2014年12月10日

磐船街道と奈良への道・枚方宿→奈良公園

東海道五十七次の枚方宿より
磐船渓谷を抜ける街道を歩いてみました。

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↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

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枚方駅前にある大きな道標。

右 大坂ミち
右 京 六り やわた 二り
左 くらじたき 是四十三丁 道

くらじたき(倉治滝)とは倉治公園の源氏の滝のことでしょう。
文政9年(1826年)のものです。

この場所は「宗左の辻」と呼ばれています。
油屋の角野宗左邸があったことからきています。

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今回の街道歩きは
枚方の人の伊勢参りはどんなルートだったのだろう?がテーマです。

東海道で八幡に出て奈良に向かうのも考えられるのですが
地理的に考えると磐船街道がメインだったのではと思うところです。

では見ていきましょう。

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枚方の官庁街を過ぎると国道沿いになります。

早朝ということもあって車は少ないですが
歩道のない所もあって怖いですね。

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平行している川は天野川。
流域には七夕に関わりがある地名や史跡が多く残ります。
磐船街道は川の上流へと進んでいくわけですが
下流域であるこの地域は天井川になっているので
高い堤防が築かれているのが特長的です。

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砂子坂交差点(すたこさか)。
古くはスダコと読まれていました。

付近は川の砂地であったので水もちが悪いようで
このような土地を洲田(すだ)と言うそうです。

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砂子坂にあった道標がこちら。

「右 岩船街道 大和道」、「左 私部 倉治 津田道」
「左 岩船街道 枚方道」

明治期に建てられたものです。
こういうタイプは大阪府に多いですね。

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磐船街道の旧道区間。

今までと打って変わって
風情良い区間になってきました。

こういう昔ながらの景色は癒されます。

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やがて国道の道となり山間へ。
平行している天野川は峡谷を形成していきます。

磐船峡谷なる石柱が現れました。

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この峡谷は鮎返しの滝など
特に紅葉の時期は賑わっていたそうです。

現在は遊歩道が崩れてしまってて訪れる人は少なく
幻の峡谷といっても過言ではないでしょう。

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誰もいない渓谷は静かですね。

鮎返しの滝は本流にある滝なだけあって
なかなかの迫力がありました。

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この峡谷沿いの道ですが
磐船街道ではなかったものと思います。
おそらく後年に作られた遊歩道なのでしょう。

と、いうのも江戸時代の技術的に
峡谷は通らず山を越えていくのが一般的です。
磐船峡谷の入口にあった石柱は昭和16年のものですし、
街道からの分岐点だったと考えるほうが自然かもしれません。

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さあ、先に進みましょう。

この付近の国道は狭隘の場所が多く、
道路改良工事と河川防災工事が平行して実施されています。

川のヘアピンは珍しいですよね。

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磐船神社付近の旧道風情。

この神社は巨石で有名です。
写真でも建物の後ろにチラッと見えてるんですが
こういう巨石が何個もあって胎内巡りを楽しむことができます。

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磐船神社を過ぎると視界が開けてきました。
田畑が広がりなんとも懐かしい光景です。

ちょうど稲刈りの季節だったので
家族総出で精を出している農家もありました。

もうこの辺りは奈良県。
峠を1つ越えただけでこんなに違うものなんですね。

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やがて道標のある場所で清滝街道と合流。
磐船街道はここで終点になります。

街道の起終点は資料によって違うので悩むのですが
生駒山麓を進んで王寺までの説もあったりします。

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今回は進路を東に取って奈良市方面へ進んでみました。
清滝街道とも呼ばれている区間です。

当時の庶民にとっての旅は一生に一度といいますし、
おそらく枚方の人も奈良中心部に寄り道してから
目的地(伊勢)へ進んだのではないでしょうか。

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大阪と木津、伊賀とを結ぶ国道沿いに進みます。
ほどよく旧道が残っていて良い感じです。

旧道の何ヶ所は草道になっていたり
廃道のようになってるところもありました。

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京都府に突入っ!

木津は木津川の水運で発達した町で
今も大きい家が多く実に見ごたえがある町です。

ちなみに、ここから東へは伊賀街道が伸びていて
この道も伊勢へと通じています。

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やがて、奈良街道で奈良市内へ。

奈良街道は京都、奈良と2つの都を結んだだけあって
道の風情がどこか風格があるように感じます。

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奈良公園の手前には意外や意外。
牛を飼う「植村牧場」があります。
ここのソフトクリームはなかなかの絶品です。

ゴールは伊勢本街道との分岐点にしました。
鹿が出迎えてくれ癒されました。

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posted by にゃおすけ at 17:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大阪から奈良への街道 | 更新情報をチェックする
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