2011年09月29日

伊勢参宮街道その2・神戸宿→松阪宿

伊勢街道を南へ〜♪
めざせっ!赤福氷っ!

DSC04157.JPG


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

神戸宿の端までくると
こんな巨大な常夜灯が立ってました。

DSC04153.JPG

東海道では常夜灯といえば
秋葉山のが圧倒的に多かったのですが
「豊国祈願」とか日本全体を祈るものが
多くなってきている気がします。

DSC04164.JPG

旧道がいい感じで続きます。

DSC04172.JPG

やがて、白子宿に到着。

近鉄特急の停車駅でもあり
鈴鹿サーキットのアクセス駅でもあって
比較的大きな田舎の町という
イメージしかなかったんですが

駅の南側の街道を歩いてみるとー

DSC04180.JPG

実に良い風情が広がってました。

海岸に近く
潮の香りがぷーんとしてくる箇所も。

思わず泳ぎたい気分♪

DSC04179.JPG

宿の出入り口には
大きな”枡形”も健在。

道が狭いということは
道路拡幅をせず昔のまま。

DSC04192.JPG

歩いてると
やっぱ嬉しくなりますねぇ。
ただし車には要注意です(^^;

DSC04189.JPG

白子宿の西の端は
お寺の辺りで細い道になり
それはまるで迷路のよう・・・

それにも関らず
一切、伊勢街道の看板はなし!

DSC04187.JPG

たよりは
事前にルートをマッピングしてきた
iPadの地図を見ることと、
昔の道しるべがとても役に立ちました。

「みぎ、さんぐうみち」

こう書いてある方向へ進みます。

DSC04201.JPG

近鉄の踏切を渡り、
川沿いの堤防を進みー

DSC04203.JPG

国道23号のバイパス道も歩きます。

DSC04210.JPG

DSC04209.JPG

次の宿場町は上野宿。

その手前で
なんと土砂降りの雨が降ってきました。

DSC04214.JPG

よくよく考えると
まだ梅雨の季節・・・(7/3に歩きました)
雨は仕方のないところです。

DSC04216.JPG

ザーっと、降ってくれたおかげで
とても涼しく少し快適に♪

上野宿は立場のような雰囲気。
宿場自体は小さいけれど
枡形が3カ所もありなかなか立派。

DSC04218.JPG

伊勢上野城跡。

大河ドラマ「江」で一躍有名になりましたねぇ。
この辺り「江」ののぼりがいっぱい〜

DSC04213.JPG

上野宿を出ても雨は降ったりやんだり。
こういう天候は1番困りますねぇ・・・

DSC04235.JPG

雨合羽を3度も脱いだり着たり
街中でこれはやや恥ずかしい^^;

DSC04240.JPG

やがて、江戸橋。

欄干が木造の雰囲気ある橋です。
津の藩主が江戸へ行く時に
ここまで見送りがあったという所から
この名前がついたそうですねー。

DSC04244.JPG

津宿。

おそらく
1番短い名前の宿場でしょうか。
城もあり城下町でもあるこの町。

DSC04717.JPG

古い遺構が多く残ってそうですが
ほとんどは空襲で燃えちゃったそうです。

DSC04721.JPG

津市では7回にわたる空襲があったそうで
焼失面積が市街地の8割にも及ぶ
全国でもまれに見る被害。

古い建物が残っていない辺り
被害の凄まじさを想像できます・・・。

DSC04726.JPG

津観音のあたりのアーケドでは
今晩、夏祭りがあるからか
朝から準備で大忙し♪

活気溢れる光景は
見ていて気持ちいいですねぇ。

DSC04738.JPG

市街地を進み
JRの踏切を渡ると
狭い道路に入っていきます。

DSC04743.JPG

伊勢街道の表示案内板は
ほとんど皆無に等しいのですけども
道の雰囲気は紛れもない街道。

ウネウネした感じやら
枡形と思われる屈曲した部分やら
観察してるといろんな発見があります。

DSC04748.JPG

高茶屋立場を過ぎ雲出宿へ。

本陣跡の看板はないのですが
明治天皇の休憩したという石碑を発見っ!

DSC04747.JPG
石碑は撮り忘れてしまいました(^^;

明治の世は幕府の時代から
天皇の時代になって影響力を
市民に知らせる意味もあって
明治天皇の石碑をみかけます。

今の時代、
本陣がどの辺りだったのか
凄い手がかりになったりするんで
なんともありがたいものです。

DSC04754.JPG

雲出川の手前に大きな灯籠。

昔は細い木橋が
渡されていたそうですねー。

DSC04764.JPG

川を渡り北海道の名付け親と言われる
松浦武四郎の記念館があります。

一言で言うなら冒険家です。

北海道をくまなく回ってー
今の時代でも大変なのに
徒歩というから驚きですよね。

しかも1日に80キロも歩く時があったそうで
自分の40キロとは比べ物になりません(^^;

