2010年10月28日

東海道五十三次その24・亀山宿→土山宿(2)

前回の続きでいよいよ鈴鹿峠っ!
西の難所おまたせしました!!

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↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

難所の手前にある坂下宿は
あまり知られていない宿場の一つ。

もっとも、
この先の鈴鹿峠のためにあった町。
ここで一服、休んでいざ!という場所だったので
交通機関が発達した今は役目を終えて
街全体がひっそりとしていました。

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本陣跡も石柱のみで畑になってました。
幅広の道と奥行きの長い家の敷地に
当時の面影をみることができますねぇ。

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実はこの坂下宿。
東海道初期の頃はもっと西にあったそうで
今の片山神社付近のあたりですね。

ここには当時の宿場の様子がわかる
家の敷き石の跡など明らかに人工物の石が
あちこちに転がっていたりします。

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なぜ現在地に移転したか・・・
それは大災害があって壊滅したそうで。
その時の残骸が未だに残っています。

大昔の廃村って感じでしょうか。
東海道の宿場町では他にも吉原や白須賀など
自然災害によって移転になってますねぇ。。。

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さて、片山神社の参道を登っていくと
いよいよ旧東海道の石畳になるんですがー。

ここで気を付けて欲しいところは
東海自然歩道とのルートのからみっ!

坂下宿の西の出口に
こちらが旧東海道という看板があるんですが
これはあくまで東海自然歩道の案内板で
案内方向は急な階段で山へ登っていってしまいます。

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少し考えてみればわかるんですが
急すぎる道は昔の東海道のメインってのは
ちょっとありえないですもんね。。。

ここの正解のルートは
坂下宿を出るとずーと国道沿いに
片山神社の参道から山に入る感じになります。

15:00 坂下宿

↓2.5km 60分

鈴鹿峠

↓6km 90分

17:30 土山宿


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神社を過ぎ九十九折の坂が続きます。
坂自体は短いもので石畳自体も少ないですが
箱根に比べると実にコンパクトで登りやすい♪

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国道を渡ってしばらく行くとほどなく
鈴鹿峠に着いてしまいました。
でもさすがは難所。箱根よりは楽ですが
やっぱ東海道で2番目に辛い区間でした。

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ここでの見どころは鏡岩です。
ルートから100mほどずれますけど
これは是非とも見ておいてください〜

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三重県の絶景が眼下に広がります!!

昔は山賊がここから眺めて
来る人を物色していたそうですがー
ココはホント見晴らしの良いいい場所でした。

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いよいよ滋賀県。

滋賀県に入ると道路の開発などで
旧道がない区間が多数あらわれます。

家々には信楽焼のたぬきの置物。
そして土山茶の茶畑地帯。

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三重県と明らかに違う光景が広がっています。
案内看板も滋賀県バージョンになりました。

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本日は土山宿まで☆
名物の自分で巻けるソフトクリームを頂き
宿のある水口へバスで向かいました。

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400円で盛り放題のソフトクリーム

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すっかり夕暮れ。日が落ちるのが早くなってきました。

【宿泊】
水口センチュリーホテル


  
posted by にゃおすけ at 18:58 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東海道五十三次 | 更新情報をチェックする

2010年10月25日

東海道五十三次その23・亀山宿→土山宿(1)

今回の見どころは
難所の鈴鹿峠と関の町並み♪

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↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

と、行きたいところですが
向かってる時の電車でガイドを読んでいたら
前回のルート間違いを発見!

急遽、1つ手前の町まで戻ってリルートしてから
亀山宿スタートとなりました(^^;

街道歩き。
1度こだわりだしたら止まりません♪

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亀山宿の宿場内は
各家に昔はどんな店や家だったか
案内の表札がかかげられています。

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こういうのっていいですよね〜
歴史に興味がない人も何?これ?ってなりますし
こういう表札をかかげてる宿は他にもありますが
亀山宿は徹底していて気合が入ってました。

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亀山宿は城下町でもあります。
立派な櫓が現存している亀山城。

9:30 亀山宿

↓ 6km 1時間30分

11:00 関宿


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亀山宿をすぐ出たところに”野村一里塚”
今まで歩いてきて数多く見てきてますが
ここのは正真正銘の昔からのもの。

どうです!この木の幹の太さ!
江戸時代から今まで残っていると
木もこんなになっちゃうんですね〜。

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ここから先、関宿までの道のりは
川の土手を行くのんびりムード♪

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のんびり行っていると
小さい子供達に声をかけられました。

「おはよー」

なんとも清清しい気持ちにさせてくれます。
(これも三重のおもてなしの心なのか!?)

