2012年05月14日

100km24時間ウォーク。攻略法と感想。

無事、完歩!!

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出発は明石海峡大橋。

でも、到達は後ろから数えたほうが
早いぐらいでギリギリでした。
やっぱ街道歩きとはまったく違いますね。

今回は大阪ユースホステルのイベントで
明石海峡大橋から京都の渡月橋まで歩きました。


拡大して見てください、歩いたルートがバッチリです。

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いろんな方が参加されていました。

ここでは今回の流れと僕なりの攻略法を紹介します。
これから参加される方の参考になれば嬉しいです。

★一番、大事なのはペース配分。

時速5.5kmを維持しましょう。

歩き始めると
ものすごい縦長の展開になるのですが
先頭集団にいると意地と意地のぶつかり合いな印象で
熱気が凄まじかったですね、精神的にキツイ(^^;
しかも、時おり乱ペース・・・。

もっとも、先頭集団にいると
2時間おきにある休憩ポイントで
後から来る人に比べ長く休めるメリットがあります。

でも、そのメリットって
二番手集団にいても十分感じれました。

一番にゴールするぞ!とか
仲間同士での競争とかでなければ
二番手集団にいるのがベストでしょうね。

ペースで失敗だった点といえば
深夜帯でのごぼう抜き。
自分では5.5kmで歩いてるつもりなのに、
あれ?みんな遅いと思った時がありました。

実はその逆で
こっちがオーバーペースだっただけ。
夜になると暗闇ということで
ペースの掴み方が難しいなと思いました。

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ツッカケで歩かれている方も。

★その次に大事なのは足のケア。

今回マメは1つも出来ませんでした。
足が疲れてきたと感じたのは70km過ぎから。

日頃の街道歩きの成果が大です^^

でも、いつもより早いペースで
歩き続けるわけなのでかなり気を使いました。

50km地点までは
・毎回の休憩ごとに靴を脱いで蒸れを少なくさせる。
・2回の休憩ごとにエアサロンパス(足裏、足全体)
・2回の休憩ごとにマメ防止のムース(足裏)

50km地点以降は
エアサロンパスは毎回の休憩時に
さらに念入りにするようにしました。

あと、靴下の替えですね。結局4回履き替えています。
いっぱい持っていく必要はなくて(荷物になるし)
1回履いたものをもう1度履くのです。

実はこれが1番良かったかも!

ちなみに靴下は「歩くたすけ」という
テーピングされてるタイプのものを使用しています。

靴は普通のウォーキングシューズ。
ただし、中敷きはクッション性の高いもの。
イベントまでに150キロは履き慣らしてはいました。

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商店街の中も通ったりしました。

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深夜の大休憩の風景。豚汁が振舞われました。

★眠気の対策は!?

今回、眠気はまったくありませんでした。
まるでランナーズハイ。真夜中もギンギンでした。

今回の参加者の中で意外と思ったのは
サングラスをしてない方が多かった点。

もちろん夜はしないのですけども
それがかなりの長距離となると
目から来る疲れは相当なもの。

疲れがくると眠気も出てきます。
深夜の歩きの眠気予防という意味でも
是非、昼はサングラスを。オススメです^^

あと、眠気防止のドリンク。
眠眠打破という感じの。1本飲みました。

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早朝の山崎駅での休憩。外は気温5度。

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京都の夜明け。日の出が美しかったー。

★その他、雑感など。

今回、いろんな参加の方がいました。

マラソンランナー、ハイキングを良くする人、
山登り、街道ウォーカー、などなど。

そして男性と女性の比率は7:3でしょうか。
前半は休憩時の男性トイレ渋滞がありました。

リタイヤは50kmの地点で
参加が136人だったのが80人ほどになり
結局、完歩したのは60人ほどだったそうです。

今回、完歩率が高かったのは
やっぱり天候なのでしょうね。
終始、心地よい晴れの中を歩けました。

ただ、夜はとても寒かったので
寒さでリタイヤの人もおられました。

完歩された人を見て一番に思ったのは
最初の段階でこの人は完歩するだろうと
思わせるような歩き方の人が多く感じました。

一様に無理なく
のびのびといった感じでしょうか。

逆に、体力任せに先頭集団についていっていた方は
50kmの半分の地点では殆ど見かけなくなってました。

僕の場合の歩き方で気を付けた点は
荷物が重いからと前かがみにならないように行く。
その一点ですね。常に姿勢良くを第一に心がけました。

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渡月橋にゴール!

以上を総括すると・・・

100kmを24時間という時間で歩くというのは
ちょっとしたことがトラブルの元になりかねません。

たとえば、道路の歩く位置。
斜めに傾斜があるところは極力歩かず、
出来るだけ平らになってるところを歩くとかー。

疲労はどんどん積み重なっていくのは当然だけども
それをいかに遅らせていくか重要だなと感じました。


  
posted by にゃおすけ at 19:13 | Comment(10) | TrackBack(0) | 100キロウォーク | 更新情報をチェックする

2012年05月09日

中山道六十九次その26・倉賀野宿→本庄宿

いよいよ関東平野の中へ。
東京まで残り100kmっ!

