2022年05月26日

パパとムスメの東海道五十三次・二川宿→新居宿

●18日目、二川宿→白須賀宿→潮見坂→新居宿


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

2日目は一転して綺麗な青空が広がったのですが
風が強くては歩くには少々厄介でして・・・。
今回の遠征では傘と帽子の紐の金具が壊れてしまいました。

宿を出てマクドで朝食を済ませて、
予定より1本前の電車に乗ったら凄い車両でした。

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本日のビッグイベントは
東京から東海道を歩かれてる親子ウォーカーさんとのすれ違い。

実はDMで前々からやり取りをしていたのですが、
いくら段取りしていても上手くいかないことがあるので
天候や体調に1週間前からかなり気を使っていました。

それだけに無事に当日を迎えることができて
朝から楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。

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二川宿本陣。

この他にも伝統的な建物が多く残っていて
町一体になって宿場町を守ろうという雰囲気がとても良いものです。

二川本陣資料館の開館待ちでどら焼きをペロリ

「あと、30分も待たなあかんなー」「寒い」とか思ってると、
ラッキーなことに20分も早く入らせてくれました。

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昔の商人の真似ごと。
そろばんを不思議そうに見ていました。

そして、浮世絵づくりの体験なども楽しめました。

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いつも思うのですが
資料館によって子供ウェルカムな場所と、
そうではない硬派な感じの場所の2種類あると思います。

子供は難しい内容を理解するのは大変ですから、
遊びながら学べる子供向けのエリアがある施設ですと、
理解が早いですし色々と助かります。

この二川本陣は前者の施設で、
遊ばせてる間じっくり見学できました(笑

もちろん目が届く範囲でですけども、
とにかく体感、体験できることは大事だと思います。

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実は街道歩きを始める前も含めると二川宿は2回訪れています。

やはり以前とは視点が違っているので印象は全く違うもので、
娘と一緒だからということもありますが凄く新鮮で楽しめました。

宿場の外れになると桜が綺麗に咲いてました。
前日の豊橋はまだまだだったので不思議なものです。

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愛知と静岡の県境付近の国道区間。
”夜道は慎むべし”と言われただけあって殺風景な道が続きます。

逆に娘は楽しそうに道端の花を眺めながら歩いています。

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そうこうしているうちに、ついにすれ違いの瞬間が!
前から元気よく手を振る親子が見えるではありませんか。

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ついに感動のご対面!!

ここまで私どもが歩けているのは
色々アドバイスを頂いたおかげなので喜びもひとしおで、
街道歩き中ということもあって最高に嬉しいものとなりました。

同じ時期に東海道を歩いていて、同じような年ごろの女の子同士、
こうしてすれ違えることができたのは奇跡に近いと思います。

娘も大きな刺激になったことでしょう。

去年の秋に娘と東海道を歩くと決めた時、
京都からのスタートして本当に良かったです。

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静岡県の看板!ついに愛知県と離れる時がきました。
これから長い長い静岡県が始まります。

白須賀宿は鉄道が通らなかったおかげで
今も宿場町の面影が色濃く残っていて良いものです。

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実は白須賀宿の元々の場所はここではなく海沿いにありました。

宝永地震の津波影響で移転を余儀なくされたのですが
海に近いと災害は付きもので東海道では何か所かあります。

桜がとても綺麗!

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潮見坂。遠州灘がキラキラ光る。
京から歩いて初めて見る太平洋は感動的でした。

すると、「海を触ってみたい!」と娘からリクエストがきました。
私も全くの同感だったので東海道を離れて少し遊ぶことにしました。

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太・平・洋!

このところ10キロ程度の行程で計画をしているわけですが、
このように遊べる余裕を作れるのは良いものです。

その分回数が増えて旅費がかかりますがプライスレスです。

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この区間の街道は浜辺から少しだけ中に入った場所を通るので、
平地が続くと思いきや意外とアップダウンが多くて疲れました。

そうした場所にあった大倉戸立場は、
松並木越しに眺める遠州灘が印象的な場所だったそうです。

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ある殿様がこう言います。

「立場、立場と水飲め飲めと、鮒や金魚であるまいに」

と当時もこの区間が過酷だった様子が伝わってきます。

娘も少しばかり疲れてしまったようで、
「まえ」(我が家での肩車)を何度も要求してきました。

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関所が見えてきた!
ゴールとなる新居の関所です。

交通量がやや多めの新居宿内。
ですが、信号の関係で時々静寂が訪れます。

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写真を撮ってると
「邪魔やろ??どいたらへん〜」だって (^^;

