『街道歩きのススメ』シリーズ。3回目。
今回はどのような装備をすれば快適に歩けるかを
雨対策も交えて経験を元にまとめていきます。
→1回目『街道歩きのススメ』ルート作成から実践、記録まで。http://borabora.seesaa.net/article/385760812.html→2回目『街道歩きのススメ』歩行計画でのペースや時間配分http://borabora.seesaa.net/article/391247157.html私の街道歩きはウォーキングスタイルです。
これを基本にして歩く予定の区間はどんな感じなのか、
天候はどんな感じかを考えプラスアルファしていきます。
もっとも街道歩きの楽しみ方に定義はありません。
いろんな楽しみ方があり、歩き方も人それぞれです。
装備に関しても各人こだわったものがあるでしょう。
これから書くことは参考程度にしてもらえると幸いです。
街道歩きは長距離歩きになることが多いですが、
道の種類も山道や町歩き、ドロドロ道などとバリエーション豊富です。
まず、歩くときに1番重要な装備というと「靴」ですよね。
軽くて履きやすく、山道も歩け、丈夫で防水性がある靴が良いでしょう。
私はモンベルのトレランシューズを愛用しています。
本来は山の中を走る用途で作られているだけに
丈夫で軽快さがあって長距離歩きにもオススメできる逸品です。
しかしながら、他のどの靴にも当てはまるのですが
年に何百キロも歩いてると靴裏がどうしても擦り減ってきます。
丈夫さを求めるとなると少し重い靴になりますし悩むところです。
擦り減ったまま歩いてると何かと危険ですので
歩く前には靴をチェックしておくと安心かもしれませんね。
私は1年に1度は靴を新調するようにしています。

次に持ち物です。
街道歩きでは手に本や地図を持つことが多いので
リュックを背負って歩く人が大半ではないかと思います。
日帰りだとコンパクトで軽いものが良いですね。
中には肩掛けカバンやウエストポーチという人もいるでしょう。
私のオススメはラン用のもので「
CAMELBAK」という代物です。
本来「CAMELBAK」の中にはスポーツ飲料を入れる水袋があるのですが
街道歩き時は取り外して持ち物スペースにしてしまってます。
私の装備ではラン用のものがちょくちょく出てきますが
共通するのは軽くて体へのフィット性が抜群ということです。
フィット性が抜群ということは荷物が揺れにくいということなので
長距離での疲れはかなり軽減されるものだと思います。
ちなみに飲み物はドリンクホルダーを別途用意してます。
リュックの上から巻きつけるのですがこれが意外と快適なのです。
参考までに
→ランニング用のリュック「CAMELBAK」http://webshop.montbell.jp/goods/list.php?brand_id=120→ドリンクホルダー 「YURENIKUI」http://www.yurenikui.jp/
では泊まりでのリュックはどうでしょうか。
衣類や、アメニティーセット、充電など電気製品など
必要となる荷物が一気に増えてくると思います。
こうなると大き目のリュックの出番です。
腰ひもが付いてて胸の前でも縛れるタイプが良いでしょう。
このタイプは体へのフィット性があり疲れを少なくしてくれます。
私は登山で使っているものを使用してます。
リュックにはいろんな種類があるとは思うのですが
登山用のは収納ポケットが豊富に付いてあっていいですね。
休憩時に何かを取り出したい場合は
収納ポケットが多いとスっと出せてスっと仕舞える。
そしてポケット毎に細かく仕訳しておけるので整理も簡単です。
荷物の整理が出来ていると中身が揺れず快適に歩くこともできます。
あと登山用の良いところは防水対策が施されてるのが多いことでしょう。
普通のリュックでも防水スプレーでなんとかなると思うのですが、
最初から対策されてるのはなんとも心強いものです。

リュックの中ですが、
泊り装備の場合はジップロックで小分けしています。
これは整理整頓と雨による濡れ防止という意味合いです。
もし、このような対策を怠っていると
中の衣類が濡れて翌日の歩きに影響することがあるかもしれません。

続いて、雨天時の装備です。
私は写真を撮りながら歩いているですが
1番にカメラをいかに濡らさず歩けるかを重きに置いています。
もちろん、写真を撮らない人にとっても
体や荷物を濡らさずに歩けるかがポイントだと思います。
以前は、カッパの上下で歩いたのですが
雨に濡れると体が冷えて、カメラも濡れて大変でした。
今は試行錯誤の結果、ビニール傘を手に持って
下記の装備をプラスアルファして歩くようになりました。
・下はズボンの上にレインウエアのズボン
・上はポンチョ (がばっとリュックの上からかかるタイプ)
・山道がある場合は靴に靴用スパッツ (膝までのタイプだと機動性で難)
・首にはカメラ (短めのネックストラップで。短いので出しても濡れにくい)こういう感じで先日の北国街道歩きでは38キロ、
豪雨の中を写真も300枚近く撮ることが出来ました。
カメラは水滴がたまにかかることはありましたが
服はまったく濡れることはなかったです。
雨天セット。右からポンチョ、カッパのズボン、靴用スパッツ、ザックカバービニール傘ですが透明なのがGoodです。
視界が広がり快適そのものです。
コンビニにある500円傘で良いと思います。
ただ、問題としては
・傘を持ちながらなので片手の自由がない
・晴れの日はどうするか (腰に差すか折り畳み傘だとバッグの中へ)
・強風の時は傘が壊れることも (万が一の為に折り畳み傘もあると安心)あと雨で嫌なのが靴の中のグチュグチュになることです。
これは決め手となる方法が今だ思い浮かびません。
防水の効いた靴に防水の効いた靴用のスパッツをしててもです。
歩きはじめて10kmは特に問題ないのですが
長距離になっていくうちに水が染みこんでいきます。
私の場合はキョロキョロと写真を撮りながらの歩きなので
知らず知らずに水たまりにハマってしまってることが多いのです。
その辺りを気を付ければ良いのですが
夢中になってるので仕方ないと割り切っています(^^;

