2022年11月30日

パパとムスメの東海道五十三次・大磯宿→藤沢宿

●36日目 大磯宿→平塚宿→南湖の左富士→藤沢宿


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

前日と同じく綺麗に晴れてくれました。
駅舎がシブい大磯駅より出立です。

ちなみに荷物は平塚のホテルに置いたまま。
平塚宿を通過する時に回収するという戦法です。

まずは親子共々身軽な格好で朝散歩♪

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松並木がずらりと並ぶ。
朝から清々しい気持ちにさせてくれます。

下の写真は化粧井戸。

化粧とかいて「けわい」と読みます。
虎御前も化粧に使ったというから歴史は古く、
私も試しに・・・と覗くと空でした(涙

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平塚宿の浮世絵にも描かれた高麗山が見えてきました。

「あの山の先は山深い場所だから今夜はここで泊まっていきな」
という風に宿の人が客寄せをしていたそうです。

そんな高麗山のことを・・・

あろうことか「クレヨンしんちゃんのお尻に似てる」と。
たしかに特徴的ではあるけども(笑

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高麗山が良さげに見える度にお尻のポーズを手で表現する娘。
同じようなショットを10枚ぐらい撮らされました(汗 

ちなみに、この辺りが平塚宿の京方の入口にあたる場所で、
近くには平塚の名前の由来になった「塚」が存在します。

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いわゆる「平塚の塚」というもので
桓武天皇の孫娘がこの地で亡くなったので墓として塚が築かれ、
その塚が平らな形状だったことが一説のようです。

10年前に訪れた時は寺の境内の中にあったのですが
今は平塚市に塚の周辺の土地を割譲したとのことでした。

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そして、ここが江戸方の見付。
現在の駅からは随分と西に離れた場所が宿場の中心でした。

立派なアーケード。こういうのはコーフンしますね。
平塚といえば大きなアーケードのあるイメージです。

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平塚八幡宮に寄り道してお参りしました。

手を合わせて「無事に家に帰れますように」
「コロナにかかりませんように」声に出して拝んでおりました。

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神社でお参りする意味もわかってきてる様子。
2礼2拍手1礼の作法も様になってきました。

ホテルで荷物を回収して再び歩き始めます。
娘の装備は朝と変わらず。重いのは私だけ・・・(涙

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馬入橋からの富士山をパシャリ。

さて、今回の道中からは関東平野に入ったわけですが
人の多い町中をどう乗り切っていくかが悩む点でした。

町の雰囲気を聞いてみると

「大阪と一緒やん!」「イオンあるしな」

子どもの目からすると同じように見えるのでしょう。
でも、どこかしら大阪と違う部分があるのです。
そういう細かな違いを教えながら楽しみました。

たとえば

娘「2階建ての電車すごい!」
私「15両だよ」「環状線は何両だったっけ?」
娘「1,2,3、、、8両!」

ってな具合に(笑

あと、車の多さは暑さよりも大変でしたが、
湘南地方はまだまだ緑が多いのには助かりました。

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押しボタン式信号を押すのは娘が率先してやってくれます。

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南湖の左富士。

江戸から歩くと普段は右側に見える富士山ですが
道の湾曲によって左に見えるという特別な場所。

富士を見ながら楽しめる茶屋が人気だったそうです。

ちなみに、茅ヶ崎は茅が生える沼地が広がっていたことが由来です。

元々は南湖がこの辺りの賑わいの中心だったのですが
鉄道開業でごっそりと駅周辺に茶屋などが移転してしまいます。

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ここでランチタイム。
せっかくなので茅ヶ崎の名物をと思うのですが
街道歩きではタイミングを合わせるのが難しいことがあります。

地元でもよく食べる”びっくりドンキー”での食事。
まあ、好きなのでこれで良いのです。

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何を思ってか松の大木の切株を撫でる娘。

茅ヶ崎の駅周辺には意外と松並木が残っています。
都会にも関わらず現代になってもあること自体凄いことで
茅ヶ崎の行政には頭が下がる思いです。

松並木があるということは
江戸時代はただの道だった証拠でもあります。

これだけでも昔の情景がわかって面白いものです。

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嬉しそうに指を指す娘。
「ディズニーランドもうすぐやで!」と声をかけてやりました。

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四ツ谷立場は大山阿夫利神社の一の鳥居や道標などがある
言わば、追分らしい”追分”です。

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立派なお不動さん。
目を見ながら横を歩くと目が動いてるように見えるんですよ(汗

下の写真はおしゃれ地蔵。
願いが叶うと化粧をするのがルールらしい。

私が「べっぴんになりたいと願ったら?」というと
「またここに来なあかんな」と娘(笑

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藤沢宿は多くの参詣道が集まる交通の要衝で
遊行寺の門前町として古くから栄えた場所でした。

藤沢本町駅付近で今回のゴール!

