東名、名神の大動脈が人気なのは当然として、
ほぼ同列で語られることが多いのがこの路線です。
時刻表を見るとなかなかの本数なのがわかります。
特急や急行、昔は超特急までもが走っていたほどです。
ただ、沿線の都市は目立って大きいのは津山ぐらいで、
輸送需要自体はそれ程多くはないと思われます。
今回、大阪に住んでいながら初利用だったわけですが、
ネット予約で座席指定まで出来て思わず驚きました。
しかもsuica決済も出来るとは。
座席を指定できるということは発売状況も分かるわけで、
乗車する朝7時の津山行きは空席多数なのが見てとれました。
また、この便は「特急」なので途中停車が少ないタイプ。
津山に近づくにつれ客は減っていくものと想像しました。
ところが・・・。
実際はその逆でした。
行程の2/3までは乗降が少なくガラガラでしたが、
津山まであと少しで続々と乗車があり満席となります。
ようするに、地域の足になっていたんですね。
中国道には並行してJR線も走ってはいるのですが、
スピードは遅いし本数はそれほど多くありません。
快適な高速バスを利用するのは自然の流れなのでしょう。
特に今回の大阪7時発の特急バスは
津山付近では始発便を兼ねていたことから、
買い物客や遊び目的の若者が多く乗車してきました。
津山からの帰りは急行を利用しました。
ほぼ全てのバス停に停車するので時間がかかります。
津山13時半の便は観光帰りにはまだ早い時間帯です。
予想通りバスの車内は快適そのものでした。
が・・・。
大阪に近づくにつれ満席に。
全行程3時間かかるので、
津山では帰るには早い時間でも
途中のバス停では15時台通過となってしまいます。
ようするに、帰るのに丁度良い時間帯になるわけです。
満席の車内を思うと宝塚渋滞があれば悲惨でしたが、
スイスイと定時の17時前に大阪駅に着けました。
この定時着は新名神開通のおかげでしょうね。
開通によって宝塚の渋滞がガクッと減ったのは有難いことで、
それまでは10km程度の渋滞が当たり前だったことを考えると
まさに革命的な出来事だったと言えると思います。
おわりに。
東名名神高速バスと違う点を挙げるとするならば、
地域輸送がかなりのウエイトを占めてるように感じました。
鉄道のある兵庫県内の北条や福崎といった町でも
高速バスを使った方が便利であることが多いようで、
地域相互間の利用も多く見られるようです。
宝塚渋滞の減少で定時運行が期待できるようになったので、
今後も機会があれば利用したいと思います。