2022年03月31日

三木レトロ散歩

このところ兵庫県の町散策にハマっています。

特に駅を中心として3km以内に見所が詰まっていて、
そして都市化がさほどされてない歴史のある町に。

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三木はまさにそれらが合致した町です。
大阪市内から電車で片道1000円程度で行けますし、
気軽にレトロな雰囲気を楽しむことが出来ます。

三木といえば三木城で有名です。

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中には天守がなきゃ魅力を感じない人もいますが、
この一見するとただの公園のように見える空間でも、
探索すれば当時の遺構をわんさか見ることができます。

都市化が遅れている町は古い面影がよく残っているもので、
よく町中で見かけたような小さなアーケードがあったりするのも、
こういった町を散策する魅力の一つでしょう。

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近年、三木では観光で盛り上げようとしているようで、
散策マップを発行したり旧家の公開などもしています。

そこでの案内の人との会話で

案「どちらから来られましたか??」
私「大阪市内からです」
案「そんな遠い場所からわざわざありがとうございます」

驚いたことにそんな答えが返ってきました。
たしかに電車だと片道2時間はかかる距離ですが、
隣の県なので遠いという感覚は自分にはありません。

三木は大阪でも知名度が比較的高い町で、
若者向けのレジャー施設も郊外にあったりするのですが
中心部となると観光で来る人は殆んどいないのだそうです。

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当日の行程はこんな感じでした。

三木上の丸駅下車

万寿庵でジェラート

湯の山街道 アーケード散策

三木城(歴史資料館など)

旧玉置家住宅(見学)

ビストロド・ノブ(昼食)

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旧小河家別邸(見学)

三木鉄道記念公園(見学、遊び)

三木駅より帰阪。

もう大満足です。

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旧三木鉄道の三木駅構内にはトロッコがありました。
200mほどの線路跡を疾走できて昔を体感できるのですが、
いかんせん動力はペダルで大変疲れました・・・。

こういう体験ものは子連れには良いでしょうね。
今回は次女を連れていきましたが楽し気でした。

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それはそうと、
三木は鉄道で行くには少し不便な場所です。
神戸電鉄の利用者はかなり減っているようで
粟生線は特にマズイ状況らしいですね。

これは高速バスの影響が一つの理由みたいですが、
鉄道が無いとこういった場所は訪れにくくなります。
なんとか維持して欲しいところですが・・・。

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posted by にゃおすけ at 08:00 | Comment(0) | 近畿ボラボラ_兵庫 | 更新情報をチェックする

2022年03月17日

パパとムスメの東海道五十三次・宮宿→名鉄豊明駅

●12日目、宮宿→鳴海宿→有松→名鉄豊明駅


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

1月にも関わらず快適な気温の道中でした。

桑名から宮宿は本来なら七里の渡しなのですが、
今の時代はチャーター船を利用するしかなく困難なので、
我々は一気に鉄道で抜けることにしました。

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まるで近鉄特急はゆりかごのよう。

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宮宿の由来になっている熱田神宮に参拝して、
名物の「宮きしめん」を頂きました。

初めての出汁と麺の太さに娘は驚きを隠せません。
ちなみに帰りに「みたらし団子」を買ってみたのですが、
こちらのタレは甘くないのでこれも驚いてました。

土地によっての味の違いは良い経験になりますね。

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七里の渡し場で松のポーズをして出立〜!

名古屋市街は戦災で随分とやられましたが
宮宿周辺では旧家が少し残っているようです。

少ないながらも旧家があることに嬉しさを感じつつ、
和菓子屋を見つけると「いちご大福」を食べては休み、
序盤はいつもよりスローペースで進んでいきます。

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とはいえ、今回の区間の大部分は市街地。
ビルの合間の何気ない懐かしい光景が癒しになるのですが、
娘にとっては前回のように雪が積もっているわけもなく、
やや退屈そうに歩いていたように感じました。

まあ、気のせいかもしれませんが、
もしかすると都会より田舎のほうが好きなのかもしれません。

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呼続付近は愛知の由来となった「あゆち潟」があったそうです。
鎌倉街道とも交差する古い歴史のある場所です。

