歩くにつれ磨かれていくものと思います。
街道を歩き始めた初期の頃は、
ガイドブックだけを頼りにしていたり、
道案内に沿って歩くだけだったので、
実は旧道でなかったことが度々ありました。
「あー、あそこは新道だったのか」
「しまったー!」
と、後になって気付くと悔しい思いです。
かといって歩きなおすとなると大変です。
今回は関ヶ原付近の中山道を歩き直したわけですが、
下の地図を見てのとおり100mほどなのです。

西から歩いたとしても旧道の入口がわかりにくく、
東からだと完全に新道のほうに吸い込まれる道筋です。
結構間違える人が多いんじゃないでしょうか。
もちろん街道歩きのスタイルは人それぞれですし、
時代によってルートや場所が変わったりするので、
何が正解かは人によって考えが違いますが、
明らかに旧道が残っている場所に関しては、
正解は一つと考えてよいものとは思います。

ルートを間違えたことを知るには、
家に帰ってから振り返る行動をしないといけません。
地図を見たり、本を見たり、SNSで聞いてみたり、
そうすることで、あ!間違えた!と気づくわけです。
私の街道歩きスタンスでは
この復習する行動は必ず取り入れているので、
帰ってから気づくということがよくあります。
特に初期に歩いた街道では多いです。
前述のとおり歩きなおすには労力がいりますので、
いつかの機会にといつも考えてはいるのですが、
なかなかそういう機会はないもので・・・。

今回は垂井でのさわやかウォーキングの開催や、
未訪だった関ヶ原古戦場資料館をセットにすることで
ようやく歩きなおす機会が巡ってきたわけでした。
歩きなおすとスッキリ。気持ちが良いものです。
喉の奥に刺さった骨が抜けた感じです。
あと、以前訪れた時との違いも感じれて良いですね。

例えば、垂井宿のシンボル的存在の旅籠亀丸屋。
10年程前は営業中だったのですが今は閉店。
でも、建物はしっかり残っていて嬉しいものでした。
そして、街道歩きの時には寄れなかった
少し離れた名所、今回だと南宮大社ですが、
こういうイベントに参加して補完することができて、
垂井付近に関しては思い残すことはほぼありません。


そうそう、関ヶ原古戦場記念館ですが
普通の日だと入館料が1000円近くします。
値段相応の展示があるにはあるのですが、
文化の日に行けば、なんと無料。
11月はお得な博物館が多いので
前もってのチェックがおススメです。