2020年05月27日

コロナ禍における観光での混雑を避ける技

緊急事態宣言が解除された今、
観光に行こうと考える人は多いのではないでしょうか。
コロナ騒動は未だ終息の見通しが出ていませんが、
いかに混雑を避けての旅が出来るかを書いていきます。

1・他の人と違う行動をする

混雑を避ける一番のポイントはこれでしょう。

例えば、動物園に行ったとしましょう。
朝一番に行けば大概は空いているものです。
ですが小さいお子様連れだと昼前に到着になることも。

そうなった場合でも慌てることはありません。
動物園に着けばお目当ての動物に行きたいのはわかりますが
ここはグッと我慢して早めの昼ご飯にしてみましょう。
11時頃の食堂は席を選び放題な上、食事の提供もスムーズ。
これは12時台のお昼時とは全く別の世界です。

そして食事を食べ終わる頃には他の人は昼時になるので、
動物の見学は空きゆったり楽しむことができるはずです。

動物園という具体例を挙げてみましたが、
人の一般的な行動パターンを少しずらすだけで
同じ日にも関わらず現地の印象が随分と変わってきます。

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2・早く行って早く切り上げる

土日ならば早朝の列車は大抵は空いていますし、
高速道路も空いていて快適に走ることができます。
そう考えると現地着は9時〜10時頃が良いでしょう。
24時間開放している観光名所なら早朝もアリです。
そこには特別な空間が待っているはずです。

そして帰りは思い切って早く切り上げてみます。

帰りの列車など交通機関は空いていますし、
帰宅してからのドタバタもそんなにないはずです。

もちろん、ゆったり現地で夜まで楽しんで
夕食も食べて帰ろうという手もいいと思います。
帰る頃合いは人それぞれですし旅の内容にもよりますが、
少なくとも近場の旅においては詰め込む旅よりは
腹八分目程度にしておくほうが何かと楽と個人的には思います。

ちなみにGWのような連休になると、
朝早くから列車など交通機関が混むのは世の常です。
我先にと現地へ向かおうとする気持ちはわかります。

混雑を避けるポイントは「他の人と違う行動をする」。
多少現地で遊ぶ時間が減りますが昼出発にするのも手です。
長い連休なら初日は宿への移動のみでもいいかもしれません。
そして帰りは連休最終日に帰るのです。

連休最終日は特に道路は意外と空いているもので
これは旅の疲れを残さないよう1日は休養に充てる人が多いためで
連休の日にちが長ければ長いほどこの作戦は有効です。

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そうそう、大事なポイントをもう一つ。
GWなど連休前後の土日は普段の土日より空いてることが多いです。
せっかくの旅資金なので連休に投入するという考えなのでしょう。
連休に備えて家で過ごすか近場で遊ぶ人が多いのかもしれません。

3・メディアで紹介された場所は避ける

メディアで紹介されてしまうと
人が少ないような穴場でも混雑してしまう印象があります。

もちろん、紹介されるということは
何かの見頃だったりイベントだったりするわけですが、
それらが目的でなければ暫く避けるのは有効な手段です。

例えば、お洒落なカフェが紹介されたとしましょう。
当然その週末は多くの人で賑わうことが多いはずです。
ですが、半年後となるとどうでしょうか。

人気が出た店は繁盛して変わりないと思いますが
一般的には紹介された当時より混雑は少ないものです。

そこで、おススメは古い旅行雑誌やブログです。
普通は行こうと決めた時に買ったり調べたりするものですが、
そこには当時紹介されたスポットが事細かに書かれてあります。
中には今の流行からかけ離れた記事があるかもしれませんが
逆に当時の流行のものが好きだという人も多いはずです。
古い情報は宝探しみたいな感覚ですね。

新しい情報を頼りにした旅をしたいのであれば別ですが、
1年程度前の情報なら古くなってるとはいえ特に問題ないですし、
情報が古いゆえに混雑のピークを外せて楽しめることでしょう。

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4・趣味を変えてみるとか

これを機会に混雑が少ない趣味へと転向するのはアリと思います。

以前、高速道路1000円キャンペーンというのがありました。
おかげで高速道路は大渋滞、観光地は大混雑になっていたのですが、
これに嫌気をさしたので街道歩きという趣味を始めてみました。

街道歩きとは旧街道をてくてく歩くもので、
たとえGWでも混雑は無縁で快適そのものでした。

歩いて健康!街道を歩いて懐かしい風景を楽しもう
https://matome.naver.jp/odai/2137396025287900701

街道歩きはあくまで一例ですが、
何かを新たに始めるキッカケはこういう時と思うんですよね。

他にもまだまだ対策はありますが、
混雑を避けたいという気持ちは皆一様にもってると思うので
各人が工夫をされ当ブログが何かのヒントになれば幸いです。




posted by にゃおすけ at 09:59 | Comment(0) | 旅の裏技 | 更新情報をチェックする

2020年05月20日

台湾屋台の味に出会えました

まずはこの写真を見てください。

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軒先に掲げられた黄色い行灯。
そこには漢字と数字の羅列がズラリ。
台湾へ行ったことがある人ならピンとくるはずです。

台湾の屋台料理を出すお店は日本でも数多くありますが
ここまで現地と似てる店は見たことがありませんでした。
肝心の味は「八角」の香りが漂う、まさに台湾!

