竜田越奈良街道を歩いてみました。
↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。
大阪の恵比須町付近を出た街道は
ほぼJR大和路線と並行して奈良まで続きます。
今回は前回の続き柏原付近をスタートしました。
それにしても・・・
寒い!!
汗はかかないものの
手がかじかんで大変です。
あとトイレが近くなるのは冬ならではですね(^^;
柏原付近は年代によって大きくルートが違います。
大和川の付け替えと関係しているのですが
今回は付け替え前のルートを進んでいます。
この付け替え。
今はまっすぐ堺方面へと西へ流れるのですが
昔はここで東へと向かっていました。
なので、最初に歩道の橋を渡るのですが
実は昔は川ではなく陸地だったというわけです。
石川の堤防上を大きく迂回して
東へ向け旧街道へと進みます。
ちなみに付け替え後のルートはというと
今のJR線とほぼ並行していたようです。
ただ、後述する国分付近の良い場所などを
通らないことになるので面白味にかけます。
どのルートを歩かれるか迷ってる方は
付け替え以前のこのルートがオススメです。
やがて一大ジャンクションの国分。
今も昔も交通の要衝ということで
いい感じで賑わっていました。
高田を経由して伊勢への街道も
ここで分岐。道標も。
国分の界隈は
花いっぱい運動ということで
奈良街道の文字を目にできました。
国分から先は少し勾配になって
国分神社を過ぎ道も細くなっていきます。
山間のひなびた街道なたたずまいです。
さらに行くと夏目茶屋の渡しの跡。
現在はよく揺れる吊橋が架かっています。
大和川付け替え以前のルートは
ここに来て初めて川を渡ることになります。
さぁ、亀の瀬越え。
この辺りは地すべり地帯で
災害がよく発生する場所。
亀と付くのでなんとなく
かわいい印象はあるんですけどねぇ(^^;
大阪から奈良へ抜ける街道には
生駒山を越えなければいけないのですが
今回の街道は川沿いということもあって
ほとんど峠らしい峠はありません。
それでも雰囲気ある峠の神社付近。
これを過ぎると奈良への下りが始まります。
住宅街の中に入るのですが
実はこの辺りは特に歴史がある場所で
日本四関のひとつの竜田の関がありました。
今もその時の名残りの
お地蔵さんがいるんですが
案内板がないと普通の光景ですよねぇ。
奈良県内に入ると史跡の嵐。
のどかな光景の中に有名な寺社が
どんどん出てきて歩いていて楽しいところ。
龍田大社では初詣シーズンということで
着物姿の人がいたりお神酒をもらったりと
この時期ならではの光景。
初歩きなんとも楽しいー♪
交通量の多い狭い道も通ります。
抜け道で使ってる人が多いのでしょうか。
亀の瀬の峠を越えた後も竜田川の橋までは
結構アップダウンがありました。
大型トラックも多い国道25号を
1つ入った旧街道。
竜田付近は奈良の西部地方で
かなり賑わっていたそうです。
今も立派な家々が軒を並べています。
重伝に指定されてないのがおかしいぐらい
素敵な雰囲気が残っていました。
大きな道標を見て北へ進路を替えると
法隆寺の松並木の中へー。
前から門前の道は広いと思っていたのですが
まさか街道が中を通っていたなんて驚きました。
境内をかすめて突き当たりを東へ。
この付近の家々は門前町な佇まい。
奈良らしい風景の中を歩きます。
富雄川の堤防沿いを行くと
やがて小泉神社。
小泉神社の門は
小泉城のものを移築したもの。
こうやって再利用してるの
時々見かけますが嬉しいものですね。
空を見上げると雪雲が。
しばらくすると雪が降ってきました。
今日はトコトン寒い><;
郡山が近づくにつれ溜池が増えてきます。
名物金魚を扱う業者も増えて
やがて城下町の中へー。
正月だからかシャッターが閉まった店多し。
細長い一方通行の道を北へ向け歩くと
昔ながらの茶屋がありました。
縁側でゆっくりお茶を飲める形式ですが・・・
この寒さでは厳しいですねぇ(^^;
古い家が残る郡山を過ぎ
長い堤防の上をずっと歩けば
奈良市街。いわゆる平城京です。
ならまちとして賑わう
古い町並みを抜けるとやがてゴール!
ここから先はどこに行こうか迷うところですが
北へ向かって京都へそれから西へ西国街道。
南へ向かって伊勢へ伊勢本街道。
あと、山辺の道や中街道、下街道も
行ってみたいと考えています。
夢が広がります(^^)