年々、様々な方法が生まれ使いやすくなってきています。
今回のポイントは3点。
・ルートラボの仕様変更で使いづらくなってしまった。
・スーパー地形アプリの勢いが止まらない。
・FieldAccess2アプリはサブでの使用に。
以前までの作成術は以下のリンクをご参照ください。
『街道歩きのススメ』 最新版ルート作成術。
http://borabora.seesaa.net/article/417391202.html
まず、基本的な作成には地理院地図のサイトを今回も利用します。
ルートを作成できるサイトやソフトは幾つかありますが
地理院地図のサイトはネット環境があれば作成できるのが利点で、
インストール不要で気軽に作成することができます。
カシミール3Dというソフトもオススメですが
操作性の面で人によって向き不向きがあるようで
かく言う私もカシミール3Dを何度か触ってはみたものの
どうも使い勝手が苦手で使わなくなってしまっています。
《追記2019.01.29》
カシミール3DはGPXファイルとして出力が可能ですので
FieldAccess2をかまさずともスーパー地形にインポートが可能です。
使いこなせればカシミール3Dは便利と思います。

標高のデータが入った例
地理院地図のサイトで作成したルートは
GPSの座標が書かれたKMLファイルで排出されます。
ただし、これには標高のデータが含まれていません。
街道歩き中において有り難いものといえば
ルート上での標高差が一目瞭然でわかるグラフでしょう。
標高差がわかれば峠越えでは事前に心構えができますし、
前もって飲み物などを購入したりと安心できます。
このような利点から標高データを加える必要があったのですが
これまではルートラボというサイトで加えていました。
ところが、年明けのバージョンアップによって
地理院地図のKMLファイルはエラーでうまく取り込めないことが多くなり
標高データを簡単に付け加えれてたのに大きな痛手です。
これを解決しての新たな方法は以下の流れです。
画像が多めで一見すると大変な作業に見えるかもしれませんが
わかりやすく解説したものなので実際はものの数分でできます。

手順1・地理院地図でルート作成
資料を見ながら線を引っ張っていって
ルートを確定します。

手順2・ルートをKMLファイルで出力
形式をKML形式と指定して保存します。

手順3・メールに添付
自分宛のメールに添付して送信します。
上の画像はGmailアプリのものです。

手順4・FieldAccess2に取り込み
FieldAccess2アプリがインストールされていれば
添付ファイルをクリックすると上の画面が出ます。
ここで「FieldAccess2にコピー」を選択します。
今回のFieldAccess2の役割はKML→GPXへの変換で使用します。
以前までは街道歩き中でメインとして利用したアプリですが
バージョンアップが近年で全く行われておらず、
画面表示が狭いままなど古くなってしまった感があります。

読み込み開始をクリック

このようにアプリ上にルートが表示されます。
下部のスペースは本来はルート上の標高差が表示できるのですが
地理院地図のKMLファイルには標高差データが入っていません。

手順5・GPXファイルに変換しスーパー地形アプリへ転送
読み込みフォルダを開くと読み込ませたルートの一覧が出てきます。
該当ルートの右端にある「>」か「i」マークをクリックします。
《追記2019.01.29》
地理院地図では立ち寄り地ポイントを書き込んでおくことが可能です。
ルートと立ち寄り地ポイントを合わせたルートを作っておけば
FieldAccess2やスーパー地形上に表示することができます。
ルートと立ち寄り地ポイントを合わせたルートの場合は
フォルダになっているので「>」のマークをクリックすることになります。

画面が変わって右上ゴミ箱の右隣りのアイコンをクリックすると
「ファイルに出力」メニューが出てきます。
《追記2019.01.29》
ルートと立ち寄り地ポイントを合わせたルートの場合の出力方法は
「>」のマークをクリック後、右上の「編集」→一番下の「全部選択」をクリック、
そして右下のマークをクリックすれば「ファイルに出力」メニューが出てきます。

任意でファイル名を入力して「外部へ転送する」をクリックします。

すると、スーパー地形アプリが事前に入っていれば
「スーパー地形にコピー」をクリックするとスーパー地形アプリに転送されます。
スーパー地形アプリは今回から街道歩き中にメインとなるものです。
頻繁に行われているバージョンアップは怒涛の勢いで
ついにFieldAccess2の有利だった道中での標高差表示も実装されました。
こうなるとスーパー地形アプリで一本化しても良いのですが
FieldAccess2のマップの中にはこれまで歩いたルートが刻まれているので
データーベース状で一目瞭然なので削除までは勿体ないところです。
なので、GPSのログ記録はFieldAccess2に任せてもいいかなと思っています。
あと、別々の地図をアプリ毎で切り替えながら見る使い方も便利ですね。

手順6・スーパー地形アプリに読み込み
転送が完了すれば自動的にスーパー地形アプリが立ち上がります。
GPSデータの読み込みの「開始」をクリック。

無事、スーパー地形アプリにルートが表示されました。
ただし、この時点ではまだ標高データがありません。

手順7・ルートに標高データを加えて完成
ルートをクリックするとこの画面が出てきます。
「変換」をクリックします。

「標高データで書き換える」をクリックします。

これで完成です!
以上、2019年版の街道歩きルート作成術を書いてみました。
今まで愛用していたルートラボとは完全に決別しましたが
ルートラボ自体は非常に優秀なルート作成サイトです。
簡単にルートが引ける点や、ピン立て機能も有能なのですが
地図が地方や山の中では詳細表示ができないのは
旧道歩きが多い街道歩きではマイナス点でした。
また良い方法があれば記事にしたいと思います。