駅に裏にある伊勢山に登ると江ノ島がよく見えました。

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藤沢から小田原までグリーン車で移動して
1階席と2階席の乗り比べなんてのもしました。

小田原では足湯もあるビュースポットに立ち寄り。
疲れたわ〜っていう表情がウケる(笑

てな感じで少し観光もしつつ新幹線で帰阪。

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次回は鶴見駅まで。
残すところ2回の遠征でのべ4日となりました。



   
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2022年11月16日

パパとムスメの東海道五十三次・小田原宿→大磯宿

●35日目 小田原宿(酒匂川)→梅沢→大磯宿


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

今回も前回の遠征に引き続き29℃予報。

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富士山の美しさに思わず見惚れる娘。

いつも写真をチェックしている嫁さんから

今回はアイスクリーム1日1個よ!
「飲み物はお茶か麦茶だからね!」

と、キツイお達しが出てました。
確かに甘いものの摂りすぎはよくありませんね。

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日焼け止めもバッチリに酒匂川東詰めよりスタート!

酒匂(さかわ)の名は神酒を川に注ぐと酒の匂いがした説や
川が逆流してるからという説があるそうです。

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久々に見る”松ぼっくり”に大喜び。
まだ昼の気温は高くても確実に季節は進んでいますね。

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私「なにしてるん?」
娘「ビール作ってるねん」

もちろん、アルコールなんぞ入っていません。
子どもビールは麦茶を振るだけで出来上がります(笑

この辺りの東海道は海が広がっていたり、山にはミカン畑。
なんとも湘南らしい景色を楽しめました。

天気も良いのでピクニック気分です♪

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少し早めのランチ。
娘はピラフですが炒飯とは違う味付けに驚いた様子。

思わず「これが東京の味や!」って(笑
「大阪のは黒っぽいのになー」とも。

どうやら王将の炒飯みたいなのを期待していたようです。

国府津は相模国の国府が大磯にあった頃の海の拠点。
古い建物があちこちに点在していました。

電線が埋まった町並みがなんとも素敵です。

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また、駅付近は山と海に挟まれた狭隘な場所で
海へ行こうとすると段差があり易々とは近づけません。

これは、津波被害が多かった東海道筋ですから
津波から守るため高台を進む形になったのでしょうね。

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エノコログサをウサちゃんに加工する方法を
タイミングよく今朝知ることになったのですが・・・。

草を見つけては作ってを繰り返しました。

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しかし、何本作ったことでしょう。
まぁ、良き思い出にはなりました(笑

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漁船を見て娘「サメや!サメがおるで!」
ちゃうちゃう・・・。


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久々の旧道らしい坂にちょっと嬉しそうです。

梅沢は酒匂川が川止めの際は特に重宝された間の宿。
微かに昔の面影を感じることができました。

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二宮駅近くでは立派な松並木が連なります。

日差しがキツイ時はあると無いとでは快適さが違いますね。
思わず「町松並木たすかる」とつぶやいてしまいます。

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ちなみに二宮の地名は二宮尊徳からと思っていたのですが
相模国の二之宮からきているとのこと。

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ここでクーリッシュを投入(なぜかドヤ顔)
1日1個のアイスに大満足です。

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キンモクセイの香り。
娘は見かける度に嗅いでまわっています。

都会では恥ずかしく見える振る舞いも
誰もいない街道ならば特に問題はないでしょう。

かくいう私もやりますし(笑

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大磯は風光明媚な海辺の町。
明治以降は要人の別荘地が数多く建てられ愛されます。

その中の一つが吉田茂邸。
広大な庭園ではチェロのコンサートが行われてました。
ちなみに建物は復元されたものだそうです。

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大隈邸は「あげ棟工法」による修復がなされていました。

数年後には一帯の整備が終わるそうで、
貴重な近代建築群を見にまた再訪したいものです。

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こゆるぎの浜に出て海風にあたります。

気持ちいい〜!

大磯から国府津の一体を指す浜なだけあって
箱根、三浦半島がよく見えました。

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影が長〜い。

西から東への道中では疲れる頃合いの午後は
太陽を背にして歩けることが多いので非常に楽ですね。

よく東海道はどっちから歩くと楽か聞かれますが、
この点だけでも断然「西から!」と主張できます。

大磯宿は所々に立派な古い建物が残っていて良いですね。

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実はヒカキンのポーズです。

晩御飯は平塚で家系ラーメンを頂きました。
あとテイクアウトで崎陽軒のシュウマイと。

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神奈川に来たら食べないとね〜。




  
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2022年11月07日

パパとムスメの東海道五十三次・畑宿→小田原宿

●34日目 畑宿→小田原宿(酒匂川) 


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。
 
2日目は雲一つない天気に恵まれました。

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宿泊した小田原から畑宿まで戻る途中、

私「これが東京の電車やで」
娘「なんか大阪とちゃうー!

それは車両なのか?客層なのか!?
東京の電車に乗れたことに喜んでる様子です。

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畑宿バス停よりスタート!既に暑い…。

箱根寄木細工は木の種類の豊富さを生かして
色や木目の違う木を寄せ合わせて作ったのが始まり。
約200年の歴史を持つ伝統工芸品なのです。

畑宿ではあちこちで店を見かけました。

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娘「これは石畳み言うより草畳みやな」
娘「緑のとこ踏んだら転げるで!