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↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

この日は綺麗に晴れましたー♪

同じ倉賀野宿でも天候が変われば
全然印象が違うものですねぇ。

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日光例幣使街道との追分。

左へは日光、右は江戸。

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いつかこの街道も歩かないと。

街道沿いには古い家が
ところどころに残っています。

そういえば、高崎を出発してからというもの
木曽から続いていた2階が独特の張り出した造りの家が
もう見られなくなってきていました。

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上州の造りの家。
人々の生活もこれまでの区間とはまた違うのでしょうね。

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岩鼻。ここは宿場ではないのですが
幕府の北関東の守りとして重要な所だったようです。

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小さい神社の境内で少し休みました。

大きな木の先に坂道の中山道。
一体、どんな人がどんな感じで通ったのか。
昔の風情が多く残っているだけに
想像もそんなに難しくはありません。

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利根川につながる烏川を渡ると
その先はサイクリングコース。

その横の旧道に大きな桜の木が。

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桜はだいぶ散ってきてるんですが
心地良い風は桜吹雪に。

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烏川の河川敷に”伊勢の森”

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河川敷は運動公園になってるんですが
ここの周辺だけ中山道が健在でした。

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この辺り洪水が多かったからか
木曽三川の輪中のように石で嵩上げされた
土台の上に建っている古い建物がありました。

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まもなく新町宿。
中山道では比較的新しい宿場町です。

飯盛女に因むお菊稲荷は立派な境内。

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宿場のあちこちには
ハナミズキ祭りののぼりが立っていました。

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さぁ、県境です。
神流川の手前に土道の旧道が残ってました。

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川まで続く道ー。
昔はここを舟から降りた人が歩いていたのでしょうねぇ。

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現代は橋で迂回します。

埼玉県!!!

橋の上の歩道は恐ろしく狭い(^^;

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たんたんと平坦な道が続きます。

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やがて、本庄宿。
その手前の宿場入口付近の道路には
宿場の名前タイルの埋め込みがありました。

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"金さな"神社付近で大きく直角に曲がり
宿場の内部へ。この直角は枡形なのでしょうね。

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明治の初め
日本の首都候補地でもあった本庄。

利根川の水運を生かせるということで
結構本気で考えられていたそうですねー。

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かつての繁栄の伺える立派なレンガ作りの家や
歴史資料館の洋風の建物・・・。

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資料館には本陣の門が移設されてました。
そして街道の資料もたっぷり。

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今は静かな宿場の風景ですが
昔は中山道一の宿場の規模だったそうです。

さて、長くなったのでこの辺で。
この日は籠原まで歩きましたがそれは次回 ^^


  
posted by にゃおすけ at 20:39 | Comment(2) | TrackBack(0) | 中山道六十九次 | 更新情報をチェックする

2012年05月01日

中山道六十九次その25・磯部→倉賀野宿

大雨の上州路っ!
桜の見頃の時に歩いてきました。

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↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

前回の続きの磯部温泉より。
坂本宿から続くなだらかな坂がこの先も続きます。

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旧国道の道。
交通量は少なく楽チンで歩けるのですが
雨の日は跳ね返りの水に注意せねばなりません(^^;

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でも、鼻に神経をやってみるとー。
木々の香りが結構してくるもので、
春は特に花の香りもいっぱいー♪

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こう思うと雨の道中も良いものです。

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安中宿手前の大きな杉並木。
ここでも杉の香りがよく香ってきました。

江戸時代からのは数本のみのようですが
植林をしていい感じの往時のような並木を形成。

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こういう保存活動はいいものですね。

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安中宿は城下町。
足軽長屋や城跡なども見所です。

そして、こんな立派な教会も。

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代々徳川に近い人(譜代)が大名だったそうです。

これは関所がある碓氷峠が領地なので
重要な拠点ということだったからなのでしょうか。

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安中城跡の桜は見事!

安中宿を過ぎると旧国道を進み、
次の宿までの間に2度川を渡ります。

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かち渡りが出来そうな浅瀬。

川の前後でウネウネした旧道が残ってました。

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江戸時代はここに橋を架けてはいけなかったそうです。

東海道の大井川に対して
中山道の碓氷川といった感じでしょうか。

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東海道の金谷に似た町が次の板鼻宿。

”水かさ”があがって川を渡れない時に
川留めといって足止めされるのですが
この宿は川留めで繁盛したそうですねぇ。

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宿場のメインストリートの裏には
江戸時代からの大きな水路。

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古い建物自体は少なめですが
随所に繁栄が伺える場所がありました。

宿場を過ぎると国道バイパスを行き
やがて高崎市内へ。

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高崎というとダルマ。
よく選挙とかに映るタイプのダルマの
大量生産地なのだそうです。

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そのダルマのお寺というのが
中山道から少し離れたところにある
少林山達磨寺。

赤い達磨が大量におかれてありました。

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中山道に復帰すると
やがて立派な一里塚を目にします。

そして、旧道に入り上豊岡の茶屋本陣。

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無料で見学も出来ます。
立派な松に解説の方による丁寧な説明。

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そういえば、街道沿いの資料館は
ことのほか丁寧に説明してくれる所が
多いように感じますね。嬉しいことです。

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君が代橋を渡ると高崎市中心部。

高崎宿。
ここは城下町。本陣などはありませんでした。

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城下町の影響なのか
敵の侵入を少しでも防止するため
街道は直角に曲がる箇所が何ヶ所かあります。

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古い家自体は空襲の影響でほとんど見かけなく、
そして案内看板もなく少し残念なところなんですが

空から宿場の様子を
眺めれる場所が高崎にはありました。

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高崎市役所の展望ロビーです。

鷹になったような気分で
宿場の町並みを見渡せました。

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高崎宿を過ぎると
車が多い旧国道区間が続きます。

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倉賀野宿手前には小さな松並木群。
こういうのを見てると100年後が楽しみですねぇ。

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やがて倉賀野宿。
立派な脇本陣の建物が残ってました。


  
  
posted by にゃおすけ at 19:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 中山道六十九次 | 更新情報をチェックする