2022年02月22日

塩田、肥前浜の町並み

長崎街道は長崎県内に入ると複数のルートが存在します。
メジャーな彼杵ルートで完歩を目指しましたが、
他のルートにも見所が多いのが長崎街道の魅力です。
 
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★肥前浜宿

別ルートである多良海道の宿場町として栄え、
酒や醤油などの醸造業を中心に発展したのが肥前浜です。

特長は茅葺と酒蔵エリアに分かれていることでしょうか。
山側には湧水を用いた酒蔵群の白壁の町並みが広がり、
港には茅葺の家々の町並みが広がっています。

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茅葺は山間部に多い印象があります。
港町の茅葺きは海風の影響で余り見かけないと思うので、
特に現代においては希少価値が高いものかもしれません。

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ウナギやムツゴロウの売る店がありました。
その場で頂くことも出来るので食べ歩きも良さそうです。

個人的には長崎街道で印象に残る宿場町をあげるならば、
この肥前浜宿が筆頭です。とても2時間では巡り切れません。

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★塩田宿

塩田宿は古い時代の長崎街道ルート上にある町で、
塩田川の氾濫の影響で武雄経由にルート変更となります。

そのため、武雄経由ルートにない良さを期待したのですが
白壁の家が思いのほか少なく拍子抜けしてしまいました。
パンフレットに載っていた写真と印象が違っていたのです。

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ただ、町並みを歩いてると看板類を後付けにした旧家が多く、
看板の後ろにはしっかりと白壁が残っているのが見れました。
後付けのものを取り払う復元工事をしてる家があったので、
いずれ白壁がずーらっと並ぶ姿を期待できるかもしれません。

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塩田は水運を利用した物流の拠点でもあったようで、
横を流れる塩田川沿いに立派な荷揚げ施設がありました。
主に炭を扱って潤っていたそうです。

この水運は昭和に入っても活発だったようで、
塩田宿の入口は昭和レトロな建築が多く見られました。

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★肥前鹿島

城下町として栄えた町で城は元々平地にありました。
江戸後期に塩田川の水害の影響で台地上に移転となります。

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そのため、石積みは古い積み方ではなく、
比較的新しい感じの積み方が多いのが特長です。

また、武家屋敷エリアにある通りは、
台地を活かした坂のある家並みになっていて
往時の雰囲気が良く残っていました。

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今回、駆け足気味でこのエリアを巡りましたが、
路線バス網が充実していたおかげでスムーズでした。
もう少し予定を詰めれば祐徳稲荷神社へも行けたのですが、
のんびり楽しむという意味ではこれで良かったと思います。


  
 
 
  

posted by にゃおすけ at 08:00 | Comment(0) | 九州ボラボラ | 更新情報をチェックする

2022年02月18日

パパとムスメの東海道五十三次・庄野宿→四日市宿

●10日目、庄野宿→石薬師宿→四日市宿


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

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新年歩き始め。
今回は防寒グッズとして耳当てを準備しました。

これには娘も喜んでくれたようで、
いつもは寝起きの時は不機嫌になるのですが、
文句一つなく楽しそうに出発準備をし始めます。
おかげで難なく近鉄特急に間に合うことができました。

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前回のゴール地点でタッチしてスタートします。
この日の気温は1月にも関わらず10度以上ある陽気でした。
耳当ての効果を発揮するのは次回以降になってしまいましたが、
ずっと道中で付けていたのでよっぽど嬉しかったのでしょう。

しばらくして、旧道の調査をしていると
「にゃおすけさんですか?」と声がかかりました。
この方も東海道をバスではあるものの今まさに攻略中の方で、
Twitterを通しての出会いに娘も驚いていた様子でした。

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石薬師宿。
格子戸を備えた町家が点在する鄙びた雰囲気の宿場町です。

突然、娘が「ハート!」「ハート!」と言ってきます。
最初は何かさっぱりわからなかったのですが・・・。

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なんと、屋根の影がハートではありませんか!

大人だとなかなか気づけないことが子供の良さといいますか、
一緒に歩いていてとても新鮮な気持ちにさせてくれます。
自分なりに楽しむ方法を見つけて歩いているのでしょう。

お昼はラーメン山岡家で頂きました。
出来る限りチェーン店は避けてはいたのですが、
行程的に難しい時があるのは悩ましいところです。

ここでちょっとしたハプニング。
話しながら食べてるとラーメンに腕を付けちゃったのです。
被害は大したことなかったのですが予備の服に着替えさせました。
子連れの旅は予備は重要ですね。持ってて安心です。

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杖衝坂。
日本武尊が極度の疲労で腰の剣を杖にして登ったという急坂です。
遠くに四日市のコンビナートが見えました。

箱根、鈴鹿の次ぐらいの坂の難所に数えられる程で、
今回は西からなので下り坂でしたが逆からだと大変そうです。
そういう場所なので途中に立派な休憩所がありました。
のぼりには「にゅうどうくん」が描かれてました。

娘は思わず「あー!」とビックリした様子。
実は以前”ゆるキャラグランプリ”で会っていたのです。
もう2年ぐらい前なので3歳の時だったと思いますが、
よく覚えていたなと私も驚いてしまいました。

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内部の町並みを経て日永追分へ。

ここは伊勢方面への分岐する場所でもあって、
伊勢神宮二の鳥居がそびえ立っています。
江戸時代は相当な数の人々が通っていたと見え、
広告塔的存在の道標や常夜灯はどれも立派なものです。