昨日は少し滑ってしまった娘。
ちゃんと学習していてエライ(笑

石畳は江戸時代のものから現代に修繕されたものなど、
同じように見えても少し違ってたりして面白いですね。

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茶屋の跡。

山の中でのルートは本来とは別になってる場所もありますが
安全のため案内に沿って歩くのが無難でしょうね。

例えば、下の写真の女転し坂は本来は右手に入るのですが
路盤があるように見えても激藪のようでした。

時間があれば探索も面白そうですが…。

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女転し坂入口

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それにしても木々があると涼しいですね。

昔の街道には松並木があって夏場でも涼しかったといいますが
ほんと影があるのとないのとでは大違いです。

街道歩きは1日当たりの距離が長いのでなおさらです。

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湯本近くまで下りてきました。

私「これが石畳最後だよ」
娘「えー、大阪帰ったら探そうよ!」

と、娘はどこか寂し気です。

私「わかった!」と連れて行くことを誓いました。
まあ、私自身も行きたいので即答です(笑

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箱根湯本は東海道屈指の名湯。
古くは箱根七湯と呼ばれ多くの人に親しまれていました。

東海道は日本屈指の街道ですが、
不思議と温泉がある場所が少ないのです。

江戸からは湯治目的で大勢の人も訪れたという温泉に、
我々も入っておかねば!ということで浸かってみました。

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弥坂湯は町外なので650円。タオルは無料でした。
日曜の朝だからか貸切で思う存分堪能できました。

私「箱根は本物の温泉やで」
私「入浴剤にもなってるほどやで」と言うと

娘は自分の体を触って「ほんまや!すべすべやわ!

私も娘も大満足。

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逃げ込めばどんな罪人でも助かると言われた早雲寺。
この辺り北条家ゆかりの史跡が多いですね。

ここでホテルで貰った無料朝食弁当を昼飯代わりに頂きました。
まだ10時でしたが街道歩きは臨機応変が肝心です。

食べれるときに食べる。
下手すりゃ昼食難民になりかねないですから。

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箱根へ向かう渋滞中の車を横目に我々は快調です。

休憩は座っては休む感じで何度かしましたが
どれも3分ほどで満足して出発しました。

子供の回復力は凄いです。

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ちなみに前回までは私の肩車が休憩場所でした。

ようするに、肩の上で座って休むことにすれば、
止まらず移動できるので時間のロスがない!という作戦でしたが、

医者「この痛みは肩車のやりすぎですねー」

ということでドクターストップがかかっていたのでした。

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登山電車に手を振る娘。
それに「ファーんファーん」と警笛で応えてくれます。

入生田にもなると急坂は既に無く、
緩やかな坂でも平坦に思えてくるから不思議なものです。

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鈴廣かまぼこ博物館で小休憩。クーラーが涼しい!

小田原蒲鉾は魚の保存食として誕生したそうで
蒲鉾板に扇状に盛る形は小田原発祥と言われています。

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海だ!海が見えたぞ!!

まもなく板橋見付を過ぎて小田原宿に入ります。

小田原の名物は「蒲鉾」の他に「ういろう」があります。
小田原の「ういろう」は名古屋のそれとは違って、
少し固めで食べ応えがある感じなのです。

娘は名古屋のは大好物でよく食べるのですが、
小田原のは「こりゃあかんわー」と驚いた様子。

まあ、何事も経験です(笑

「ういろう」は元々は薬なだけあって、
売る店には薬も置いてあったりと面白いものです。

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小田原宿は箱根を目前にしていたので
宿泊客が多く相当な賑わいがあったそうです。

旧家も意外と残っていて良かったです。

小田原宿なりわい交流館ではマンホールカードとラムネをget!

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町アーケードたすかる。
この日は30℃まで上がらなかったとはいえ陰がないとこたえます。

西から東に向かって歩くと
午後は自分の前に影が出来ることが多いですが、
それを利用してお互いの影を踏み合う遊びをしたりしました。

踏まれると「痛い痛い」言いながら歩くだけなのですが、
これが娘には大受けで暑さも忘れる程でした。

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酒・匂・川!

江戸時代は冬以外は橋が架けられず大井川と同様の難所だったそうです。

そして、顔が少し真っ赤になりながらも無事にゴールを迎え、
新幹線では富士山を見ながら完歩ぃをしました。

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大阪に帰ってきてから娘がひとこと。

「夜やのに大阪のほうが暑いやん!」(笑

今回の心残りだったのは関東で売ってる「水ゼリー」という飲み物。
娘は大好物で自販機を見つける度にチェックをしていたのですが、
9月だからか一本も見かけずで・・・。
あとで夏場限定だと知って泣きました。

次回は藤沢宿まで。あと残り3回遠征(のべ6日間)早いものです。



 
   
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