街道を歩くとき何を見て歩いてますか?
参考本や地図など人それぞれだと思いますが、
スマホなどにあらかじめルートを入れておくと楽ちんです。
今回はITを使ったルート作成術を書いていきます。
街道の調べ方については以前の記事をご参照ください。
『街道歩きのススメ』ルート作成から実践、記録まで。http://borabora.seesaa.net/article/385760812.html
まずルート作成〜歩き本番までの流れですが
地理院地図にて『線引き』
↓
地理院地図にてKMLファイルを作成。
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ルートラボにてルートの『管理』。高度情報を『付加』
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ルートラボにてKMLファイルを作成。
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FieldAccess2アプリにKMLファイルを入れる。
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FieldAccess2アプリにて名所、立ち寄り地など『ピン立て』
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FieldAccess2アプリを見ながら『歩き』。軌跡を『記録』では、順をおって詳しく説明していきます。
地理院地図のルート作成初期画面1★ 地理院地図にて『ルート引き』地理院地図が大幅にバージョンアップしました。
http://maps.gsi.go.jp/#5/35.362222/138.731389これまではルートラボを使っていたのですが
田舎や山道では詳細地図が用意されてないことが多く、
ルートは引きやすいものの田舎での正確性に難がありました。
その点、地理院地図は峠道もある程度網羅しているので
トレースする際においての信頼度が全然違います。
地理院地図のルート作成方法は以下の通りです。
機能をクリックするとメニューが表示されます
作図・ファイルメニューを開き『線を追加』をクリック
線の太さ、色、透過率を好みに変更します具体的にはスタートとなる地点をクリックして
ルートになる場所を次々にクリックして線を伸ばしていきます。
終了地点でダブルクリックして終わりという流れです。
ルート修正方法(before)修正はルート上の白い四角をつまんで移動させます。
大きく修正したい場合は白い四角をクリックすると
細胞分裂の如く白い四角が増えていくので
複雑な線などの修正にも簡単に対応することができます。
ルート修正方法(after)線の引き方としては以上です。
線引き以外の機能として地理院地図上で文字を書けたり
立ち寄り場所のピン立て(目印)を作っておくこともできますが
現時点での地理院地図から吐き出されるKMLファイルには
高度情報が付加されておらず唯一の欠点です。
下の折れ線グラフが高度情報上のような高度情報を必要としないのならば
パソコン上で地理院地図でピン立て(目印)すればいいので
後で紹介するFieldAccess2アプリ上でピン立てするより楽な作業です。
高度情報を必要としない方は作成したデータを
FieldAccess2アプリに入れればルート、ピン共に反映されます。
(項目2、項目5へとお進みください)
高度情報を必要とする方(あったほうが便利!)は
ルートラボにてワンクッション挟む必要があります。
引き続き順をおって説明していきます。
2★ 地理院地図にてKMLファイルを作成。ルート作成が終わったら
他のサイトやアプリでも読めるファイルを作成します。
メニューの作図・ファイルからフロッピーディスクをクリックします。

すると、ファイル形式を選択して下さいと出ます。

KML形式をクリックします。
「上記の内容で保存」をクリックして
名前を付けて保存先を選んで終了です。
これでKMLファイルが出来ました。
3★ ルートラボにてルートの『管理』。高度情報を『付加』地理院地図で作ったルートデータ(KMLファイル)には高度情報がないですが
ルートラボに入れることによって自動的に付加されます。

ゴミ箱のアイコンの右隣のアイコンをクリックすると
インポートしますか?と聞かれるのでKMLファイルを読み込ませます。
すると、ルートがルートラボのマップ上に表示されます。
(注意・地理院地図で作ったピンは反映されません)

ルートラボは一覧管理に優れています。
歩いた街道をもう一度歩いてみたくなったとか、
ルートを編集したい時など一発で見つけることが出来ます。
また、公開設定にすることで
他の人も見ることが出来るのは大きな利点です。
特にマイナーな街道は資料が少ないので重宝されることでしょう。
4★ ルートラボにてKMLファイルを作成。次はアプリに読み込ませるための作業です。
使用するアプリは『FieldAccess2』。iPhone専用です。
ルートラボの画面を下にスクロールしていくと
下のような『ルートダウンロード』のメニューが現れます。
(注・ない場合は左側の『データのエクスポート』をクリック)

『FieldAccess2』へは「KML」をクリックして保存します。
(GPXも可能ですが当サイトではKMLで紹介します)
ルートを再編集したい場合も「KML」をクリックして保存し、
地理院地図サイトに読み込ませると編集ができます。
5★ FieldAccess2アプリにKMLファイルを入れる。『FieldAccess2』へのKMLファイルの登録方法ですが
私はメール添付にて登録しています。
メール添付の方法は
パソコンでKMLファイル添付したメールを自分宛てに送信。
iPhoneのメーラーより該当メールを開き、添付ファイルをクリック。
読み込み開始のボタンをクリックして登録完了です。
他にもDoropboxを使用する方法などあるのですが
詳しくはオフィシャルのページでご確認ください。
http://dendrocopos.jp/fieldaccess/6★ FieldAccess2アプリにて名所、立ち寄り地など『ピン立て』前もってピン立て(目印)を付けておけば
歩いてる時の道間違いや、史跡の見落としを減らすことができます。
またちょっとしたメモも書いておけるので便利です。

アイコンの形や大きさは変更することが出来ます。
追分、道標、一里塚、寺、立ち寄り店、旧道の痕跡はココ!など。
これらはスマホ上での作業になるので大変ですが
この作業は後々歩いてる時に役に立ってきます。
7★ FieldAccess2アプリを見ながら『歩き』。軌跡を『記録』最後に『歩き』と『記録』。
そもそもなぜFieldAccess2アプリがオススメなのかですが、
・地理院地図を表示出来るので山道でも安心。
・古い時代の空中写真を切り替えて確認することが出来る。
・GPSロガー機能が付いてるので歩いた場所がわかる。
・わかりやすいピン表示、わかりやすいルート表示、高低差表示。
・電波が届かない場所の地図を前もって保存しておくことが可能。主だった理由はこの5点。
最近になって空中写真は昭和20年代のも表示できる場所が出てきました。
詳しくはオフィシャルのページをご覧いただくとしまして、
街道歩きにかなり便利な機能が詰まってるアプリだと思います。
GPSロガー機能で録った記録はGPXファイルにして
ヤマレコなどのサイトに登録するとことで公開することが出来ます。
にゃおすけのヤマレコページhttp://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-20349-data.html以上、簡単ではありますが
最新版ルート作成術として書かせてもらいました。
このようなルートを作成するサービスは日進月歩ですので
また変化がありましたら再度まとめてみたいと思います。