2012年05月29日

中山道六十九次その29・吹上→上尾宿

関東平野をたんたんと進みますー。

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↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

荒川の堤防より少し入ったところに
間の宿「吹上」がありました。

間の宿はまさに字の通り
宿場と宿場の間にある町で
ここで一服する人が多かったでしょうねぇ。

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ちなみに「宿」とはついてるものの
宿屋の運営はしてはいけない条件でした。
なので立場や茶屋町の規模の大きいバージョン。
そんなイメージなのかなと思います。

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高崎線の踏切を渡ります。
ここの名前は「中仙道踏切」。
実に良い響き!!

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たんたんと旧道を行きますー。

英泉画「吹上」の絵のあたり。

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英泉と言う人は
広重の「東海道五十三次」の
中山道バージョンを書いた人。

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ですが、関東以降の宿場の様子は
殆ど広重が書いていたりするんですよね。

うーん、英泉画は人気がなかったのかな?(^^;
売るほうも商売ですからその辺り謎ですね。

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路面にはカワイイこうのとり

さて、鴻巣宿に到着です。

関東型の土蔵造りの家が
チラホラと残ってるのが目につきます。

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街道歩きでは名物を食すのが
楽しみの一つなのですが、

近年のここの名物の
「川幅うどん」を食してみました。

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これがその川幅うどん。
めっちゃ食べにくいw

味はともかくとして面白いですね。

ちなみに
近くの荒川の川幅が日本一ということで
そこから生まれた名物だそうです。

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鴻巣は人形で有名です。

街道沿いのお店は
人形店のオンパレード!

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実に賑やかな通りになっていて
資料館までもありました。

近くの岩槻も人形の町ですが
そこでは頭を作られて
鴻巣では胴を作って合体。

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鴻巣と岩槻を結ぶ岩槻街道も
その影響で賑わっていたそうです。

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鴻巣宿を過ぎると
家がずーと続く景色になってきました。

道路はやや渋滞気味。 車の量は非常に多し。

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北本駅付近。
初期の中仙道の鴻巣宿はここだったそうで
今も元宿の地名が残っています。

北本という地名もそこからみたいで
北元宿とかそんな感じなのでしょうかねぇ。

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桶川宿
紅花職人で栄えた宿場町です。

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紅花というのは当時の赤色の染材。
今は山形県が有名ですけども
江戸時代はもっぱらこの辺りも有名でした。

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今も神社には
紅花職人が寄付で建てた灯篭が。

実に立派!

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元旅籠の旅館が今も健在。

桶川から上尾までは
約1時間ほどの距離。

先ほどから
同じような道がずーっと続いています。

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そんな中、
中山道の案内板や道標があると
気分的にホッとしますねー。

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大きなビル群が見えてくると
やがて上尾宿。

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都会だー。

ゴールは駅前付近でした。
次回は板橋宿まで。いよいよ都内です^^

  
posted by にゃおすけ at 20:02 | Comment(2) | TrackBack(0) | 中山道六十九次 | 更新情報をチェックする

2012年05月23日

中山道六十九次その28・籠原→吹上

さぁ、ラスト3日。
前回の終点の籠原駅から。

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↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

たんたんと旧道が続く道筋。
雨で落ちた花びら。この日は小雨日和でした。

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新島にある一里塚は
なんと!大ケヤキの上半分がありません。
幹を見ると凄い大きさだったのでしょうねぇ。

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あとで調べて見ると
平成22年の雷雨で折れてしまったそうな。
でも、半分でも残っていてくれて有難い限りです。

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東京まで68km!

熊谷宿の手前になると
脇道にそれていく形になります。

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国道と違ってとても静かな空間ー。
古い家は少ないけどなんともいいですね。

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八木橋デパートは
熊谷で唯一のデパートなのだそうです。

その1階の中を実は中山道が通っています。

今回は残念ながら開店前(^^;

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熊谷寺。読み方は「ゆうこくじ」
とても立派な建物ですよねー。

あと、見所としては
熊谷は水がキレイということでしょうか。

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町中の「星渓園」という庭園。
今もこんこんと水が湧き出ています。

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そこを源に市街地を流れる「星川」

空襲で熊谷宿はほとんど焼けましたが
その時にこの川に飛びこんだ人が多くいたとか。

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熊谷宿の大きい国道の通りから
銀座一丁目交差点で右に折れるとー、

なんとも静かな旧街道風景。

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上越新幹線の下をくぐると
さらに風景が変わってきました。

そこにあった元荒川の源流。
たまらんほどの綺麗さ。

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さすがは水の熊谷。
イメージぴったり!