娘は「タヌキがマスクしてる!」と喜んだり、
東海道の碑があれば何を書いているかわからないけども
とりあえず見たりして町歩きを楽しんでいる様子です。

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いつものミニチェアーは今回も大活躍。

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笠寺観音は昔ながらの門前町の風情がなんとも良かったです。
笠寺の名前の由来として雨に濡れた野ざらしの観音様がいたところ
不憫に思った娘が笠を被せてあげたというエピソードが残っています。

娘はこういう昔話系が好きなようで看板を見ては説明するのですが、
大抵の案内看板に書いている文章は子供には堅いんですよね。
それを噛み砕いて説明するには少し頭を使います。

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笠寺一里塚。やはり本物は違います。

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鳴海宿は伝統的な古い商家が点在し枡形も残っています。

この先にある有松と比べると
さすがに旧家の数や見どころは少ないですが
有松だけで満足しては勿体ないような気がしました。

この地域の名産である「絞り」は
元々、九州から来ていた人の絞りの服をヒントに
手ぬぐいで売り出したのが発端なのだそうです。

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名残の松(左)は遠近法で手前の若い松と同じように見えますが
よく見ると遥かに大きいのがわかると思います。

娘はしゃがんで松ぼっくりタイムです。
この時期になるとなかなか落ちていませんが、
こういう楽しみは大事にしていきたいものです。

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有松。絞りで繁盛した商家の町並み。
この風情がたまらないです。

絞りの暖簾が各家にあったり、連子格子になまこ壁、
虫籠窓といった尾張の伝統的家屋がてんこ盛り。

実に見応えありました!

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そんなこんなで今回は全般的に見所が多くて、
行程がカツカツ気味でマズイ状態になっていました。

結局、初となる昼めし抜きになったわけですが、
これについては出立前に宮きしめんを食べてますし、
ゴールまで特に腹が減ることなく事なきを得ました。

きしめんの腹持ちは最高です。

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それはそうと、
今後も時間を押すような場面はあると思います。

娘→疲れたら座って休憩したい(後半になると多めになる)
私→行程を予定通り進めたい(帰りの時間が気になる)

この両立は相反することなので難しいですが、
今だから出来ることとして「肩車」が頭に浮かびました。
まあ、頻繁にすることはできませんが・・・。
5歳でも20s近くあるのでホント今だけの限定技です。

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肩車をして街道歩きをしてみると当然ながら娘は楽ちんですが、
私も意外と軽快に歩けるもので良い気分転換になりました。

ただ、肩車とはいえ高所なので安全第一でなくてはいけません。

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中京競馬場前に馬のモニュメント。
この辺り一帯が桶狭間と呼ばれる場所です。

付近には前後という変わった地名がありますが
一説には桶狭間の戦で首が前後いたるところにあったのだとか・・・。

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豊明駅でのゴールでは達成感に溢れたポーズをしてくれました。

次回は岡崎の手前まで進めれたらと思います。
持ち運んでいたミニチェアーは今回でお役御免になりそうです。

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そしてナナちゃんとのコラボ


  
posted by にゃおすけ at 08:00 | Comment(0) | 東海道五十三次 | 更新情報をチェックする

2022年03月07日

パパとムスメの東海道五十三次・四日市宿→桑名宿

●11日目、四日市宿→富田→桑名宿


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

娘曰く、今までで一番最高に楽しかった!という今回。

実は布団から出るとき今日は行きたくない!と言ってきたので、
家を出る予定時間のギリギリまで行くかどうか悩みました。
寒い時期の朝の5時半起きですし無理もない話です。

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でも、家を出れば機嫌は一転。
近鉄特急に乗って四日市で降りてマクドを食べれば、
寝起きのことが嘘のように軽快に歩き始めます。

この日は1月15日ということもあって、
諏訪大社ではどんど焼きの準備に追われていました。
今の季節ならではの光景は良いものです。

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四日市の名物は「なが餅」です。
平べったい10cmほどの長い餅ですが、
さっそく店に入って頂きました。

