2010年11月30日

東海道五十三次・まとめ&エボルタ君もゴール!!

約1年で踏破できた東海道五十三次。
ゴールしてみると達成感があるものの
生き甲斐にしていた部分があるせいか
今は、やや燃え尽き症候群ぽい・・・w

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箱根は辛いものの癒されたのは石畳の通り道

今回は苦労した点や
これから歩きたい人向けのヒントになることを
ちょっとまとめておこうと思います。

まず、歩き始めた動機としては

1★高速1000円で観光地は観光客でいっぱい。
2★もともと歴史や地理が好きだった。
3★すでに踏破している知人が近くにいた。
4★冬場のスキーの為の足腰を鍛えたい。


この4点でした。

が!!実際に歩き終わってみると・・・

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踏破で使用した本はもうボロボロ状態

1★歩くことによって得られる満足感。
2★歩かなければわからない土地の雰囲気。
3★土地、土地での人々との触れ合い。
4★旧道に関する特殊能力を取得
5★サバイバル能力の取得


と、予想以上の満足感を得られました。
1〜3のことは後ほど書くとしまして

4の特殊能力ですが街道歩き後半にもなると
今歩いてる道が旧道なのかそうじゃないかって
ガイドブック見なくても結構わかるようになってきます。
まぁ、これは普段あんまし役に立たない能力ですが(^^;

5のサバイバル能力。
旧街道は生活のメインルートから
離れた場所を通ってるところが多いので
コンビニはおろか商店すらないところが多いわけです。

★食料、飲み物は軽登山並みの用意。
→長時間トイレや自販機すらないところもありました。

★今回、40度近い炎天下を歩きましたが対策術取得
→1日歩いて5本のペットボトル空になりました。

★洪水になるぐらいの雨の中を歩いた時の対策術取得。
→カメラの結露には悩まされました。

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出発の日本橋。次は中山道で戻ってきますっ!

街道を歩いていて
よく聞かれるのが大変だった場所は?です。

ベスト1★東の難所の箱根越え

→ほぼ全域。軽登山。濡れた石畳は滑る滑る。

ベスト2★西の難所の鈴鹿峠

→箱根より難易度が低いけど大変さは変わらない。

ベスト3★白須賀〜二川のバイパス道
→炎天下の上、旧道のない単調な景色は辛い!

ベスト4★銀座の街中を街道歩きの格好で歩く

→人通りの多い中を街道歩きの格好は違和感満載w

ベスト5★山科あたりの旧道など。
→地元の車が抜け道にしてる狭い道は大変でした。

こんなところでしょうか。
あと、天候によっても各区間の難易度は変わるでしょうね。

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休みごとに1年かけて歩くと沿道でいろんな季節感が楽しめる

それから足の対策ですが
前半の大磯あたりまではマメに悩まされました。
購入したボルダースポーツってのは効果テキメン!
歩く前にムース状のものを足の裏に塗るのですが
これ以降、マメはできなかった気がします。

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富士山は歩くとより大きさを感じることができます

さてさて、
エボルタ君ファンお待たせしましたっ!!!!

時を同じくしてゴールしたエボルタ君。
東海道五十三次制覇ついにやり遂げました!!!

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僕がこのチャレンジを知ったのは
街道歩きの仲間からの情報でした。

もうすぐロボットが五十三次するそうだ。

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そう聞いた時
まず無理なんじゃないかって思ったのですが
頑張る姿を見てると応援せねばという気持ちが
どんどん生まれてきました。

USTの生放送の画面からは
僕が実際に歩いた時の辛かったことなど
昨日のことのように思い出させてくれました。

なので
どんだけエボルタ君が辛いか・・・。
シンクロしちゃうわけなんですよね・・・。

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エボルタ君の旅では沿道の人々の応援、
twitterを通じた応援がいっぱいありました。

