淡路島というと近くて遠い印象がありました。
それが橋が出来ると一変。
観光客を当て込んだ施設が増えて、
気軽に行ける島になったように思います。
それでも、離島だった頃の風情は残っているもので、
特に昔の交通手段である旅客船の港近辺においては
橋の開通当時と余り変わらないような景色を楽しめました。

今回は明石から淡路ジェノバラインを利用しました。
ちなみに橋の開通前の淡路への手段はというと、
須磨や明石からのフェリーが最もメジャーで、
次いで南海電車で深日まで行って洲本へ渡るのが
人気のルートだったように思います。
この航路の特長は橋の下を通れることでしょうか。
明石海峡大橋をウリにした観光船と比べると、
600円で乗れるのでリーズナブルに楽しめます。
あと、日によるのですが潮の流れが早いので豪快です。
しかも船体も小柄なのでよく揺れることがありますし、
外の席に座るものなら結構水しぶきを浴びたりします。
観光客にとっては楽しいひとときだと思います。


そんなこんなで明石の対岸「岩屋港」に着きます。
立派なアーチのある岩屋商店街。
そこには昔ながらの商店が連なっていました。
漁港でもあるので猫を何匹か見かけました。
おそらくは魚を分け与えたりしているのか
どれも人懐っこく近寄ってきてくれます。
まさに癒しの空間・・・。


昭和感あふれるパチンコ屋、そして銭湯。
なんとも懐かしい時間を楽しむことが出来ました。
帰りは同じく船を使いました。
高速バスという手もあるのですが、
岩屋を通るものは意外と少なく不便なもので
今も船が地域に根付いてるのだなと思った次第です。
最後に感想として。
船は時間がかかって不便ではあるのですが、
その分、遠くに来れた感が半端ないものを感じます。
岩屋地区は明石海峡大橋の根元の部分に位置しています。
橋を渡ってきた観光客はスルーしがちな場所なので、
ゆっくりした時間が今も流れてるのだなと思いました。
まさに灯台下暗し。
レトロ好きにとって良さげな場所と思います。

