渡るというものですが
どの石も立派なもので渡りがいがありました。

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森林植物園内(有料)の中を進み、
昔からある大きな長谷池の横を通り出口へ。

池には睡蓮が咲き誇っていました。
そして紫陽花も8月にも関わらず結構咲いていて
標高が高いことを思い知らされます。

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森林植物園を出ると最初の藪漕ぎ区間です。
高校の横から入るのですが実に難解です。

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右手の門の横から入ります。

藪自体はそれほどではないのです。
入口は二又に別れてるのですが整備されたほうは行き止まりで
鬱蒼とした雰囲気のほうの道が正解なのです。

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やがて、すずらんの湯に出てきますが
この付近は無理矢理駐車場に出るしかありません。
詳しくはヤマレコでの記録をご覧ください。

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すずらんの湯の周辺は
現在の有馬街道(古くは天王谷越)との交点になります。

ここは丁度、谷間になっているので
西へ向かう徳川道は再び山へと進路を取ります。

次の難所は惣山です。

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惣山は今や住宅開発によって
昔の面影は一部現存しているハイキングコースしか残っていません。

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惣山の麓には古い道標が残っていました。
「右 ニたび山 左 まや山道」

ここが徳川道であった何よりの証拠です。

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徳川道の1回目は鈴蘭台西口駅で終了としました。
一気に石屋川から大蔵谷まで歩こうと思えば行ける距離ですが
ルート上に廃道など不確定要素が多いので2回に分けました。

山道があると時間配分が難しいですね。
次回も結構な藪道があるそうなので覚悟して進みます。


  
posted by にゃおすけ at 19:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 西国街道(山陽道) | 更新情報をチェックする
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