2014年11月06日

フルマラソンの鍛え方。歩く筋力と走る筋力。街道ウォーカーの視点から。

大阪マラソン淀川市民マラソンに参加してきました。
どちらも42.195km。フルは5度目の挑戦になります。
今回は散々たる成績になってしまいました。

5:29:40 淀川市民マラソン・2012
4:17:31 大阪マラソン・2013
4:11:07 淀川市民マラソン・2013


(参考)1:53:26 寝屋川ハーフ ・2014 

と、順調に成績を上げてきたわけですが

4:30:57 大阪マラソン・2014
4:32:00 淀川市民マラソン2014


この凋落ぶりは一体なんなんでしょ?
両レースとも季節の割には暑かったわけですが
そんなの言い訳でしかありません。単なる練習不足です。

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晴れの大阪マラソン。この日の最高気温は26度でした。

そこで今回のテーマは
身を持って知った歩く筋力と走る筋力の違いです。

そもそも、マラソンを始めたきっかけは
街道歩きで鍛えた足でどれだけやれるか?でした。

街道歩きとは・・・。
東海道や中山道といった旧街道を歴史などの風情を感じながら
約35kmの道のりを丸一日かけて歩くもの。(距離時間は個人差あり)


今回も街道歩きを開催前の週まで精力的にこなしてたのですが
走り込みは腰を若干痛めていたのでセーブしていました。

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大阪マラソンの出走直前の様子。

ここで10月の練習量の比較を見てみましょう

★2013年10月(大阪マラソンの日まで)

街道歩き 5回 137.24km
ランニング 17回 125.18km
室内サイクリング 15回 141.29km

★2014年10月(大阪マラソンの日まで)

街道歩き 5回 178.64km
ランニング 6回 32.08km
室内サイクリング 0回

今回は街道歩きでの距離は40km長かったものの
ランニングは前回の1/4ほどしかありません。

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帰りの電車から見るランナー達。

数少ないランニング練習の中で
質に関しても今回は甘かったと思います。

前回は帰宅ラン10kmを数回、ハーフ練習もしたのですが
今回は4km走を5回、10km走を1回といった感じでした。

その10km走では走り終わってから
軽い筋肉痛におそわれてしまっています。

普段の街道歩きでは40km歩いても筋肉痛は殆どありません。
10kmそこらを走っただけで筋肉痛になってしまったのは
あきらかに走る時に使う筋肉と歩く時に使う筋肉は
別物と言っても過言ではないものと思います。

筋肉痛といえば
フルマラソンを走った後は相当なものが襲われます。
もちろん練習量が多ければ軽減できると思いますが
走った時の筋肉へのダメージは相当なものでしょう。

経験的に

フルマラソン>>100キロウォーク>>>>>>街道歩き40km

だいたいこんな感じのイメージです。
フルマラソンの筋肉痛を他に例えるとなると
シーズン初っ端のスキー後のものと似てるかもしれません。

それでは、レース運びの比較をしていきます。

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前回・2013大阪マラソン

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今回・2014大阪マラソン

今回は両レースとも25キロ地点では
すでに足があがらなくなってきていました。
去年は35キロまでは普通に走れたんですけどね・・・。

もっとも今回の大阪マラソンでは
前半を飛ばしていたのも1つの理由でしょう。
ログを見ると22kmあたりで一気にダウンしてるのがわかります。

一方、淀川市民マラソンでは
大阪マラソンの教訓からセーブ気味のペースで走りました。
その結果、道中での歩く回数は減りラストスパートをかけれたものの
タイム的には大阪マラソンと同じような感じになっていました。

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淀川市民マラソンの出走直前の様子。

レース運びは難しいものがあり
まだまだ試行錯誤の面がありますが
今回の結果から考えるとペースを気にせずに
気分よく走ったほうが良い結果を残せる気がします。

あと、問題はメンタル面ですね。
走ってる最中に歩いてる人を見かけてしまうと
自分も疲れた。歩いてしまおうかなと思ってしまったり、
時計を見て自己ベストを更新出来なさそうでないときは
あ〜、今回はもう終わりでいいやという気分になってしまいます。

これを克服するには

1・歩いてる人を見ない=空を見ながら走る
2・時計を見ない=腕時計をしない


この2つを実践すれば解決できるのではと思います。

事実、今回の淀川市民マラソンにおいて
後半は何度か意識的に空を見るように走ったのですが
足の疲れはあったものの走る気力は復活していた気がします。
ラストスパートなんてキロ5分前半で走れたほどでしたし。

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淀川市民マラソンのラップタイム

さいごに
街道歩きのマラソンでの利点をずばり。

まず42.195kmという距離。
一般の人は未知となる距離に思う人が多いでしょうが
街道歩きをしてる人にとっては特に未知とはいえない距離です。
それだけに距離に関しては気楽に進めることが出来ます。

あと、日頃から長距離ウォークをしていることから
基本的な脚力に関しては十分鍛えられていると思います。
足裏の丈夫さも特筆すべきことでマメの心配はまずないでしょう。

