2022年10月25日

パパとムスメの東海道五十三次・箱根峠→畑宿 

●33日目 箱根峠→箱根宿→畑宿 


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

5月から中断していた東海道歩き。

当初は10月からと考えていたのですが、
箱根は紅葉で混みそうなので1か月前倒しにしました。

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来宮神社でパワーをget!

9月に入って涼しくなったとはいえ、
小田原は29℃予報だったので気が気でありません。

あと、街道歩きのブランクをどう埋めるかー。

課題が山積みのままの出立となりました。

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涼しいー!箱根峠!

熱海からの路線バスは標高を一気に稼ぐので、
アクロバティックな走行を楽しめます。

酔わないか心配でしたが・・・(笑

それはさておき、
道の駅で早速うどんを食べて燃料補給。
関東のお出汁にも慣れてきました。

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挾石坂の入口。

藪化が激しく道が見えません。
これは時期的なものもありますが想定外です。

娘「行きたくない・・・」

これには、嫌な予感がして焦りました。

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私「父ちゃんの後をついてきたら大丈夫!」

と、根拠のない自信で誘導。
娘は半泣きになりながらもついてきます。

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やがて大好きな石畳が現れると、この通り。

楽しんでます(笑

ただし、前日に雨が降ったせいで石畳はウェット。
こういう状態は滑りやすいので要注意です。

箱根峠は標高846m。癒しの空間でした。

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湧水の冷たさに感激!

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箱根宿は元々何もなかった場所でしたが
三島と小田原の人が移住したことで誕生します。

今や富士山と芦ノ湖の豪華な絶景が広がる一大観光地。

娘は芦ノ湖湖畔で水遊びをしてみたり、
箱根駅伝のスタート地点で渾身のポーズをしたりと、
娘なりに楽しんでいる様子に見えました。

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箱根で忘れてはいけないのが関所です。

当時は入鉄炮出女は特に警戒していたようですが
我々は入女(江戸に入る)ほうなので無事に通過ー。

この日の富士山は雲の合間からチラチラっと見える感じ。
やはり夏場はなかなか難しいものがありますね。

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天を貫くように真っすぐ生えた樹齢400年の大木が続く。
娘と比較してみるとその大きさがわかると思います。

この箱根杉並木もまた人気のスポットではあるのですが、
連休を翌週に控えていたからか観光客は少なく、
比較的静かな箱根を楽しむことができました。

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甘酒茶屋までは外輪山の上り坂が続きます。
この辺り名前が付いた坂が多いのは難所だった証です。

私が一瞬滑りかけたところ、

娘「私を頼りにしたらあかんで!」
娘「石と石の間を歩くんやで!」

とアドバイスを頂きました(笑

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甘酒茶屋で400年続く伝統の味に舌鼓み。しめて1400円なり!

名物には少々高くてもお金を惜しみません。
昔の人と同じ体験が出来るのは貴重です。

それは歩いてきてこそ実感できます。

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畑宿までは旧道半分、舗装路半分といった感じでしょうか。

「苦しくて、どんぐり程の涙こぼれる」ほどの急坂なので
娘も思わず「あかーん」「疲れたわ」と弱音を吐いてました。

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風格ある一里塚が門番のように佇む畑宿。
寄木細工が有名な間の宿です。

この日は小田原で宿を取りました。

ほんとは湯本あたりでの宿泊が理想でしたが、
直前キャンセルが不可な宿が多かったり、
朝食付きで朝早い出発が難しいこともあったり、
もちろん、予算的なこともあります(^^;

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宿に着くなり娘は「マッサージしとくわー」

と、自ら足のメンテナンスをするではないですか。
どこでマッサージ覚えたん?と思いましたが、
よっぽど疲れていたのでしょう。

そのおかげか状態は徐々に回復。
フォロワー様から頂いた葡萄も食べ翌日に備えました。


  
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2022年10月17日

パパとムスメの東海道五十三次・三島宿→箱根峠 

●32日目 三島宿→箱根峠 


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

高低差800mの峠道いざ行かん!