DSC04783.JPG

この辺りから
所々、古い建物が増えてきます。
追分にでっかい道しるべ。

DSC04776.JPG

この先、何ヶ所か見かけますが
どれも大きいものばかり。

いかに伊勢街道は
多くの人が歩いたのかわかります。

次の宿場は松阪宿ですが
その手前に市場庄があります。

DSC04798.JPG

雰囲気ある町並み
観光地になってないので
とっても静か・・・

人々の営みを感じる町並みは
まさに生きてるって感じがします。

DSC04815.JPG

長い塀のある屋敷。
大きい長屋門。

そして車も少ない通り。

時間がゆっくり流れていました。

DSC04807.JPG

枡形をすぎると
いよいよ松阪宿内へ。

それにしても古い家がよく残ってます。

ただ、その風情も町並み館まで。
その先は残念ながら普通の街な雰囲気でした。

DSC04828.JPG

そそ、今回、ひしゃくを持って歩きました。

当時の人は持ってる人を見かけると
その中にお金を入れて代わりに参ってくれ!
という風習だったんですけどもー

なんもなかったデス(^^;

DSC04831.JPG

雨が降りそうだったので
予定より早めて終了ー。

近場の街道歩きは臨機応変で
のんびりってのがいいです〜♪

  
posted by にゃおすけ at 18:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 伊勢への街道 | 更新情報をチェックする

2011年09月26日

伊勢参宮街道その1・追分→神戸宿

江戸時代、
東海道を歩いた人の多くは
追分で分岐するこの伊勢街道を通り
伊勢神宮にお参りしたそうです。

DSC04103.JPG

いわば、
東海道と切っても切れない関係・・・

ここを歩かないと
東海道完全制覇ではない!!

と、いう気持ちで歩いてみました。


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

いざっ!歩いて伊勢参りっ!

DSC04092.JPG

7月に入りカンカン照りの最中、
東海道との分岐点”追分”に
再び、にゃおすけ降臨!!

東海道を歩いた時の記憶が蘇ります。

DSC04100.JPG

追分の涌き水に癒され、
熱中症の対策も万全にしていざ出発。

けれども、いきなりトラブルが・・・

DSC04105.JPG

南に向かう伊勢街道は
左側に容赦なく太陽の光が当たります。

半袖の手が暑いのなんのって(^^;

暑いというより痛い!

DSC04108.JPG
道中には立派な道しるべが

ジェル式の首巻き、
アイスタッチ、麦わら帽子など
いろんな対策はしてきたんですが
やはりこの時期は長袖は必須なようです。

DSC04110.JPG

てくてくと伊勢街道を進みます。

ここまでかなりの距離を歩きましたが
どこにも伊勢街道の看板が見当たりません。

ちょっと寂しいかな。

ですが、旧道に入ると
良い感じの光景が広がっていました。

DSC04113.JPG

伊勢街道はありがたいことに
ほぼ全区間に渡って車のバイパスに取り込まれず
旧道が国道と並行して残っています。

地図を見ながらでも迷いにくい点は
すごくありがたいです。

炎天下の時期はなおさら(^^)

DSC04117.JPG

鈴鹿川を渡ります。

河川の氾濫の影響か
堤防の位置が付け替えられてる感じが
よーく見てみると見受けられます。

DSC04119.JPG

橋を渡る直前には
伊勢街道の旧道らしき跡も。

DSC04121.JPG

以前は渡しで渡っていたのでしょう。
反対側には大きい常夜灯もありました。

DSC04122.JPG

お伊勢参りといえば
昔は”ひしゃく”を持って歩いたそうです。

行く途中でその中に
お金を入れてくれたりして

”俺の分も参ってくれよ”

ってな、感じです。

DSC04130.JPG

せっかく、今回歩いて
伊勢参りをするのだから

自分も”ひしゃく”を持って歩こうかと。

誰も何も入れてくれないだろうけど(^^;

DSC04125.JPG

さぁ、最初の宿場。
神戸宿に到着です。

読み方は”かんべ”

この地方では
”こうべ”や”ごうど”というより
これが一般的な読み方なのかな。

DSC04132.JPG

見付には立派な石垣が。

ここで通行人をチェックしていたのでしょう。

見付から先の町並みは
ひっそりと古い家が立ち並んでました。

DSC04133.JPG

神戸宿は今は鈴鹿市という
比較的大きな町なのですけども

町中は
とっても静かでビックリ!