資料館でしばし休憩。
ドヤ顔でポーズをとる娘に役人もビビっている様子。

しまいには「にらめっこ」まで始めてしまいます。

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そんなこんなで楽しんだ後、近鉄特急で帰りました。

これでなんとか無事に関所を越えることができました。
次回は舟(電車)で舞阪宿に移動し浜松宿を目指そうと思います。

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posted by にゃおすけ at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東海道五十三次 | 更新情報をチェックする

2022年05月18日

パパとムスメの東海道五十三次・吉田宿→二川宿

●17日目、吉田宿→二川宿


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

久しぶりに宿泊を伴った行程となりました。
しかも、この日の天候は昼から豪雨が予想されていたので、
新幹線を利用して雨が降る前に終わらせることにしました。

ちなみに1日目は7キロほどしかありません。
当初の予定では近鉄特急に乗って昼からと考えていたのですが、
雨の中を歩くとなるといろいろ大変ですからね・・・。
娘の気持ちを考えると安いもんです。

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そんな苦労を娘はいざ知らず。
新幹線のポーズ?をして喜ぶほどご機嫌です。

豊橋に着けばすぐに出立できるよう弁当を食べて、
ゆっくりする間もなく8時には着いてしまいました。
ほんと、新幹線のワープ感は半端ないですね。

まだ多くの子供は家でのんびりしてるであろう時間、
我々は元気に二川宿へ向けて出発します。

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吉田宿は大変な賑わいがあった宿場でしたが
豊橋空襲で焼けて旧家はほとんど残ってないようです。

そんな中、城下町のモニュメントがあると嬉しいもので、
なんとなく当時の面影を感じることができます。

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道中ではいつもより急ぎ足。
このスピードでも歩けるんだと・・・。
娘を見て随分と成長してきたもんだと感心します。

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初めて見る浜松の文字。

当初の予定ではGWに名古屋あたりと考えていたのですが
気付けば愛知県は次で終わり。早いものです。

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飯村立場。
豊橋市中から離れていくと旧家が点在するようになってきます。
時折出会う「懐かしいもの」が何よりの癒しです。

豊橋の桜はまだまだでした。見頃は来週かな?

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火打坂は新幹線からも見える岩屋山から採掘される火打石が由来。
娘はいつもポーズをとってくれます。これは謎ですが(^^;

そんなこんなで早くも二川駅に到達することが出来ました。
雨にも降られず、思わず「勝ち申した!

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豊橋駅で名物の菜飯田楽定食を頂いた後は、
娘が楽しめる「こども未来館ココ二コ」をチョイス。

ここは大型の屋内施設でいろんな体験ができるもので、
アスレチック的なジャングルジムもあって楽しめました。

なんと、東海道のコスプレも出来るんです。

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予報通り豪雨となった午後。
夕刻になって宿にチェックインしました。

これまで娘と2人で泊まったことは何度かあったのですが
ビジネスホテルに泊まるのは初めてだったので
大きな宿とは色々と勝手が違って大変でした。

その一つがユニットバス。
娘はトイレと一緒になってる!!と喜んでいましたが、
スペースが狭いので私と交代で入る必要があるのです。

お湯を入れて娘を洗って、そしてまたお湯を入れて私が入る。

ようするに家の風呂なら1回で済むところ2回しないといけません。
あと、荷物の整理も2倍の時間がかかりました。

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これからの行程では泊まりが増えていきますが、
こういうことも考慮に入れた上で考えていかねばと思います。
予算さえ許せば大浴場がある宿がいいんですけどねー。

あと、気になったのはザックがパンパンだったこと。
1泊でこれなので連泊となると色々と対策を考えねばなりません。

まあ、娘にも荷物を背負わせたらいいんですが、
こういうとこ甘やかしすぎでいけませんね・・・。




posted by にゃおすけ at 08:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東海道五十三次 | 更新情報をチェックする

2022年05月06日

パパとムスメの東海道五十三次・御油宿→吉田宿

●16日目、御油宿→吉田宿


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

やや肌寒い日となりました。
街道には小さな花が咲いていて春を感じつつ、
娘は花を探しながら楽しんでいるようでした。

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名古屋へはアーバンライナーを選択しました。
ひのとりは楽ですが3連休ということで混雑気味で、
隣に誰かくれば長時間抱っこを強いられてしまいます。

幼児は無料とはいえ座席確保となると料金がかかるので
安く行くには空いてる列車を選ぶ必要がありました。

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ポーズを決めて御油宿をスタート!
御油橋は欄干が低いので見渡しが良いですね。