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追分から暫くの旧道は交通量が多めでした。
おそらく国道の抜け道になってるのでしょうが、
歩道の塗分けがあっても離合する車で意味を成していません。

街道歩きでは時おりこのような場所を通ることがありますが、
子供と歩いているのでいつも以上に気を使いました。
現代の街道歩きの難所と言っても良いでしょう。

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日永神社。

ここには日永追分にあった旧道標が移設されています。
かなりの年代もので文字が読みづらくなっていますが、
東海道の中で一番古い道標になるそうです。

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ふむふむと興味深く境内を歩いている時の娘は、
持参したミニチェアーで参道で休憩していました。

まあ、これで良いと思います。
休憩してる時はきっと何かを考えてたと思いますし、
自分なりの街道の楽しみ方。これでいいのです。

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やがてゴールの四日市宿。
この地方の交通、物資集積の中心地である場所で
地名は毎月4日を市の初日としたところからきています。

大きな「にゅうどうくん」が出迎えてくれました。
夕食に名物「トンテキ」を頂いてから帰路へ。

今回は前回の歩きから半月開いたこともあってか、
私も娘もゴール時にはクタクタになっていました。
やはり脚力は継続がものをいいますね。

  
  
posted by にゃおすけ at 08:00 | Comment(0) | 東海道五十三次 | 更新情報をチェックする

2022年02月09日

大阪からの雪遊びなら彦根が面白い!

大阪市内に住んでいると雪を見ること自体少なく、
積もるとなるとここ数年見てない気がします。

大阪が雪が少ない理由を考えてみると、
北は丹波山地があって日本海側の雪雲が流れてくるのを防いでいたり、
南もまた紀伊山地があって南岸低気圧由来の雪雲を防いでいたりと、
おそらくこの2点が影響しているものと思います。

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大阪の子供たちには雪に対して一種の憧れがあるもので、
大阪市内から雪遊びに行くとすると以下の候補が考えられます。

・ひらぱーで特設雪遊びエリアで遊ぶ
・六甲山スノーパークで遊ぶ
・スキー場まで出向いて遊ぶ
・金剛山などの高い山に登って遊ぶ
・雪国に電車で移動して遊ぶ


このうち上2つは入場料他もろもろがかかります。
スキー場は雪が豊富ですが行き帰りが大変です。
車ならスタッドレスタイヤなどの出費が必要ですし、
ツアーバスで行くなら予約などの面倒があるでしょう。
もちろん、スキー目的ならスキー場がベストと思います。

4番目の金剛山などの山で遊ぶのも良いのですが、
ケーブルカーで頂上に行くにしても勾配は避けられず、
標高が高いので凍結などによっての危険が厄介です。
しかも、人気の山なので降雪があった時は大混雑必死です。
子連れで気軽にを考えると難易度は上がるでしょう。

そこでオススメなのが5番目の雪国に電車で移動して遊ぶです。

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候補としては以下の4点。

・南海電車で高野山エリア
・JR新快速で彦根、米原エリア
・JR新快速で湖西エリア
・JR快速で丹波エリア


高野山エリアは南海特急で行くと便利と考える人もいますが、
ケーブルやバスの乗り継ぎもあって意外と時間がかかります。
雪の量も他と比べると少ないのが難点です。

一方、JRを使うプランは速さという点を考えると、
快速でアクセスする丹波エリアは少々不便ではあります。
その点、新快速を使えるエリアなら豪快に運んでくれます。

ここで注意しておきたいのが交通障害時の対策です。
せっかく雪遊びをしても帰りの電車がなくては大変です。

この点で一番有利なのは彦根、米原エリアです。
東海道線という大幹線であることで比較的運休は少なく、
万が一、運休になっても新幹線を使えば帰ってこれます。

もし、朝から電車が遅延しているようなら、
午後から相当な遅延や運休になる可能性があるので
こういう時は止めておくのが無難でしょう。

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さて、大阪市内から彦根への費用ですが、
「ひらぱー」と比べると総合的に割安です。

ひらぱーは入場料、施設利用料、枚方までの交通費がかかります。
また園内で食事をするとなるとかなり割高です。

一方、彦根へは大阪市内から片道で1980円ほど。
JRは子供が小学生未満なら運賃がかかりませんし、
往復の新快速は冬なら結構空いていて快適です

これを高いと見るかは人それぞれですが、
豊富な雪の量を考えるとメリットはかなりあるものと思います。
しかも人工雪ではなく天然の雪。これは他に変えられない利点です。

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彦根で雪遊びするならば天気を見て行くのが肝心です。
寒波が来てないと雪が積もってないことが多いですし、
仮に積もっていたとしても降雪から時間が経ったものは、
雪遊びとは程遠い雪質になっているものと思います。

なので、当日の天気予報で雪になっていたり、
降雪があった翌朝などは雪遊びに最適でしょう。

遊び場は駅近くにある公園でも十分楽しめますし、
少し足を延ばして彦根城も良いと思います。

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行ってみるとわかりますが、
雪で遊んでいる人は大体は観光客です。
地元の人は雪かきをしてるなど遊びどころではありません。

このような雪国の大変さもついでに知れることは
子供にとって貴重な体験となることでしょう。



posted by にゃおすけ at 08:00 | Comment(0) | 近畿ボラボラ_滋賀 | 更新情報をチェックする