街道歩きのおかげで初挑戦の時は
1か月ほどしか走り込みをしてないにも関わらず
5:29:40でゴールすることが出来ました。

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ずらーと並んだ淀川市民マラソンのトイレ。7:30の様子。

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8:00の様子。混雑時は20分以上並ぶことも。

ただし、サブフォーを目指すとなると話は別です。

街道歩きと若干の走り込みだけでは
4時間台後半ぐらいが限界かなと感じます。

マラソンは下半身だけでなく
上半身も鍛えていかねばなりません。
実は上半身のほうが肝心と言う人もいるぐらいです。

今後はこれらを踏まえつつ、
しっかり走り込みの練習に励んでいこうと思います。

今シーズンはあと一回。
12月に奈良マラソンを走る予定です。
コース的にアップダウンが激しいようですが
ベストを尽くしていきたいところです。


[ここに地図が表示されます]



  
posted by にゃおすけ at 11:53 | Comment(4) | TrackBack(0) | スポーツ(スキー、マラソン) | 更新情報をチェックする

2014年11月04日

北国街道その6・粟津→松任宿

どんどん近づいてくる金沢。

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↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

早朝にも関わらず散歩を楽しむ人を何人も見かけました。
そういえば石川県には健民運動がありましたね。

=健民運動とは=
「健康、明朗、進取、創造、共生」をスローガンに、
県民総ぐるみで美しい郷土つくりと、県民一人ひとりが
豊かさを実感できる暮らしの実現を目指す運動。


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コマツの工場の横を進みます。
国内有数の工場だけにやはり大きいです。

祝日にも関わらず通勤する車がいっぱいでした。

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串茶屋。ここは遊郭だったそうです。
今は普通の住宅街なので想像すらできません。

すぐ横には一里塚の跡があり、
中山道回りと東海道回りの距離が書かれてありました。

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江戸まで128里・・・。ざっと520kmでしょうか。
ここからだと中山道回りの利用が多かったようです。

小松の手前にあるのが今江の集落です。
ここには天然温泉があり朝早くから賑わっていました。

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石川県の温泉には「総湯」と呼ばれる公衆浴場が多いですが
どれも気軽に安く利用できるので羨ましく思います。

今江の集落に架かる橋のたもとには
江戸時代からの石柱がしっかり残っていました。

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小松宿。
電線の地中化のおかげで空が広いです。
古い家が随分と残っていました。

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「こまつ町家認定」の文字。
町ぐるみで古いものを大切にしていく姿勢。

こういうのっていいですよね。

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小松城に寄り道をしてみました。

一国一城令で廃城になっていた城なのですが
3代藩主利常の隠居のために特別に復活したのだそうです。

城跡には立派な天守台の跡がありました。
垂直に立つ石積みはなんとも素晴らしいものです。

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小松城は川を利用した浮き城で備えは万全。
高い位置に建ってるので北国街道がよく見えたそうで、
どんな人が通るか一目瞭然だったとのことです。

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小松宿の端までやってきました。
堀の一部だった川を渡ります。

この辺りでは飛行ルートと重なっているようで
真上を見上げると大きな飛行機が飛び去っていきました。

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寺井宿。

JRの寺井駅から離れていますが、
かつては北陸鉄道の能美線の駅がありました。

街道の道筋は
宿場の真ん中で直角に曲がっています。

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こういう形の宿場の形は
隣の粟生宿でも見かけることができました。

粟生宿の雰囲気は寺井宿と違って静かです。
これは鉄道が通らなかった影響もあるのでしょう。
良い意味で時代に取り残された光景がありました。

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住民の方いわく「静かすぎて困る!」とのことですが
かつての粟生宿は手取川を前にした川留め対策の宿場でもあり
今と違う相当な賑わいがあったことを想像できます。

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手取川の手前に小さな遊園地がありました。
街道の旧道は遊園地の中を通っているようですが
さすがに1人じゃちょっと入り辛いですね(^^;

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手取川の渡しの説明板を見てみると
川幅に張ってあるロープを伝って船で渡っていたと書いてあり、
なかなか珍しい方式の渡しだったようです。

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手取川から白山方向を見てみると
白山麓の山々がよく見えてきました。

川の流れを見ると結構早いのが印象的でした。
この早い流れが一風変わった渡しを生んだのかもしれませんね。

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荒屋柏野の集落。

この先しばらくは
国道8号線のバイパスを何度も交差します。

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北国街道の案内板がありました。
こうやって見ると道筋がよくわかります。

交差が多いにも関わらず
意外と地下道が全て整備されていて助かりました。
バイパスの信号待ちは長いですからね(^^;

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川沿いに程なく進むと松任宿。

かつては市が盛んだったのだそうです。
今も地名に四日市の名が残っていました。
おそらく4日おきに市が開催されていたのでしょう。

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電線が地中化された雰囲気良い町並み。
駅には真新しい新幹線の高架橋が並んでました。

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今回は松任駅でゴールとしました。


 
posted by にゃおすけ at 20:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 北国街道(北陸道) | 更新情報をチェックする