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今回はスタートの関宿までは車で向かいました。
関は名阪国道沿いなので大阪からは安く快適に移動できます。
車中ではiPadで動画を楽しんだりと終始ご機嫌な様子でした。
が、しかし。
いざ歩き出すと不機嫌になってしまいます。
やはりこの寒さは娘にとっては強烈だったようです。
もちろん厳冬期ということで防寒対策は万全です。
案の定、暖かくなるといつものお喋りが戻ってきました。
それにしても関宿の朝は素晴らしいものです。
朝は人通りや車も少なく娘も安心して楽しんでいる様子でした。
東の追分を抜けると関宿は終わり。
伊勢方面はここで分かれ通行が格段に減ってしまうので
亀山、庄野、石薬師の宿場は賑わいに欠けていたといいます。
鈴鹿川沿いの堤防の道を進みます。
往路で歩いた時は子供達から挨拶してきたのを思い出しました。
12年ほど前のことなのでその子供達は今は20歳ぐらいでしょうか。
時の流れといいますか早いものを感じます。
高速道路が行き交う亀山大橋を過ぎると
娘は突然トイレに行きたいと言ってきました。
探しながら歩くと公民館を掃除してる方がおられたので
女性「おはようございます」私「おはようございます」
私「あっ、トイレをお借りすることは出来ますか?」
と、思い切って言ったところお借りすることができました。
よく見る公民館と思っていた施設は子供教育の関連施設だったようで、
コロナ禍にも関わらず迎え入れてくれて助かりました。
野村一里塚。
江戸時代からあるレプリカではない本物です。
優に20mもある高さです。娘に換算すると20人分です。
やはり本物は風格というのが全く違いますね。
今回の道中は難所といえる箇所がないことから、
実験的に歩くペースは早く、休憩も少なくしてみました。
今までのようなペースだと交通の便が良い場所はいいのですが、
小夜の中山や箱根などの峠では不安だったからです。
結果的には私が1人で歩く時とほぼ同じペースでしたが、
休憩を欲することはいつもより逆に少ないぐらいで、
確実に脚力が向上してきてることを感じとることができました。
亀山城下の京方の入口にあたる京口門跡。
ここは東海道五十三次の浮世絵にもある有名な場所です。
大名行列が雪の中を登っている急坂は今はありません。
古写真で確認すると旧道は現在の橋の右側で川を渡ってから
左に曲がり上に登っていたように見えます。
橋の横には旧道ではない上り坂があり下りてみましたが
往時の険しさを体感するには十分でしょうね。
娘は楽しいと言ってもう一度下りようとしてましたが...。
畳屋を覗いてると見学させてくれました。
おまけにコーヒーまで。
娘効果と言うべきでしょうが
1人で歩いてるとこういうチャンスはなかなかありません。
亀山城下は城下町特有の道筋で迷いやすいですが、
坂があったりと宿場の範囲は広く実に面白味のある町です。
東屋も多く設置されていて見かけると駆け出して座っていました。
もちろん安全な場所であることを確認してGOを出すわけですが
ゆっくりと座れる椅子があるのが嬉しい様子でした。
縁側に座ってみたり。
お昼は名物の亀山みそ焼うどんを頂きました。
実は当初予定していた店は休みで路頭に迷っていたのですが、
その姿を見て「ご飯なくてもいいよ」と。
まあ、そういうわけにはいかないので
マクドで妥協するかと思った矢先に良い店に出会うことができました。
亀山から先はやや単調な区間となります。
亀山ローソクの会社があれば墓のローソクはここで作っるよとか
豆知識を娘に植え付けていきます。
ふと前方の空を見ると大きな虹が現れました。
丁度ルートの延長上に見えるものだったで
虹に向かって歩く形になって娘は大喜びでした
単調な区間だっただけにまさに天の恵みとなりました。
井田川駅付近になると思いのほか快調なペースだったので
予定より1時間前の電車に乗れるかもと伝えてみると
元気になってさらにペースを上げて歩いていました。
和泉橋を渡ってもまだまだ虹は消えません。
右手は川俣神社ですがこの地区には狭い範囲にも関わず
6か所も同名の神社が存在しています。
恐らく水害が関連してるものと思いますが興味深い話です。
庄野宿は東海道で一番新しい宿場町。
と言っても1624年に設置だから相当歴史はあります。
いつものように終了地点でタッチして帰路につきました。
結局、予定の電車より1時間早く乗ることが出来ました。
これは大きな成果で娘にとっても自信がついたことでしょう。
今回の印象に残った娘の反応は
・寒さから歩き始めは少し不機嫌気味(これは仕方ない)
・広場で野球している姿が珍しいようで暫く眺めていた。
・缶コーンポタージュにハマってしまっている。
・ダンゴムシやどんぐりブームは終わってしまった模様。
次回は庄野宿から四日市宿まで行けたらと考えています。