2017年03月08日

熊野古道紀伊路その9&中辺路その1・南部→鮎川王子

いよいよ中辺路へ。

IMG_6280.jpg


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

IMG_6272.jpg

暑い時期は朝のうちに距離を稼ぎます。

海の眺めが綺麗な堺漁港。
漁港の先からの海岸線は護岸整備されてないので
昔ながらの岩がむき出しの海岸になっています。

IMG_6283.jpg

IMG_6285.jpg

コンクリ壁には郡界石が埋まっていました。
ここが南部と田辺の境目にあたります。

IMG_6287.jpg

IMG_6292.jpg

IMG_6304.jpg

芳養(はや)王子跡は今の芳養大神社。

秋に5〜7歳くらいの子どもを着飾って
大人が肩車をする「美女万歳」が奉納されています。

IMG_6307.jpg

芳養松原という地名。

この先にある牛の鼻という岬まで続いてたと思うのですが
海岸線の埋め立てによって昔の面影がありません。
かつては相当な松原が広がったいたことでしょう。

IMG_6310.jpg

IMG_6311.jpg

昔の名残りを惜しんでか
国道沿いに若い松が植えられていました。
松の間から眺める海はいいものですね。

IMG_6319.jpg

田辺市街地は城下町だった影響で
道筋には枡形や道標が残っています。

熊野古道はここで川の上流へと進路を変えます。
平安時代の田辺市街地は広大な湿地帯だったので
住むことはおろか通ることさえ出来なかったそうです。

IMG_6327.jpg

IMG_6321.jpg

中世から江戸時代になると市街を通るようになりますが
新旧の分岐点というべき場所が出立王子跡です。

潮浴びのことを潮垢離というのですが
出立王子前方ニある潮垢離浜で体を清めていました。

IMG_6322.jpg

ちょっとした山を登っていくと田辺の港が見えてきました。
昔は湿地だったと思えないほど発展しています。

ここから中辺路と名前を変えます。

IMG_6329.jpg

IMG_6330.jpg

この先は会津王子跡、万呂王子跡と経由していきますが
どこが本当の場所だったか謎が多い王子です。

会津川の流れの影響で道筋が頻繁に変わったり
近世になってからは現市街地を通るようになったので
両王子は随分と早い段階で寂れてしまったのでしょう。

IMG_6348.jpg

IMG_6352.jpg

その万呂王子を通過している時のこと
手持ちのiphoneの電源が突如切れてしまいました。

完全に放電していたので予備バッテリーでは充電できず、
店を何軒か回って充電させてもらったのですが
今度はいくら充電しようが17%からあがらずで困りました。

IMG_6358.jpg

地図類をすべてiphoneに入れてあるので
いつまた電源が落ちるかヒヤヒヤしてたのですが
結局は予備ケーブルに付け替えたら直りました。
ようするに中で断線していたんですね。

これが山の中だったらと思うとゾッとします。
全てを電子化してると危険だなと改めて思いました。

IMG_6368.jpg

IMG_6374.jpg

さて、三栖王子跡です。
ここから先は草道が多くてわかりにくくなっています。

有名な中辺路といえども
今回の区間はほとんど人が歩いてないようです。
ただ、藪は真夏の時期でもこの程度だったので
冬から春は普通に歩けるかもしれません。

IMG_6378.jpg

IMG_6380.jpg

IMG_6384.jpg

こういう場所でも案内看板はあるのは嬉しいところで
さすがは熊野古道だなと思いました。

八上王子までの間では崩落個所があります。
迂回が推奨されていますが赤テープの目印があったので
自己責任で進んでみました。

IMG_6392.jpg

IMG_6399.jpg

IMG_6406.jpg

さすがに迂回推奨区間は草は伸び放題。
倒木もいくらかありましたが路盤はしっかりしてるので
意外とスムーズに歩けるものでした。

IMG_6403.jpg

ここが崩落場所です。
2mほど道がなくなっていました。
上側に迂回路があったので利用しています。

熊野地方は雨が多い地域です。
こういう崩落はどこであってもおかしくないわけで
そのたびに迂回を繰り返していたのではと思います。

IMG_6408.jpg

IMG_6411.jpg

崩落場所を過ぎて舗装路にでました。
八上王子跡には歌人西行法師の歌が残ります。

IMG_6421.jpg

次は稲葉根王子跡になるのですが
昔ながらの山越えで進むのは結構大変です。

山道に入ると案内看板はほとんどなく、
GPSがないと道がわからないほどです。

IMG_6430.jpg

IMG_6432.jpg

伸びまくる草。

所々に雰囲気の良い場所もあるんですが
植林の影響などで道筋が壊れている状態です。

峠付近の立派な切通しには感動しました。

IMG_6437.jpg

IMG_6440.jpg

IMG_6447.jpg

IMG_6448.jpg

下り坂はこれまた倒木だらけの急坂。
動物の罠が仕掛けられていたりして大変でした。

そうこうしてるうちに稲葉根王子跡。

IMG_6454.jpg

ここは五体王子の1つ。
立派な境内でちょっと一休み。
心洗でタオルに水を含ませて顔を洗います。

気持ちいい!!

IMG_6462.jpg

ここから先は熊野の聖地から流れている
富田川に沿った道が続きます。

熊野古道は川を何度も渡って進むのですが
繰り返すことで心身ともに浄化するという話があります。

IMG_6464.jpg

稲葉根王子跡から一ノ瀬王子跡へ。
さっそく富田川を渡ります。

ルートが二手に分かれてるのですが
今回はだるま寺を経由する道筋を使いました。

潜水橋から見る水面はとても澄んで綺麗でした。

IMG_6467.jpg

IMG_6480.jpg

だるま寺。

この周辺は看板通り進めば大丈夫なのですが
本当に熊野古道?と疑問の場所も多々あります。

でも普通に考えると川沿いなので氾濫はつきものなので
安全を考えて高台を通っていたのかなとも思います。

IMG_6488.jpg

IMG_6492.jpg

一ノ瀬王子跡を過ぎて川の右岸を進みます。

この付近は舗装路で熊野古道の雰囲気はないですが
景色はダイナミックなものがありました。

飛び込みたい!

IMG_6500.jpg

IMG_6501.jpg

IMG_6507.jpg

鮎川王子にかけては山の中腹を進む場所があります。

現在の国道は無理矢理川沿いに作られているのですが
当時は道を通す技術がなかったので山へ向かったのでしょう。

IMG_6511.jpg

IMG_6519.jpg

逆に氾濫期でない川の流れが安定している時は
河原を通っていたのでは?と考えてもみたのですが
熊野特有の漬物石みたいな石がゴロゴロしているので
とても歩けたものではなかったのだろうと想像できます。

IMG_6524.jpg

IMG_6526.jpg

今回のゴール鮎川王子跡。

宿は田辺市街で取ったのでバスで戻りました。
1時間に1本程度あるので便利なものです。



   
posted by にゃおすけ at 10:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 熊野・紀州への街道 | 更新情報をチェックする