2012年02月29日

北八尾街道・今里→八尾

地元の八尾の町へ向かう街道。

八尾は寺内町で栄えたので
昔からの拠点になっていました。


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

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スタートは大阪市の今里。
暗越奈良街道から分岐しています。

スタート地点付近の
地図を見ると半円を描くように
街道が通ってるのがわかります。

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いざ、出発っ!

ほとんど
一方通行の区間が続きます。

大阪の市街地の割には
とっても車が少ないー♪

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とても
静かな町中を歩いていきます。

朝は家の前を掃除していたりなど
生活感たっぷり情景もまたいいですね。

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北八尾街道はマイナーな街道だけに
案内板など見かけることはありません。

古い道標も数が少なく
あっても、上がかけていたり。

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街道の面影を探しながら
歩くことになります。

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JRおおさか東線の高架をくぐり
長瀬付近に入っていくと
小さなアップダウンが出てきます。

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これは旧大和川の堤防の名残で
天井川だったので周りよりも
一段高くなっていました。

現在のルートに
付け替えられたのは江戸中期。

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今も残る堤防の跡

今回のこの辺りのルートは
江戸初期のルートで進んでいます。
付け替えられた後は長瀬川沿いを
進んでいたようです。

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長瀬神社。
道中で一番のチェックポイント。
東大阪では有名な神社だけども
意外と歴史は浅い。

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明治初期に
この辺りの村々の祠を合祀させて
作られたそうなー。

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中央環状線をくぐると八尾市。
高安山が見え隠れしてきます。

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この辺りは車道を歩くのですが
微妙に広い道路は
どこか街道風情を感じます。

きっと元あった街道を
広げたのでしょうねー。

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顕正寺交差点が北八尾街道のゴールです。

八尾御坊の大信寺はすぐ近く。

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電信柱の下に小さな道標が。見逃しやすい・・・。

この先に今回の街道の支線があるので
さらにこの支線も歩いてみました。

ゴールは
竜田越奈良街道との追分です。

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細い道が相変わらず続きます。

この辺り消滅してる区間が多く
工場の敷地になって入れないところも。

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この先は立ち入り禁止><;

八尾警察署あたりは
旧道の名残の道も残ってました。

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JR八尾駅南側は
古い雰囲気が残っています。

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八尾で有名な渋川神社は
この辺りに鎮座。

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11月は七五三のシーズン。
賑わう神社もまたいいものです。

  
posted by にゃおすけ at 18:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大阪近辺の街道 | 更新情報をチェックする

2012年02月23日

枝切・小阪街道その2・徳庵→茨木

八尾から茨木へ抜ける街道の2回目。
徳庵からゴールを目指しました。

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↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

徳庵は下町の雰囲気が漂います。

狭い道幅の上にアーケード。
そして商店が並ぶ様子。

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駅前にも関らずこの素敵な光景は
まるでタイムスリップしたかのよう。

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この筋をずーと行くと
やがて「徳庵橋」

川と川が合流する地点に
この橋がかけられています。
あまりメジャーではなく形も普通ですが
ちょっと存在感がある。そんな感じがします。

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橋からは大阪の都心のビルを一望。

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街道筋の一本道に入ります。

まるでケンケンパーをしてください。
と言ってるかのような道の模様。

うーん、なんかいいっすね!

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その先の中茶屋という地区。

名前の通り休憩所があったのでしょうか。
古い道標もありジャンクションだったのでしょう。

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この道標は宝暦年間なので江戸中期のもの。

それなのに
よく見ると犬のおしっこの跡が(^^;

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でも、考え方によっては
江戸中期からのおしっこも染み付いてるわけで
すごい歴史遺産なのかもしれませんね。

犬も先祖様の匂いを感じて
マーキングしてるかもw

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先を行くと花博道路に出ました。

博覧会が開催ということで
道幅が広げられたそうですが
道路上にあった神社が移転になったりと
この辺り少しルートが変わってるかもしれません。

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そんな気持ちでこの付近の
古い道を歩いていたのですが・・・

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ありました!道標!!

半信半疑だったこの道もこれで安心。
やっぱ街道の名残は心強い!

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道標は江戸中期のものでした。
どっこい生きてる大坂の文字!

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各地の神社では
ちょうど「どんと焼き」の行事がありました。

街道沿いは神社が多いので
まるでハシゴをしてるような感覚(^^;

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大きな楠がある堤根神社。

この辺りから街道は
古川という川と並行して進みますが
昔はここに船着場があったそうですね。

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船に乗って大阪市街へ。

情緒があったと思いますが
京阪電車が開通後廃れてしまったそうです。

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この辺りから古いお墓が
点々と街道沿いに現れます。

これも地元に密着した
街道だからなのでしょうか。

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京阪電車の高架が見えてくると
奈良へ行く守口街道との交点。

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立派な道標には
徳庵・八尾の文字も。

今、歩いているルートが書いてると
なんだか嬉しいものですねぇ。

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雰囲気良い町並みが続きます。
8割ぐらい旧道が残ってるかも。