すると娘は何を思ったのか
ホッカイロで温め始めるではないですか。

大した熱量ではないので温かくはなりませんでしたが、
時に子供の発想は大人の想像を越えることがあります
これだから一緒に旅をすると面白いものです。

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1月の厳冬期ということで
四日市を含むエリアでは前日は大雪でした。
その影響で道端に雪が残っていたのですが・・・。

雪を見つけては遊んでしまう始末。
もう全然思うように進みません(笑

「雪の上を歩くと靴が濡れて大変だよ?」

そう注意しても完全に無視。ズカズカ雪に入っていきます。
今回は行程に余裕があったので生暖かく見守っていたのですが、
雪遊びのおかげでかなりの満足感があったようです。

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素晴らしき街道松。
娘と比べると高さは一目瞭然です。

この辺りの名物といえば「焼き蛤」が有名です。
食べ方は資料に「焼くが最上である。煮るが次である。」とあり、
「焼いて食べるには、松ぼっくりの火が最良」とあったので
これら東海道松並木のものも活用されていたかもしれませんね。

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「焼き蛤」は特に間の宿である富田のものが美味しく、
桑名藩内だったので「桑名の焼き蛤」として売られていました。

江戸時代では香ばしい匂いが立場中に立ち込めて、
中には食べるのを一生に一度の楽しみにする人もいたほどでしたが
今は1軒も焼き蛤を売る店がないのは残念なところです。

結局、我々は近鉄富田駅前の粉モノ屋で昼食にしました。
お好み焼き、焼きそば、テイクアウトでタコ焼きを頼みましたが
馴染みのメニューでも土地が変われば作り方が違うもので、
お好み焼きは薄く平べったく中に半熟卵が入っていて驚きました。

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タコ焼きは少し歩いた後で朝明橋のほとりの公園で頂きました。

公園は一面真っ白。
これにはまたまた娘は大コーフン。
おかげで靴が随分と濡れて回復不能になってしまいました。

まあ、こういう街道歩きも良いものです。
余裕のない行程だったら雪遊びをスルーしていたでしょうし、
遊びたいのに遊べないジレンマで不機嫌になっていたかもしれません。

今後を考えると遠方になるにつれ余裕時分が厳しくなっていきますが、
出来る限り娘も楽しめる行程になるよう心掛けていきたいものです。

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この立派な建物は朝日町資料館です。
元は役場として大正5年に建てられています。

私の持論では土地の歴史を知ってから旅をすることで、
より深く理解出来、町の見え方も変わるというのがありますが、
街道歩きでも見かけると立ち寄るようにしています。

寄棟造瓦葺で正面中央の懸魚付き切妻造の玄関が見事でしたが、
娘は終始雪だるまを作って楽しんでいました。

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桑名宿は名古屋の宮宿とともに旅籠の数は相当多く、
渡船場としての賑わいが大いにあったのですが
旧家は残念ながら戦災で随分失われてしまっています。

桑名城下の入口には火の見やぐらが復元されていました。

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ふと、娘が「ハート!」「ハート!」と呼び止めます。
前回も同じような感じで呼び止められたのですが、
今回は雪の形がハート型で嬉しがっていました。

どうもハートがマイブームのようです。
家でも手をハートの形にして踊っていたりします。

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元銀行だった石取会館を見学してから、
街道沿いにあった東海道五十三次公園で少し遊びました。

三条大橋から日本橋までのミニチュアになっていて、
東海道五十三次の疑似体験が出来るのです。

三条大橋で写真を撮ったり富士山に登ったり、
そして日本橋でも写真を撮って良い予習になりました。

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伊勢の一の鳥居。七里の渡し場でゴールとしました。

この直前の街道筋には飲食店がずらりと並びます。
家々は新しいですが往時の雰囲気を感じることができました。

そして夕食には「蛤料理」を頂きました。
やっぱ名物を食べなきゃね!

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今後の装備的な対策としましては、
これまでの道中では大きな雨に見舞われていませんが、
靴の防水対策は早急に進めないといけないと感じました。
子供の成長が早いので靴選びが難しいところですが・・・。

次回は宮宿から豊明駅付近まで行けたらと考えています。
七里の渡しは鉄道で越えます。




posted by にゃおすけ at 08:00 | Comment(0) | 東海道五十三次 | 更新情報をチェックする