DSC04139.JPG

人も車もあまり見かけなかったので
神隠しにでもあったような
錯覚を覚えてしまいました。

DSC04149.JPG

城跡もきっちり残っていて
城下町でもあったことが伺えます。

お昼は
Twitterで話題になっていたお店へ。

DSC04145.JPG

イタリア食堂パッシオーネさんです。

ぺぺろんちーのを頂きました。
ちなみジンジャーエールは凄いっ!
喉の奥がシュワシュワーときまーす♪

  
  
posted by にゃおすけ at 20:34 | Comment(2) | TrackBack(0) | 伊勢への街道 | 更新情報をチェックする

2011年09月22日

暗越奈良街道その2・菱屋→春日大社

いよいよ峠の区間。
暗越奈良街道のハイライトです♪


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

今回からGPSで歩いた軌跡をとってます。
これでいつ休んだか一目瞭然w

R0010961.JPG

前回の終点の菱江よりスタートっ!
台風も去って秋の気配が感じられる朝。

R0010964.JPG

台風が去ったとはいえ
風が少々キツイ中の道中。

ふと東を見ると
これから越える山が
どんどん大きくなってきてました。

町工場が多い東大阪市内。

R0010967.JPG

宿場町として栄えたと見られる
松原宿に到着ー!

東海道のような古い建物の町並みを
ちょっとイメージしてたのですが
残念ながらそれらしいものはありません。

R0010968.JPG

あったのは大きい道しるべ。
ひらがなで「いせ」「なら」と書かれてるあたり
この道は伊勢へも続いていることを
再認識させられます。

R0010970.JPG

外環状線の道路を越えると
さらに道も雰囲気ある感じになってきます。

R0010975.JPG

そして
近鉄の踏切越えると
どんどん勾配がきつくー
いよいよ峠道に入りますー

R0010992.JPG

R0010997.JPG

生駒山は地形的に
大阪側が急でキツイ斜面で
奈良側は緩い斜面になってます。

R0010986.JPG

なので、単に登山するのであれば
奈良側から登ると楽チン♪

でも今回は伊勢が最終目標ですから
そういうわけにはいけません(^^;

R0011002.JPG

国道に指定されている道路。
狭くて急な酷道と呼ばれている道筋を
街道はそのまま辿っていきます。

R0011008.JPG

じょじょに高度をあげていくと
大阪平野も一望ー!

台風の後だけに
空気が澄んでなんとも美しいものです。

ただ、平野の眺めは実はこの辺りで終わり。
ここから先、峠のあたりでも殆ど見れません。

R0011013.JPG

眺望がよくない点は
ちょっと残念なところですが
ひたすら山道な舗装路を進みます。

R0011032.JPG

それにしてもスゴイ勾配(^^;

R0011036.JPG

やがて山の上が開けてきたなと思ったら
峠である暗峠(くらがり)に到着です。

ほんの100mぐらいの長さですが
石畳が残されています。

R0011044.JPG

大きい石が間を空けて
並べているのがここの特徴でしょうか。

それだけに、車が通ると
車が大きくバウンドしてましたねぇ。
走りづらそう・・・(^^;

R0011046.JPG

さぁ、奈良県。
ずーと下っていきます。

R0011049.JPG

奈良市内はまだまだ見えません。
もうひと山を実は越えなければなりません。

R0011064.JPG

道中には地蔵さんやら
街道らしい光景が満ち溢れてます。

R0011052.JPG

R0011070.JPG

下りは非常に軽やか快適でしたが
南生駒駅まで降りるとまた登りが始まりますー。

R0011089.JPG

その登りの途中で足湯を発見!!
しかも、無料!!!

IMG_3229.JPG

ここで一服しながら
生駒山方面を眺めてみると
今歩いてきた道がよーく見えました。

R0011092.JPG

この辺りから雨が降り出しました。
結構な降り・・・。

R0011102.JPG

街道を歩く時は
雨具はしっかり持っていくので
体自体は濡れなくていいのですが
反面、写真を撮りにくいのが難点ですね。

R0011096.JPG

何か対策しないとと思ってるのですが
いつも後回しになってしまってます(^^;

R0011114.JPG

狭い道が続きます。
勾配も結構あったりハードな道です。

R0011129.JPG

ここも国道指定の308号線。
国道と思って迷い込んでしまったら
大変なこと間違いなし・・・(^^;

R0011138.JPG

第二阪奈道路を2度交差して
古墳を横にかすめて歩いていくと

R0011146.JPG

R0011167.JPG

やがて尼ケ辻。

R0011174.JPG

この辺りから
あー、奈良なんだなっていう光景が
良い感じに現れてきます。

R0011176.JPG

ここからは
ゴールまで一直線!
広い道に出てJRの高架下をくぐり
歩行者専用道路の区間も通りー。

R0011190.JPG

バラエティーに富んだ
楽しい道になってました。

R0011197.JPG

そして極めつけが
鹿も歩いてる!!

R0011202.JPG

あ〜奈良って感じですねぇ♪

R0011226.JPG

しばらく行くと
春日大社ゴール!!

R0011229.JPG

しかしー!
この道は伊勢まで続いてることを
忘れてはいけません。。。

R0011222.JPG

あくまで暗越奈良街道は
伊勢本街道の一部の区間。

近いうちにその先の街道を
歩きはじめてみたいものです。


posted by にゃおすけ at 19:56 | Comment(2) | TrackBack(0) | 伊勢本街道 | 更新情報をチェックする