2022年04月25日

パパとムスメの東海道五十三次・藤川宿→御油宿

●15日目、藤川宿→赤坂宿→御油宿


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

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車掌さんもバイバイ〜!と声をかけてくれました。
よっぽど嬉しかったのか「テンションあがるわ」だって (笑

今回はまるでGWのような陽気になりました。
歩くにはこれぐらいがちょうど良いのですが、
気を付けなければならないことが一つ。

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それは水分の補給です。
まだ寒かった午前中はそうでもなかったのですが、
昼になると娘は薄いシャツだけで歩くようになり、
それにつれて飲み物をどんどん欲していきます。

町中なので自販機類の心配はしてなかったのですが、
これからの季節は予備の飲み物の準備は大事ですね。

健康のためにも飲み物はお茶で。
ジュースはちょっと我慢してもらいましょう。

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少ないながらも連子格子の建物が残る藤川宿。

往時は比較的小さな宿場町だったようです。
隣に大きな岡崎宿や男衆に人気の赤坂宿があったので
泊り客が分散してしまっていたのだそうです。

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藤川宿資料館はこじんまりとした展示施設。
前回訪れた10年前と何も変わらない展示で感動しました。
もちろん良い意味で。

小規模であってもあるのとないのとでは、
宿場の印象が全然変わってくるので有難いことです。

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道端に咲いた可愛い花。
いきなりポケットに入れて持って帰ろうとしています。

ママに持って帰ってあげる

まぁ、これはこれで嬉しいことではあるのですが、
写真に撮って見せるのが一番だよと教えておきました。

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名鉄と国道1号が並行して進んでいます。
天候が良かったので花粉がいっぱい飛んでました。
おかげで娘はくっしゃみを連発・・・。

ほどなくして本宿の”cafeあじこ”にてランチタイム。
ご飯は五穀米だったのですが娘はどうも苦手なようでした(^^;

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一つ横の筋が大動脈の国1なのが信じられない風情。
こういうギャップがたまりません。

本宿の代官はあの柴田勝家の末裔だったそうです。
建物は復元され本宿のシンボル的存在になっていました。
また、は徳川家康が幼少期に育った法蔵寺があって、
東海道を行く大名は下馬して詣でていたそうです。

本宿はただの間の宿ではないですね。
見所が多くあります。

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長沢付近では思いがけず良い町並みに出会えました。

東海道は本など資料が多いですが
紹介されてない良い場所を見つけた時はこの上ない喜びを感じます。

梅が咲いてました。もう春です。
娘も四季の移り変わりを実感しているはずです。

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赤坂宿は飯盛女を多く抱えていた宿場町でした。
元旅籠の大橋屋が残っていて公開されています。

さっそく見学。
まずは天井が高くて驚きました。
奥には季節柄、雛人形が飾ってあって思わずほっこり。

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さぁ、御油の松並木です。
往時を思わせる松並木が現存してるのは何とも良いですね。
娘と高さを比べると何倍も高いのがわかります。

松並木は絵になるのですが
どれも同じ構図になってしまうのが悩みのタネですね・・・。

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御油宿は松並木に注目されがちですが
町並みもまた伝統的な家屋が並んでいて良いものでした。

今回も無事に終わったわけですが、
豊橋が近くなって大阪から随分と遠くなってきました。

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遠くなることの問題は行き帰りが長くなることで、
それだけで疲れた〜となってきてしまいます。
そこで今回も秘密道具を用意しました。

「ワイヤレスヘッドホン」

もう娘に”あまあま”です・・・。

事前にiPhoneに取り込んだ動画を喜んで見ていたので、
とりあえず移動での退屈対策はこれで良しとします。
まあ、本当は簡単な勉強でもさせなきゃと思うのですが、
東海道を歩くこと自体が勉強になってますからね。

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次回は豊橋までの日帰りか泊りで二川宿までを考えています。
10km程度の行程の旅はまだ暫くは続けていきますが、
距離短縮のおかげか今日の娘は終始ご機嫌で良い旅でした。



 
posted by にゃおすけ at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東海道五十三次 | 更新情報をチェックする

2022年04月18日

パパとムスメの東海道五十三次・名鉄矢作橋駅→藤川宿

●14日目、名鉄矢作橋駅→岡崎宿→藤川宿


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

寒いんだろうなと外を眺めつつ
快適な特急ひのとりで名古屋へ向かいます。

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実は娘はこのところ長距離歩きに嫌気を感じてきた様子・・・。