2日目は三島大社前よりスタート。
空気が清々しい気持ちの良い朝になりました。

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三島宿は有名な三島大社の門前町でもあるので、
観光地化されていて活気があります。

まるで往時の賑わいを見ているかのようです。

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あの山を越えれば関東だっ!
今のところ箱根のてっぺんまで綺麗に見えています。

写真を撮ってると声を掛けられました。

地元人「どちらから歩いてきたの?」
私  「京都からです」
地元人「えー、歳は??」

あろうことか私の歳を言ってしまいました。
誰もオッサンの歳なんて興味ないのに・・・(^^;

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錦田一里塚。対になって残る本物の美しさ。
ここから本格的な上りが始まります。

この辺りの松並木もまた実に見応えがあります。

一方、娘はダンゴムシ探しに余念がありません。
田舎の道はこういう楽しさがあります。

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今回はずーと上り坂。
少しでも気を紛らわせようとクイズ大会をしました。

題して「旧道はどっちでしょう?クイズ

例えば、下の写真のような三差路があったとします。
旧街道はそのうち1つが正解なわけですが、

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私「これどっちだと思う??」
娘「こっちー!!」

驚くことに見事正解。

娘「だって、ボロッちいもん」

まあ、何が理由であれ
旧道の見分け方が随分とわかってきたようです。

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本物の石畳に大はしゃぎ。
しまいには「私がナビゲーションするよ」と言ってくる始末(笑

所々で下の写真のような草道になっていたりすると、
「これは草畳や!」と喜んでおりました。

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関東ローム層の赤土に関東が近いことを実感します。
箱根路に石畳が多いのはこの地質も関係しているそうです。

この辺りになると少し疲れたのか休憩したいと言ってきます。
これまで長丁場の上りを経験させてなかったので無理もありません。

それにしても、見事に晴れ渡りました。
これまで歩いてきた静岡市方面もくっきり見えています。

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腰掛石で明治天皇と同じ体験をしました。
このような史跡が多いのは街道の楽しい点です。

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そして、三島スカイウォークで休憩しました。
10年前に歩いた時は無かった施設で日本一の吊り橋が目玉です。
今年のGWは過去最高の1万人越えだったと聞きました。

一気に江戸時代から現代にタイムスリップ!

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揺れも少なく大展望を楽しむことができました。

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お昼もここで三島コロッケカレーを頂きました。
ありがたい現代の茶屋。助かります。

あと、「そらソフト」というのもここの名物。
青色なのでソーダ味と思いきや牛乳ソフトで驚きました。
中身は「いでぼく」という牧場の静岡の懐かしい味。

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さて、ここから先はさらなる急こう配となります。

箱根路は石畳がいっぱいあるのですが、
中には発掘調査の後に復元されたものが多いです。

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上のものは綺麗に並びすぎてるので復元ものでしょうね。

今回の行程では娘にはまだ山登りの経験がなかったので、
休憩を多目に時間は余裕を持たせたものにしていました。

でも、蓋を開けてみると1時間も早く峠に辿り着けたのです。

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いやー、驚きました。
これはここまで積み重た脚力の向上があったと思いますが、
何よりも楽しみながら歩けていたのが大きいと思います。

何せ、娘は石畳み好き。
金谷で初めて出会ってからは
次はいつ会える?と何度も聞いてきたほどです。

なので、今回の石畳がいっぱいの峠道は、
よっぽど嬉しかったに違いありません。

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この山の上まで点在する四角いものは何だと思います?

実は別荘なんですよ。驚きました。
さぞや富士山の眺めが良いことでしょう。

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山中城は北条氏の本拠地"小田原"の西の防衛を担った重要拠点。
東海道は城を取り込む形で通っています。

さすがは100名城なだけあって見事な城です。

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残念なことに峠手前は災害で通行止めになっていました。
こればっかりは仕方ないですね。

国道で迂回して程なくして箱根峠に辿り着きました。
気温は13℃。さすがに歩いてないと寒いです。
逆に歩いてると丁度良いぐらいで快適です。

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結局、バス発車が5分後に迫っていたので、
余韻に浸る間もなく熱海行きのバスに飛び乗りました。

窓全開のバス車内。自然のクーラー最強!

