行き先は天竜二俣です。
「え?どこ、そこ??」
大半の人がそうなると思います。
GWだからこそ混雑の少なそうな場所へ。
でも、実は今ちょっとした人気の場所なのです。

浜松から遠鉄に乗って北上します。
エヴァンゲリオンのラッピング車両に驚きました。
後で知ったことなんですが、
劇場版で浜松周辺が舞台になっていたようです。
このアニメは昔はガッツリ見ていたのですが、
カオルが出てきた辺りでついていけなくなりました(涙
終点の西鹿島駅。
三角屋根が見事ですよね。
まるでペンションのような佇まいが素敵。

ここからバスに乗り換え。
本田総一郎の記念館近くまで乗りました。
スクラッチタイルがなんとも美しいですね。
元は二俣町の役場だったようです。昭和11年築。


この隣にあったお寺が清瀧寺です。
徳川家康の長男である信康公の墓があります。
今、ちょうど大河ドラマがやってる最中ということで
いずれここも多くの人が訪れるに違いありません。

そして、町歩き。
5月の心地よい陽気は幾ら歩いても疲れません。
全体的に雰囲気が昭和で止まっています。
下の写真の建物の壁は一見は銅板に見えたのですが、
よーく見ると銅板に似せた木のもので驚きました。


昭和初期の赤いガソリン計量器と触れ合う娘。
もちろん、今は実際には使われてないのですが、
町にポツンとあっても違和感がないところが良いですね。
去年あたりに真っ赤に塗りなおされたようで、
大切にされてる感じがまた良いものでした。

そして、天竜二股駅へ。
木造を多様した駅構内を見ると
昔の主要駅はどういうものだったかを教えてくれます。
ここの凄いところは転車台が今も現役であること。
毎日定時に見学ツアーが開催されています。
予約不要で気軽に参加できる点も助かります。
13:50の回に参加しましたが、
30人ぐらいの参加者がいたでしょうか。
これはまあGWだから仕方のないところでしょう。
ちなみに見学料は600円。窓口で支払います。
子供は本来は300円ですがGWは特別に無料でした。

給水塔。コンクリ造りです。
かつては日本各地で見かけたものですが、
今や殆ど見かけなくなってしまいましたね。
話に聞くと気動車も給水があるとのことでしたが、
今はこの1/3ぐらい大きさで間に合うそうです。

駅構内の施設群。
まるで映画のセットのような雰囲気です。
中でも風呂場は圧巻でした。
実は静岡に住んでいた頃、
会社にこんな風呂があったのですが、
大勢が入るのでいつも垢が浮きまくって汚いものでした。
無料だからと私もたまに入っていたのですが、
湯舟に浸かったのは数えるほど・・・。
今、もし入れるなら喜んで入るのですけどね。

そしてメインの転車台。
気動車が実際に乗って実演をしてくれました。
これだけでも十分価値があるもので、
老朽化してるのかコンパクトサイズだからか、
車両が乗ると轟音がして壊れそうな勢いがありました。
それは梅小路にある転車台の重厚さとはまた違う、
一地方の転車台の良さというものなのでしょう。

ここを見学すれば最後に併設の資料館へ。
空襲警報発令などというレアなものも見れました。
いやー、いろいろ楽しめました。
一つ残念に思ったのは
大半の人がマイカーで来られていたことでしょうか。
これはまあ今の時代仕方ない点ではあります。

帰りの列車を待つまでは自転車トロッコで遊びました。
誰もいなくなった構内はこれまた素敵なものでした。