歩くことが嫌いになる前に急ぎ対策を練りました。
その一つが行程を10km程度までに短くすること。

娘曰く「10なら疲れないし楽しめる!」とのことなので、
交通費が嵩みますが背に腹は代えられません。

そこで割高になる新幹線での往復を豊橋付近まで我慢して、
近鉄と名鉄を使って節約することにしました。

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矢作川までの旧道は良い雰囲気がありました。
川を前にした場所なので何かしらで賑わっていたのでしょう。

矢作橋は日吉丸と小六の出会いで有名な場所です。
でも、最初の架橋は1601年。あれれ、年代がおかしいのです。
しかも土橋だったというからイメージが全然違います。
まあ、この手の話はよくある創作の類ですが夢はありますね。

ちなみに矢作橋は江戸時代において日本最長だったそうです。

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矢作川。澄みきった水が美しいこと!
娘は相変わらず魚探しに必死でした。

橋を渡れば岡崎城下です。

岡崎の城下町エリアは戦災の被害が少なかったようで
写真のような旧家が多く残っているように見えました。

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岡崎は八丁味噌が有名です。
お城から八丁の距離の場所で作っていたのでその名が付いています。

あと、有名なのは「二十七曲り」でしょう。
城下町の街道は幾重にも折れ曲がっていることが多いのですが、
岡崎の折れ曲がり方は半端ないのが特長です。

現代は下の写真のような案内標識があるので迷うことはないですが、
当時はわざと迷わせることで滞在時間が増やして経済効果を高めたり、
進軍を阻むことで防衛上の大きな意味がありました。

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この日スタートしたのが10時ごろでしたが、
それほど歩いてないにも関わらず早めの昼食にしました。

ここまで超のんびりモード。娘もご機嫌です。
食事は双龍亭という喫茶店で味噌カツ定食を頂きました。
娘はナポリタン。なんと1人前です。

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東海道を歩き始めた去年の秋は
外での食事は「うどん」が定番だったのですが
最近はいろんな食事にチャレンジするようになりました。
これも東海道歩きの効果!?良いことです。

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岡信資料館。空襲で外壁のみ残ったのが見事に復活しています。
手前は岡崎城の堀の跡でここを境に宿場町エリアとなります。

岡崎宿は宿場の規模としては駿河府中に次ぐものでしたが
戦災によって町の1/3が焼失してしまいます。
僅かに残った旧家も都市化で随分減ったそうです。

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松並木を見かけると恒例の松ぼっくり拾いがはじまりました。

そして、今回の一里塚がコチラ。やはり現存は風格が違います。
中央に榎が植えられた大平一里塚です。

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あと少しで藤川宿というところで、
娘が「まえ、まえ」とお願いしてきます。

この「まえ」というのは我が家での肩車のこと。
ここまで10キロ近く歩いてきたので疲れてきたのでしょう。
仕方ないと思いつつ小さな時にしか出来ないことなので
結局10分ぐらい「まえ」で歩いてしまいました(汗

ちなみに今回から防水のウォーキングシューズを新調しました。
重さが心配でしたが終始疲れは少なく抜群の履き心地だったようです。
おかげで、ウォーキング用の靴下、上下の服も欲しくなったみたいで、
娘のやる気がある今のうちに揃えておこうと思います。

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藤川宿へと続く松並木。子供は高い場所を歩くのが好きですね。
アスレチック感覚なのでしょうか!?

そして、赤い電車が横切ります。なかなかの風情です。

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それにしても今回の道中は非常に寒い中でのものでした。
風もあって曇りがちでしたが日差しがあるとやはり暖かい。
娘も太陽の有難さを少し実感できたのでは?と思ったりしました。

次回は御油宿まで予定しています。
一応、地図上では12km弱と抑えてみましたが、
いろいろ寄り道したりするのでどうなることやら〜。




posted by にゃおすけ at 08:00 | Comment(0) | 東海道五十三次 | 更新情報をチェックする

2022年04月08日

パパとムスメの東海道五十三次・名鉄豊明駅→名鉄矢作橋駅

●13日目、名鉄豊明駅→池鯉鮒宿→名鉄矢作橋駅


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

2月とは思えない陽気の中の道中でした。
問題は前回の有松のような目玉となる場所がない点で、
ひたすら市街地なので飽きがこないか心配でした。

その対策として早い時間にスタートして、
寄り道を出来るだけするよう計画を練ってみましたが、
いつもの近鉄特急だと9時半ぐらいになってしまいます。

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そこで、特別に自家用車でアクセスすることにしました。
前回、豊明駅で終えたのは車でのアクセスも考えてのことで、
帰り際には安い駐車場がないかチェックしておいたのです。