晴れの日の装備のことも話しておきましょう。
長時間歩くことから日焼け対策はしておいたほうが無難です。
★日焼け止め (SPF50+のもの)出発前に顔や首周りに塗っておくとヒリヒリ防止になります。
歩いてると汗で落ちてくるので昼飯の後でも塗っておくと安心です。
★帽子 (つばが広いもの)日差し除けや頭皮のダメージ予防において必須アイテムです。
出来ればUVカットなど付加が付いたものが良いと思います。
真夏の熱中症対策の意味では菅笠もオススメです。
町中だとちょっと目立ちますが笠は適度な影を作ってくれ、
中は蒸れないので天然のクーラーであるかのようです。
→先人の知恵!究極の熱中症対策”菅笠”とは。http://matome.naver.jp/odai/2137507438300681601★サングラス (偏光レンズタイプでラン用のがオススメ)長距離を歩くとなると目へのダメージも相当なものです。
ダメージから来る疲れは眠気も襲ってくることがあります。
オススメなのがラン用のサングラスです。
軽くて簡易的な作りなので付けてるのを忘れるほどです。
偏光レンズタイプなら光の乱反射を最小限にしてくれ、
景色もくっきりと楽しむことができるでしょう。
★手ぬぐい (バンダナでも代用可)帽子の下に巻いておくと額から落ちる汗を吸ってくれます。
ズボンの後ろにも忍ばせておけば汗拭きや鼻水拭いにもなり、
道中で見つけた銭湯に入るものなら体拭きとしても使えます。
首に巻いておけば首の日焼け対策にもなりますね。
ハンカチでも良いのですが
手ぬぐいはハンカチの上を行く万能性が魅力です。
日焼け対策以外のものでは
★iPhone (予定のコースはあらかじめ中に入れておくと地図要らず)道中での現在地確認にこれほど心強いものはありません。
歩くコースとガイドブックもあらかじめ中に入れておけば、
さらなる軽量化が出来るかと思います。
私はもっぱらiPhoneですがこういうスマホ類は、
道中で気になったことをすぐに調べれるというのがいいですね。
手前のが短めのネックストラップ★カメラ (記録用として)私はCanonのEOSMを使用しています。
ミラーレス一眼というタイプですが写りがいいのが良いですね。
コンパクトカメラという小さくて軽いカメラも出回ってるのですが、
画質的に少々落ちてしまうかなとは思います。
どこにカメラを忍ばせておくかですが私は手にもって歩いています。
気になった時にいつでも撮れるというのが利点です。
そこで利用したいのはハンドストラップです。
手首に巻きつけて持つのでカメラを落とす心配も減ってGoodです。
雨降り時は前述のとおり短めのネックストラップを別途用意しておきます。
カメラは首からぶら下げ、傘をさしながら歩くことになるのですが
この時ポンチョやカッパの中に入れていると結露の元なので
常に外に出しておくというのが肝心です。
★その他・ジップロックの予備袋1枚 (急な雨用。精密機器を中に入れる)
・行動食 (おにぎり1個程度。途中で補給)
・ペットボトル (お茶を1本。途中で補給)
・折り畳み傘 (微妙な天気の時用)
・エアーサロンパス (塗るタイプがおススメ) #必要あれば
・マメ対策用のムース (ボルダースポーツがオススメ) #必要あれば
・iPhone充電器とケーブル #必要あればと、こんな感じになります。
以上いろいろ紹介しましたが歩く際はこれら全てを持っていくことはなく
その日に必要であるものを考えてチョイスして持っていってます。

あと、語らないといけないのは服装ですね。
街道歩きは歩きといえど結構汗をかくもので
シャツは夏冬共に速乾性のあるものを使用しています。
特にアイスタッチという商品は夏はヒンヤリ感がありオススメです。
上着は重ね着で調整していきます。
スポーツ系の服を愛用してますが動きやすいのが利点です。
ズボンは登山でも利用できるような伸縮性の良いものを使っています。
真夏だと半袖半パンで歩きたくなるのところですが
ここは我慢して長袖長ズボンで歩きましょう。
日焼け、虫刺されなどの予防に効果的です。
冬は防寒対策が必要ですが
ニット帽、スマホ対応の手袋、足用ヒートテック
これら3点は抜群に効果があるのでオススメです。
あとプラスしてウィンドブレーカー。簡易的なもので良いです。
街道歩きでは建物も何もない吹きっさらしの場所を歩くこともあります。
こういう時のためのもので体感温度が全然違ってくるはずです。
最後に暑さ対策ですが
寒さ対策に比べると決定的に効果があるものは少ないように思います。
なので装備の対策よりも小まめな休憩や水分補給を第一に考えて
38度を超えるような暑さの時は歩かない勇気も必要かもしれません。
以上、街道歩きのススメ第3回でした。
では、Enjoy!街道歩き。