交通量も少ないしとても楽しい道中です。

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守口市に入り藤田のあたり。
ここは昔は水捌けが悪かったそうです。

そこで地元の人が
幕府の許しなく勝手に工事して
水捌けがよくなったそうですが・・・
その人は処刑されてしまいました。

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その人の名前が今も道標に。

公園もあってこの人は
今でもこの辺りの英雄なのですね。

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やがて行くと守口市の歴史館。

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この辺りを治めていた武家の家で
なかなか見所がありました。
200円で説明も熱心。オススメです。

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仁和寺本町まで来ると淀川もすぐ。

水路のある普通の家並み。
チョッと前までよく見かけた光景。

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水路の石積み、水の汚れ方
まるで三丁目の夕日といったところでしょうか。

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淀川を渡ります。
それと共に旧東海道とも交差。

有料道路の橋を行きますが・・・
橋の上の風がめっちゃ冷たい!!

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昔は仁和寺の渡しがあったそうですね。

橋を渡ると鳥飼。
新幹線の基地があることで有名です。

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旧道をずーと北へ。
「島」という集落に入ると
迷路のようなウネウネ道に。

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ルートマップをご覧下さい。
見事に迷っておりますw

でもこの迷いがまた楽しい〜♪

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ほんと
古い道標に神社のどんと焼きといい
日本情緒が程よく残る街道です。

茨木市内に入ると
それがさらに濃くなってきました。

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府道茨木八尾線の看板。
まさに今歩いてる街道と同じです。

制定された当時はこの旧道こそが
大阪の南北のメインルートだったでしょうねぇ。

今は車で全区間踏破することは
出来なくなっていますが・・・

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旧河川沿いに旧道を進みます。
阪急の高架をくぐると茨木の旧城下町。

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狭い道の中に枡形など
城下の風情たっぷりになってきました。

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やがてゴール!
もう茨木城と目と鼻の先です。

この先は京都の亀岡まで続いてるそうですが
まずは無事枝切・小阪街道を踏破できました♪

   
posted by にゃおすけ at 21:45 | Comment(4) | TrackBack(0) | 大阪近辺の街道 | 更新情報をチェックする

2012年02月14日

枝切・小阪街道その1・八尾→徳庵

地元八尾から茨木を抜ける街道は
淀川からは枝切街道と名前が変わります。


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

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八尾は寺内町。
旧市街は入り組んでいて
古い雰囲気がたくさん。
なんともいい感じですよねー。

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今は少し寂しくはなってますが
アーケード付きの立派な商店もあるあたり
昔から栄えていたことがわかります。

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細い道を北へ。
古くからの穴太神社。

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寺社仏閣をよく見かけるのも
昔ながらの街道の特徴ですね。

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町工場が増えてくると
現代のメインルート中央環状線。

街道は分断されていますが
ここは迂回。

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分断されてもその先には
旧道が残ってるあたり嬉しいところです。

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近大が近くなってくると
学生マンションが増えてきます。

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この辺り狭い旧道が所々あって
ウネウネ感がなんとも楽しいところ。

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まもなく小阪。

この辺りやけに神社が多いのが特徴。
これは江戸時代中期まで流れていた
旧大和川の影響なのかも。

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洪水なども頻繁にあったそうです。

まさに神だのみですよね。
ほぼ旧河川の川沿いを進みます。

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大阪商業大学の横を通り御厨へ。
この付近は暗越奈良街道と重複区間。

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伊勢参りへ行く人や大阪市内へ行く人、
今回の街道を通って京都へ行く人など
いろんな人が通った光景が目に浮かびます。

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古い道標を見かけ
楠根川沿いの堤防を進むと
大阪の東西のメイン中央大通りを越えます。

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道標で思い出したのですが
八尾からここまでの区間での道標は
これ1つしか見かけませんでした。

見逃してるかもしれませんが・・・(^^;

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道標がなくとも
旧道の雰囲気はしっかりあるし
これはこれで結構満足な区間ではあります。

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中世、河内の国というのは
その名の通り川が多くある国でした。

先述の大和川もそうなんですが
今回の小さい楠根川もその1つ。

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元の川は埋め立てられ公園になっている

現代では暗渠化になったり
水田がなくなりで必要なくなって
川自体がなくなるところもありますね。

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かつての立派な橋の跡

この辺りの楠根川はルート変更され
元の川は埋め立てられていましたが
今もその跡にある橋の柱などは健在で
名残を探すのはなんとも面白いものです。

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街道というと
お地蔵さんが付きものですが
この付近から祠が増えてきました。
そして混み合った住宅街の中へ。

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八幡宮に伊勢神宮への
おかげ参りの常夜灯。

台座にはしっかりと「おかげ」の文字が。

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さらに行くと古い道標。

踏切を渡り
味のある徳庵のアーケード。

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今回はこの徳庵の駅がゴール。
続きは後日レポをアップしようと思います。

それにしても
これだけ楽しんでも
帰りの電車賃の160円のみ。
街道歩きの趣味は安上がり(^^)

posted by にゃおすけ at 19:03 | Comment(2) | TrackBack(0) | 大阪近辺の街道 | 更新情報をチェックする