街道では時おり古風な橋と出会えるから楽しいです。
昭和10年改築なので国道1号だった時代もあったであろう橋。
その構造は今の時代にない良さがあります。

そんなことを妄想したりしてるとき、
娘は魚がいるか川を見てチェックしていました。

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東海地方では昔ながらの乳母車店を見かけますね。
竹で編んだ古いタイプも今でも売っていたりするので凄いです。

このお店がある国府という集落は
古くから市で賑わい在郷町として長い歴史がある町で、
昔と変わらぬ道幅に古い家が建ち並び雰囲気が良いのですが、
いかんせん豊橋が近いことで車が多い・・・。多い・・・

写真を撮るにも一苦労で通り抜けるのが大変でした。

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名鉄を跨線橋で越えます。

国府は古い時代は名前のとおり政庁があったと言われています。
歴史のある町は街道のルートが時代によって違うことがあるもので
北方の白鳥集落を経由する道筋など資料によって違ったりします。

我々は分間延絵図に描かれた道筋を歩いているので、
絵図のとおり進めばいいだけなので気持ち的には楽なんですが、
このような悩ましいポイントは結構あるものです。

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10時半に出立だったので早くも昼食です。

候補となる店は事前に複数マッピングしているので、
地元のお店も迷うことなく入ることが出来るのですが、

問題は”量”です。

娘は歩き始めた昨秋と比べても随分成長してきました。
なので、私の料理を分け与えるだけでは少ない量なので、
子供メニューがない場合は1人前を頼むことになります。

でも、1人前だとちょっと多いんですよね・・・。
残したものは勿体ないからと私が食べてしまいます。

街道歩きは痩せると思ってる方がおられると思いますが、
街道沿いには和菓子屋など名物が付き物でもあるので
むしろ太ることを覚悟したほうが良いでしょう (^^;

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豊川市桜町。かつては名前の通り桜の名所だった場所で、
蕎麦切りを名物とする茶屋がずらーっと並んでいたそうです。

おそらく桜町と言っても地元に人以外は知らない町と思いますが
良いと思った場所はどんどん撮っていきたいものです。

そして、娘は神社でもぐもぐタイム
今回も気分展開にお菓子は欠かせません。

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小坂井。豊橋を前にした旧道筋にある町で
春は兎足(うたり)神社の「風まつり」で賑わいます。

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神社の境内にはウサギの大きな張りぼてや
ウサギのマーク(社紋)を見ることが出来ました。

賽銭箱のマークに思わずびっくり。
娘に一緒に撮ってとせがまれました。

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この日の風は北西からのもので結構な強さがありました。
話に聞くと伊吹山から来ているのだそうです。
そのせいかかなり冷たく感じました。

さぁ、難所の豊川放水路に架かる高橋です。

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見ての通り歩道が全くありません!

橋の高さもありますし強風が吹いてましたし、
しかも交通量がそこそこあるのです。

昔の難所といえば峠道や盗賊が出る場所が頭に浮かびますが、
そういう場所は整備されたりと昔ほどの危険ではなくなりました。

現代ではこういう場所こそが難所といえるもので、
娘は私の後ろで恐々と歩いていたのが印象的でした。

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ちなみに、豊川放水路は昔は江川といいました。
大雨が降るたびに橋が流される被害があったそうです。

それで高い場所に架けたことで「高橋」という名が付いたようです。

高橋を渡れば豊橋市。市境には魚市場があるようなので
曜日や時間帯によっては交通量が大きく違うかもしれませんね。

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瓜郷遺跡。

今回も10km程度の行程だったので
以前寄れなかった場所にも寄れて良かったです。

吉田宿は豊橋空襲で昔の面影が殆んど残っていませんが
下地の辺りは旧家も多く風情がありました。

洪水対策なのか石積みの上に建てられた家も散見できました。

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対岸が吉田宿。
奥に見える橋が豊橋で昔は今橋と呼ばれていました。
江戸時代において幕府直轄の五大橋のひとつだったそうです。

ゴールで渾身のポーズ!

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夕食には豊橋カレーうどんを頂きました。

今回は驚いたことに3名の方と道中でお会いしました。

地元の方とのお話は思いがけないことを知れることが多いもので、
お一方からは「ブラックサンダー」をお土産に頂いたのですが、
パッケージに豊橋の文字が書いてあって驚きました。

ようするに豊橋で作られていたんですねー。
また太っちゃうなと思いつつ美味しく頂きました(笑

次回は泊まり行程で二川、新居宿までを予定しています。



  
posted by にゃおすけ at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東海道五十三次 | 更新情報をチェックする