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久下の渡し付近。
昔はこのあたりは船運で賑わっていたそうです。

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中山道は一部消滅している区間も。

こういうところって
歩く前の計画の段階で航空写真で調べるのですが
その調べた時に通れないってわかっていても、

それを自分で確かめたい気持ちがあるんですよね。
行き止まりで引き返さなくてはならなくても。

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西から行くとここで行き止まり

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東から来るとここで行き止まりで迂回

ちなみにここもそんな感じでした(^^;
(ルートマップを確認してみてください)

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この渡し跡にはたくさんの地蔵さんと
松山道の道標がありました。

松山といえば焼き鳥が名物ですよね。

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荒川の土手を歩きます。

現代はスーパー堤防になっていて
とてつもない大きさになっています。

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でも、中ほどの中段にある道は
案内板を見ると昔の堤防の道ということなので
ほぼ江戸時代と同じルートなのでしょうか。

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遠くに赤城(たぶん)の山並みがよく見えました。

比較的、このあたりは
関東平野でも山沿いというのがわかりますねぇ。

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堤防道の出口付近に旧道がありました。

本などで見るとちょっとわかりづらいですが
堤防から降りて右の道が旧道のようです。

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その先には八幡様の小さな祠が。

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まもなく、
間の宿”吹上”に到着です。

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高崎線に分断された中山道

この日は
上尾宿まで歩きましたが
長くなったので続きは次回の更新で^^
 
posted by にゃおすけ at 19:17 | Comment(2) | TrackBack(0) | 中山道六十九次 | 更新情報をチェックする

2012年05月17日

中山道六十九次その27・本庄宿→籠原

関東平野の端っこっ!
前回の続きの籠原までまとめてみました。

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↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

宿場を出ると御堂坂を下っていきます。

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そして国道を越えるとー
一気に田園風景が広がってきました。

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道には歩道がないところもあるのですが
車の交通量は少ないので快適そのもの。

道端には道祖神もあって、
目を楽しませてくれます。

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この日は朝から天気も良く
空がとても広い!

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中山道は山の中が多かったので
見渡す限りの平野にはちょっと感激もの。

そして前日の雨のおかげで
空気も澄んで遠くの眺望もバッチリ。

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この橋のあたりがその名所

「左赤城」と呼ばれる名所も
遠くに赤城山を見ることができました。

あと、よく見えたものとして
「送電線の鉄塔」

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この辺りめちゃめちゃ多いんですよね。
まるで送電線のパラダイス(^^;

調べてみると福島などからの
幹線がここを通ってるみたいですね。

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さて、先を進みます。
豊見坂を登ると田園風景も終わり。

住宅が立ち並ぶ国道沿いを歩いていきます。

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この豊見坂はなかなか風情があるもので
ちょっとした坂ではあるんですが
久々に出てくる急坂に嬉しかったり。

横目に見る大量の庚申塔も
なんともいえない良いものがありました。

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深谷宿の手前になると
畑にネギが植えてあるのをよく見かけます。
このあたりの名産の深谷ネギですねぇ。

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深谷宿の入口には
立派な枡形と常夜灯。

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旅籠屋の数では中山道の中で
1番多かったそうです。

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そして特徴的なのは
酒蔵が多いことでしょうか。

中山道を歩いてきた酒作りの人が(近江の人)
この辺りで作ろうと開いたのが最初のようです。
まさに道に歴史ありですよね。

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町並みに関しては
手前の本庄宿とよく似ていました。

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静かな商店街といった風情です。
ところどころに川越の店蔵造りに似たような
立派な家がありました。

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深谷宿の出口にも立派な常夜灯が。

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見返りの松。

これは三代目だそうですね。
宿場の飯盛女のことが忘れられず
ここで宿場を見返したという言い伝えがあります。

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この松も含めて
この先にはイチョウの並木もあったり
かつての並木を復活させようとする
活動があるようで嬉しいものです。

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歩道のない道が続き
やがて籠原駅ゴール。

日本橋まで
残り70キロになりました。

   
posted by にゃおすけ at 19:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 中山道六十九次 | 更新情報をチェックする