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さぁ、関宿。

関はここを境に関西、関東となります。
この単語は世間一般に使われているけど
ここがその謂れなんですね〜

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確かに、京の町を連想させる
家の下の竹の細工なんかは今までなかったですし、
この辺りから弁柄で柱に色を付けた古い家が
多くなってきました。

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それにしてもいい天気!
電線が地中化されて地上にないから
どこを撮っても絵になりますね〜♪

東海道の宿場町の整備状況では
やはり関が一番っ!

狭い道で車の往来が
なければもっといいんですが
これは仕方ないのでしょうねぇ。

12:30 関宿

↓ 8km 120分

14:30 坂下宿


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さて、関宿を後にして次は坂下宿。
いよいよ難所の鈴鹿峠が迫ってきます☆

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ちょっとずつ緩やか勾配を進み
脇の旧道へ進むと坂下宿なんですが
分岐点までの国道1号はトレーラー街道って感じで
風圧が激しくなんど帽子を飛ばされたことか(^^;

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旧道に入ると一転静かな雰囲気で
まるで時代が止まったような街並みが現れます。

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そんなこんなでその2に続きます☆

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馬子唄資料館にはこんなモニュメントも


  
posted by にゃおすけ at 20:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東海道五十三次 | 更新情報をチェックする

2010年10月22日

東海道五十三次その22・富田(間の宿)→亀山宿(2)

長距離だった今回の旅路。
間に3宿も挟んでるということで
その2として前回の続きになります☆

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↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

次は石薬師宿です。

東海道歩きをするまで
聞いた事もなかった地名だったんですが
この宿のいわれは宿内にある「石薬師寺

なんと薬師如来が石造なのです。
ここを通る大名も必ず参ったといわれるほど
有名だったわけですね〜。

そういや、広重の絵にも
この寺が大体的に描かれています。

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石薬師の宿自体は
時代に取り残された雰囲気。
静かな町並みが今も残ってました。

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雰囲気的には東海道の白須賀宿や
次の宿場の庄野宿に似てるかなー。

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寺の横にはこんな立派なバイパス道路が

13:40 石薬師宿

↓4km 60分

14:40 庄野宿


石薬師から庄野へは
東海道は田園の中を突き進んでいきます。

秋の空・・・
広々とした景色がなんともいいです。

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今では宿と宿の間でも
家がひっきりなしに続くところが多いですが
江戸時代は田んぼぐらいしかなかったものなので
こういう景色に松並木をプラスした感じだったろうと
なんとなく想像ができますねぇ。

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庄野宿では秋祭りが行なわれてました。
川俣神社のものですがこの名前がつく神社
この辺りに何ヶ所もあったりします。

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なんだか不思議ですよね。
いろんな所へ旅していますが
いままで見かけたことがありません。

・・・珍百景に応募しちゃおうかな(爆)

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近くを流れる鈴鹿川の氾濫防止のために
たくさん祀ってあるのだとは思います。

考えてみれば当時は農業主体だったわけで
田んぼはとても大事なもの。
神にすがる気持ちがわかる気がします。

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庄野宿には資料館がありました。
ここの案内の方はよくおいでくださったと
もの凄い歓迎ぶりで驚きました。

事細かに案内してくれ大満足でしたが
3連休にも関らず客は僕らのみ。
せっかくの町並み、施設があるのに
なんとももったいない・・・

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15:15 庄野宿

↓9km 120分

17:15 亀山宿


さて、ラストスパート。
足はというと快調そのものです♪

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東海道始める前は1日に20kmも歩くことは
想像できなかったんですが
ここまで400キロ歩いた今ではもう慣れっこに。
慣れってすごいですよね〜

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そそ、今回の三重県区間では
三重県の方の幾度のおもてなしサポートも
大きな原動力になってました。
行く先々で話しかけられたりと応援は
やっぱりなんとも嬉しいものですねっ!

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さて、次はいよいよ滋賀県へ。
西の難所の鈴鹿峠に挑みます☆

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秋ですね〜自分の影がこんなに長く!


  
posted by にゃおすけ at 19:55 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東海道五十三次 | 更新情報をチェックする