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熱海では足湯に浸かったりビーチへも行きました。
予定より1時間早くつけた娘へのご褒美です。

足湯では「出よう」と言ってもなかなか出たがりません。
元気そうに見えても今回の疲れは半端なかったのでしょう。

街道ガールまっしぐらの娘。今後が楽しみです。
次回は10月。箱根峠から小田原宿を目指していきます。



  



   
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2022年10月06日

パパとムスメの東海道五十三次・原宿→三島宿 

●31日目 原宿→沼津宿→三島宿 


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

今回は何と言っても箱根への峠越え。
上り坂が続くので涼しくなってからとも考えましたが
天候が良さそうなので思い切って出かけました。

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若者の街。原宿いぇーい。

松蔭寺山門は石瓦葺が特徴の木造の門。
他にも白隠の摺鉢松があるなど見どころが多いのです。

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とはいえ、街道は殺風景な光景が続いています。
そして相変わらず多い交通量・・・。

歩道は確保されてはいて安心ではあるのですが
こういう道は精神的に疲れてしまいます。

元々、この辺りは千本松原の浜沿いが道筋でした。
高潮などの被害によって内陸側に移転を余儀なくされています。

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潮風が生温いながらも元気よくポーズ。

千本松原は10キロもの長さを誇る景勝地。
沼津からずーっと続いています。

この千本とは昔の表現方法で物凄い数的な意味があります。
現在の本数は30数万本以上あるのだそうです。

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ここで少し早めのお昼を頂きました。
夕食にうなぎを考えていたので”すき家”で軽めに♪

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沼津宿は古来より陸路と海路を繋ぐ拠点でした。
富士山の地下水で沼が多かったのが名前の由来です。

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君はどこを触っているのだ?

まあ、あちこちに彫刻があって町歩きが楽しそうです。

東海道は沼津城の堀の役割もあった狩野川沿いを進みます。
昨日の雨が激しかったからか激しく増水中でした。

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黄瀬川。去年の災害は大変でしたね。
橋の復旧工事が進んでましたが豪雨の爪痕は今だ残ったまま。

そして我々は街道から少し離れて
柿田川湧水群に寄ってみることにしました。

街道歩きではルートから離れた寄り道はキツイものがありまして、
これが例え100m程度であっても悩んでしまうことがあります。
疲労の蓄積やゴールまでの時間配分を考えてのものですが、
よっぽど魅力的なものがない限り余りしないのが基本です。

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でも、柿田川湧水群は別格なので、

私「カキ氷みたいなの食べれるよー」
娘「行くー行くー!」

ってな感じでOKをもらいました(笑

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見て下さい!この湧きよう!

娘は遊具のある公園でしか「公園」と認めないのですが、
これには大層驚いたようで満足していました。

富士山麓は湧水が多い場所なのですが、
ここの凄さは都会のど真ん中から湧いているところで、
しかもその量は一つの川を成すほどのもの。

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湧水で作ったスムージーを食べながら、
親子ともども自然の凄さに驚いてしまいました。

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さて、この湧水を利用しているのが、
三島の名物である「うなぎ」

産地から来ると1週間餌なしで湧水で育てるそうで、
これにより余分な脂肪や臭みが消えるみたいです。

三島宿内にはうなぎの店が数多くあって、
うなぎを焼く香りがあちこちからしてきます。

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時間は15時半。
夕食にはちょっと早い時間でしたが、
いつもは行列必死の名店「桜家」に入ることができました。

まず、メニューを見てびっくり。
他の店でいうところの特上のものしかありません。
でも、ここは旅先。値段のことは気にしません。

家に帰ってから妻に聞かれてもナイショです(笑

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さすがに旨いっ!!

娘もこれにはニッコリ。
大津では全然食べれなかったのが嘘のようです。

ちなみに、私は1匹半のうな重を頼んで、
娘は白ご飯のみを頼み私の半切れを載せました。

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その後、三島宿内を散策して、
三島大社で旅の安全を祈願しました。

娘の拝む姿も随分いっちょ前になってきたものです。

さぁ、明日は箱根峠!



   
posted by にゃおすけ at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東海道五十三次 | 更新情報をチェックする