ここで僕の東海道チャレンジでも味わった
先ほど書いたこと

1★歩くことによって得られる満足感。
2★歩かなければわからない土地の雰囲気。
3★土地、土地での人々との触れ合い。


きっとエボルタ君も味わったことだと思いますし
USTの画面からもよく伝わってきていましたよね。

ホント街道歩きはいいですよ〜
日本の良さ再発見という感じで♪

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これから歩こうと思ってる方へ。


いきなり五十三次は大変だと思いますので
機会があれば1次だけでも挑戦してみてください。
きっと今まで味わったことのないような
時間の感覚を知ることが出来ると思います(^^)

エボルタ君が歩いた道をたどる旅。
街道歩きではいろんな目的の人がいますが
エボルタ君を見て歩いてみたいと思った人
かなり多いのではないでしょうか。

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マイナーな趣味の分野の街道歩きを
ちょっぴり有名にしてくれたエボルタ君。

歩く人が増えれば今後の町並み保存の活性化など
寂れつつあった宿場町や街道沿いも
脚光が浴びるのではと・・・期待されます。
そういう意味でもエボルタ君の功績は大ですね♪

エボルタ君ゴール本当におめでとう!!!






  
posted by にゃおすけ at 21:21 | Comment(6) | TrackBack(0) | 東海道五十三次 | 更新情報をチェックする

2010年11月26日

東海道五十三次その28・大津宿→京都三条大橋(2)

さぁ、ラスト!
ゴールの三条大橋への道のりです。

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↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

あと1次・・・。
東海道を走破するぞと思って約1年。

よくぞ、ここまでやってきた感があります。
足もいつのまにかたくましくなり、
長距離の歩きの苦痛も全くなくなり

沿道の応援やtwitterでの応援に励まされ
今までの出来事などを思い出しながら
最後の道のりを歩いていきます。

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12:45 大津宿本陣

↓11.5km 3時間

15:45 三条大橋


京都までは山を2つ越えるんですが
電車に乗ってるとそんなに難所という
イメージはないんですよね。

ところがどっこい!

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国道1号に合流すると
半端のない車が走りまくってました。

歩くほうも勾配をあげていくので
息を吸う回数が増えるのですが
排ガスでたまったものではありません。

それでも、進むルート上の
国道の看板の京都の文字を見ると
あと少し!と、気合が入ります。

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名神高速の高架橋。下から見るとかなり古い!!

この辺り
京阪京津線と名神高速、国道1号。
山間の狭い谷といった感になっていて
旧東海道は京阪電車の路盤に
使われてる部分もあるようですね。

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逢坂の関に来ると1つめの難所をクリア♪
ここを過ぎると少し旧道へ。

蝉丸神社など風情たっぷりのこの区間。
紅葉がちょうど見頃でした。

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国道から1つ横の旧道に入ると時間が止まった雰囲気・・・

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国道の487キロの標識

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この区間、交通機関が狭い谷合いに集中

名神の高架をくぐると追分です。

追分というのは
街道の分岐点に多い地名ですが
ここの追分は東海道同士の分岐になります。

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なぜ?東海道同士なの!!?

東海道五十七次というのがあるんですが
東海道自体は大阪までの道だったわけです。

家康制定時は大阪に豊臣が健在。
豊臣や西国大名の警戒から作られず
大阪の陣で滅びてから大阪へ延長になりました。

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左は大阪、右は京への道

その延長の道はこの追分から分岐。
京の町は避けて通る形になっていました。

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さて、
追分あたり風情ある町並みを過ぎると山科。
だが、山科付近の旧道は狭く交通量が多い・・・。

でも、そんな中でほっとするのは
京風の古い家々。天窓の櫓がある家もあったり
築150年の家の商店があったりと
町並みの良さに目が癒されます。

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山科を過ぎると山越えもいよいよ最後!

目の前の山の裏側には方角的に清水寺。
清水寺といえば観光で来た東海道の旅人は
まず寄った観光地だそうですね。

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山越えの旧道は途中まで狭く細い道が続きます。
そして結構な勾配・・・・

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国道に合流して道路の看板標識に
三条大橋の文字を見るとあともう少し!