車内での娘はiPadで映画を見たりと終始ご機嫌で、
運転は大変でしたがスムーズに移動することができ、
幸先の良いスタートを切ることが出来ました。

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豊明駅は最強の無人駅として有名です。
なにせ3面6線もある上に車庫まであるのです。

今回の道中では国道1号と何度か交差します。
さすがは日本の大動脈なので膨大な交通量です。
有難いことに街道が交差する箇所では歩道橋などがあって、
面倒ではあったものの安心して通ることが出来ました。

が、これら歩道橋。娘的にはどうも楽しいらしく、

「父ちゃんは階段で行って」「私は坂道!(スロープ)」

と、こんな感じで毎回競争させられました。

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旧道には国道であった頃の古い構造物があるので面白いです。

道中では娘に古いiPhoneを持たせていまして、
写真撮影と地図アプリで場所を確認をさせてるのですが、
ついに「ポケモンGO」もやり始める始末で・・・(汗

私が「疲れた??そろそろ休憩する??」と聞くと
「ポケモンが助けてくれたおかげで疲れてないよ〜」

とか、呑気なことを言ってきます。
今後もこの調子だと非常に悩ましい問題です。

幸いにも電池の持ちが悪いので少ししかプレイできませんが、
今回のような単調な区間では気分転換という意味では、
ある程度の効果があるのかなと思ったりもします。
もちろん危険な場所ではさせませんが・・・。

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逢妻橋を渡れば池鯉鮒宿です。
西三河の物資の集積場であって馬市や木綿市で有名でした。

池鯉鮒は現在の知立ですが江戸時代はこの字でした。
いわゆる当て字で知立神社の池に鯉や鮒が多くいたことから、
当時の人々は遊び心でユーモアを加えることがありました。
こういう当て字は東京だと日暮里がそうですね。

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名物あんまきのお店前には立派な常夜灯がありました。
池鯉鮒大明神とは知立神社のこと。

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そして、少し早い昼食を「thirty nine cafe」で頂きます。
知立で人気のお店なのですが出立が早かったおかげで空いていました。

ちなみに店名を訳すと39なる数字が出てきます。
これは39番目の宿場からきてるのですが食べてる時は全く気付かず・・・。
今もこうして宿場の名残が残るのはなんとも嬉しいことです。

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知立古城址。
娘はこの柱がお気に入りでベストフレンドと称していました。

宿場の外に出ると立派な知立松並木が現れます。

愛知県内は松並木が残存してる場所が多いですね。
本来ならば車道部分が元々の街道なので歩きたいのですが、
子供と一緒ですからそんな無茶なことはできません。

泣く泣く脇にある歩道を歩いていくことにしました。

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来迎寺の一里塚は両塚とも残っています。

このように美しい状態で現存しているものは
両塚の形や大きさを見て「美乳」と称されることがあります。

休憩がてら先ほど知立で購入した「あんまき」を頂きます。
どら焼きを棒状にした感じのもので甘く美味しいものでした。

プリントされた知立のゆるきゃらに娘も大喜び。

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安城は明治用水によって農業先進都市として発展して、
かつては「日本のデンマーク」と呼ばれていました。

と、前調べで田園が広がるイメージを想像していたのですが、
街道から見える景色は相変わらず住宅地が続いています。

昔の立場あたりでは旧家を散見することが出来ましたが、
その他の区間では築年数が浅い新しい家が多いように感じました。
もしかすると近年までは田畑だったのかもしれません。

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樹齢300年の見事な枝っぷり。
永安寺境内にある雲竜の松は物凄い生命力を感じます。

ゴールが近くなって小腹が空いてきたので
国道沿いにあった「鐘庵」に立ち寄ります。

かつて住んでいた清水の三保にもあったお店で、
桜エビのかき揚げは懐かしくもあり相変わらずの旨さでした。
娘とこうやって一緒に食べれたことも良かったです。

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謎のポーズで今回の道中を終えました。
次回は岡崎城下を経て本宿付近までを予定しています。
そろそろ次なるステップで20km越えを考えたいところでしたが、
娘は逆に10kmぐらいが良いと言ってきます・・・。

このままでは旅費が嵩むばかりなので、
新しいアイテムとして街道歩き用の靴を新調してみました。
これが吉と出るか凶と出るか。今後の試金石になる予感がします。



   
posted by にゃおすけ at 00:00 | Comment(0) | 東海道五十三次 | 更新情報をチェックする