日本では日本人の味覚に合わせるためか
「八角」を使わなかったり変なアレンジをすることが多いですが
台湾の味を求めて台湾料理の店に行っている自分としては
やはり現地の味と同じようなものに嬉しさを感じます。

話は変わって「豆花」というデザートが台湾で一般的ですが、
日本でのものは杏仁豆腐風になっているものが殆んどで
しかも現地の価格に比べると何倍もしてるんですよね。
手間を考えると現地みたいに作れないのはわかるのですが、
どうせならシンプルな「豆花」を食べたいと切に思います。

あと屋台といえば「臭豆腐」という食べ物も有名ですね。
名前の通り何かが腐ったような匂いを撒き散らしてる料理ですが
慣れれば不思議と美味しく感じれる魔法のような食べ物です。
これを日本でとなると近所迷惑になると想像できますが、
どなたか販売する猛者はいないですかね。

ダパイダン105 (da pai dang 105)福島店
https://omproject.co.jp/brand/dapaidang105/

[ここに地図が表示されます]



    
posted by にゃおすけ at 10:06 | Comment(0) | 近畿ボラボラ_大阪 | 更新情報をチェックする

2020年05月08日

熊野古道大辺路その5・古座→紀伊浦神

意外と大辺路は海沿いを歩くことが少ないですが
今回はほぼ海沿いというレア回です。

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↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

こういう海沿いを行く区間では
荒天時は山を越えるルートで迂回する場合がありますが
ここも地蔵峠と八郎峠をセットとしたルートも存在します。

どちらがメインだったかと聞かれれば
今回のルートが一般的で世界遺産の清水峠にも繋がります。

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歩く前の日は広範囲に被害をもたらした台風19号が通過しました。
幸いにも紀伊半島西部は降雨量が少なく山崩れの心配はなさそうで
特急くろしお号も始発から走るということで歩くことにしました。

ただ、海沿いの一部では高潮の被害はあったみたいです。

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古座の渡し跡。

立派な碑が設置されています。
駅のある対岸から古座大橋を渡ってきましたが
歩道がないので苦手な人は上流の橋で迂回がいいかもしれません。

景色に関しては一級品で台風一過の景色を楽しめました。

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旧道を進むと左手に古座神社があります。
白木屋根の春日造りの本殿は室町期の作だそうです。

鳥居から海の方向を眺めると
古座大橋から伸びる国道が遮って眺望がよくありません。
橋が出来る前は目の前に海が広がっていたことでしょう。

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漁村らしい光景。
干してるのは名物のイラギのみりん干しでしょうか。

やがて津荷の集落に入ります。
旧国道に架かる橋は今も現役で雰囲気がありますね。
欄干を見てみると昭和29年のものでした。

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透き通るほど綺麗な川。
魚が泳いでる姿がよく見えます。

ここまで綺麗ということは
今回の台風での降水量は少なかった証拠でしょうね。

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遠目に見れば心地よい海の光景なのですが
目線を手前に向けると大量の流木がありました。
今回の台風のものではないようですが
自然のすさまじさがなんとなくわかります。

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国道の脇には旧道の痕跡がいくつかあります。

旧道といっても旧国道のものですが
この辺りの本来の大辺路は砂浜沿いを歩いていたり、
岸に沿った平坦な場所を歩いていたかのどちらかで、
どこをどう歩いていたか細かく特定は難しいところですが
歩ける場所は狭いので昔とそれほど差はないのでしょう。

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紀伊半島の南端らしい光景。
田原集落のあたりは海霧の撮影の名所でもあります。

田原川の河口の平地に開けた田原は古くからの漁村で
集落内の道は狭く屈曲している関係で国道は迂回しており
今も古い集落の雰囲気が保たれています。

町の真ん中には大きな津波避難タワーが立っており、
来たる大地震の備えがあちこちで見かけました。
津波避難路の看板もその一つですね。

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田原集落を抜けると大辺路として整備された区間に入ります。

旧道は左手にある電信柱沿いに延びているのですが、
現在の国道はこの旧道のバイパスと考えてよいものです。

電信柱は新道が出来ても大抵は移設することは少ないですから
時として旧道探索の目安になります。ここはその典型ですね。

この区間が整備されているのは
この先にある世界遺産登録の清水峠に続いてるからと思いますが
整備されてから年月が経っているせいか草木は結構なものです。

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整備区間を右に分けますが
本来の道はそのまま水路沿いを進みます。

水路には柵がありませんし、行く手には蜘蛛の巣が多数。
水路に架けられた木橋は崩れそうなぐらいの頼りなさなので
苦手な人は国道に迂回したほうがいいかもしれませんね。

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国道と離れ清水峠へと入っていきます。
奥熊野と口熊野の境はこの近くになっていて
境界碑があったのですが国道沿いに移設されてます。

峠道は世界遺産に登録されているからか、
それほど荒れてはなく快適に歩くことができました。

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清水峠。

峠の何が好きかと聞かれたら
迷わず「通り抜ける心地良い風」と答えるでしょう。

それほど、峠の空気感は気持ち良いものです。

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なだらかな坂を下っていくと、
やがて浦神の港が見えてきました。


   
posted by にゃおすけ at 09:53 | Comment(0) | 熊野・紀州への街道 | 更新情報をチェックする