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一気に行くとすぐですが
ここはあえて小休止。

twitterの応援メッセージを眺めます。

ウルッとくるようなメッセージも中にはあり
いろんなこと今までのこと思い出しました。

三条大橋までの道はあとは1本道。
ガイドブックはもう必要がありません。

リュックにしまい、いざ三条大橋へ!

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蹴上あたりで京の町を遠望。

とってもいい景色。

全てはこの日の景色を見るために・・・
実は京都へ1年間近づきませんでした。

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観光客が多くなって
やがて三条大橋が見えてきました。

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ゴーーーール!!!

夕日に映える三条大橋。
感無量です!!

東海道五十三次バンザイ!!

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夜は清水寺へ。美しい!!

応援してくださった方ありがとうございました!

なお、次回更新では東海道のこれまでの総括と
エボルタ君のゴールのことを書こうと思います♪


  
posted by にゃおすけ at 21:00 | Comment(12) | TrackBack(0) | 東海道五十三次 | 更新情報をチェックする

2010年11月23日

東海道五十三次その27・大津宿→京都三条大橋(1)

さぁ、いよいよ最終日。
この日はtwitterで地点ごとで呟くという
初の試みもやってみました♪


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

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出発前に近くまで来ていた
エボルタ君に表敬訪問っ!

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実はこの日同じ区間の大津まで
走行するということで町のあちこちに
エボルタ君歓迎の看板がありました。

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10:45 石山駅

↓7km 90分

12:15 大津宿本陣


この日の天候は快晴。
歩くと少し汗ばむぐらいの陽気で
こういう日はとても歩きやすい最高の日♪

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石山駅を出ると旧道らしく幅はあるものの
ウネウネした道が続いていました。
名残の松も健在。

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膳所に入ると古い家が多くなってきました。
関所あたりからチラホラ増えてきた
弁柄で色のついた京風の家。

もうこの辺りでは古い家は
圧倒的にこんな感じの様式。

京がどんどん近くなることを実感しますね〜

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膳所は城下町です。
なので敵の侵入をなるべく防ぐために
東海道は入り組んでる形でした。

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現代では一見うまく十字路になってる交差点でも
よく見ると元のルートはどんな感じだったか
このようにどちらに行っていたかわかりますよね。

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滋賀県内で見た交通の注意喚起の看板
この看板とももうお別れ・・・。

思えば県ごとに
東海道の標識がいろいろありました。
道の案内図も詳しさが全然違っていたり。

スムーズに歩くには統一が一番ですけど
土地土地の風情がなくなってしまいますよね。
何気ないいろんな看板を見ることも
東海道を歩く楽しみの一つでした。

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天気がよく紅葉がよく映えます。
この辺りの町並みはホント古くていい感じ!

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遠くには琵琶湖が見えほどなく義仲寺
ここには松尾芭蕉のお墓もあります。
実際に使っていた杖などもあったり、
江戸時代の建物もあったりと見所豊富♪

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大津の特産はふなずし。
珍味だそうですが食べたことがありません。
近年はあまりふなが採れなくなってきたらしく
自分としては高級料理のイメージがありますねぇ。

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京都の山がどんどん近づいてきました。

大津宿の中心部の様子古い建物も多く健在!

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本陣に近くの旧東海道の街路灯を見るとー。
2本おきぐらいに書いてる町の名が違ってます。

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東海道を縦の線とすると
横の線が結構あったのでしょうね。

大津宿は京から来ると近くて
宿場の意味はないかも?と思うところですが
東海道を歩く人は京都からの人ばかりではないですし、
船の渡しなどの交通の要衝でもあったので
比較的大きい宿場だったのが伺えますねぇ。

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少し長くなりました。
ラストは次回書かせてもらいます☆

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本陣近くでは京阪電車が路面を走行


  
posted by にゃおすけ at 17:51 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東海道五十三次 | 更新情報をチェックする