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上諏訪の中心部。
古い家が多いと思いきや、
昭和初期の建築が目立っていて
これはこれでとてもいい感じ!
往時の繁栄ぶりがうかがえます。
酒造が立ち並ぶ街道沿い。
諏訪の酒といえば”真澄”
この辺り、水が美味しいのか
涌き水が流れてる水の桶がありました。
美味しい水で作る酒は最高ですね。
今回の甲州街道歩きは
日本橋へ向けての逆方向。
ガイドブックなど不便な面が多いですが
逆にいろんな街道ウォーカーと
すれ違えるのは大きな利点です。
たとえば情報交換。
少し立ち止まって話すだけでも
道中の楽しいひとときになります。
諏訪市街地を抜けると
旧道は山の中腹へ。
一車線の細い道は
下諏訪〜上諏訪の間の道中と
似たような雰囲気が広がっていました。
家もこの地方ならではの
木曽路にあるような家々が。
蔵の”紋”もとってもいい感じ!
戦国時代の諏訪氏の居、
上原城を左手にみながら進みます。
そういえば
この辺りは”双道祖神”が多いですね。
やがて大きな道標を目印に国道へ。
茅野の市街地に入っていきます。
駅前はとってもひっそり。
大きな諏訪大社の鳥居が
街道沿いに立っていました。
遠くに八ヶ岳が見えてました。
川を渡ると間の宿”宮川”です。
上諏訪宿と次の金沢宿のちょうど中間あたり。
明治天皇も休まれたこともあったりと
休憩に良いところだったようですね。
狭い道にひしめく旧家。
こういう町の雰囲気はいいものです。
この辺りから
緩い上り勾配が続いていきます。
分水嶺である”富士見”まで。
中央高速と交差するあたり
旧道と思われる怪しい箇所がありました。
甲州街道は東海道、中山道に比べて
資料的に少なく、案内看板も殆どないので
現地に行って悩むことが多々・・・(^^;
こういう怪しいと思う場所は
なるべくそこも歩くようにはしています。
ちなみに甲州街道の資料は主に
今井金吾氏の「今昔三道中独案内」
少し値段が高めで古いですがオススメな一品です。
やがて街道は川沿いの旧道へ。
なんとものどかな静かな光景。
水田に写る山々がとても美しい・・・。
6月の街道歩きは雨が多いですが
晴れると良い景色が待ってますね。
金沢宿の手前の権現の森。
その名のとおり
いろんな神様がここに眠っていました。
御岳さんや庚申さん、秋葉山、
それぞれの石仏にかなり見応えがあります。
金沢宿は大昔はこの辺りが宿場だったそうです。
でも、川の氾濫によって今の宿場の位置に移動。
しかも金沢宿は大火に何度もあっているとのこと。
宿の入口には大きな枡形があり
昔の橋の跡にはずらりと石仏が並んでました。
でも、よく見るとその上に
ゴミ置き場の看板が・・・。
うーん、大事にしないと
また災害おきちゃいますよ・・・(^^;
金沢宿は中山道塩尻宿のような
国道に面した宿場町。
金沢宿を過ぎると
ぐんぐん標高をあげていきます。
神戸八幡の手前には大きな一里塚。
上の”ひのき”が
下の塚を押しつぶしていきそうな感じで
ものすごく立派なものでした。
もしかしたら
東海道、中山道を通してみても
かなりのトップクラスかも。
樹齢は今で390年ほど。
まだまだ元気があるそうでもっと大きくなるそうです。
こちらは神戸八幡のひのき
ちなみに、この先の
神戸八幡にも大きな”ひのき”が何本も立ってました。
こちらも見応え充分。
この辺りまで来ると標高は900m越え。
6月といえど半袖では寒くなってきました。
富士見パノラマスキー場が見えます。
もうこの辺りは高原の装い。
高原野菜を作る畑を見ながら
気持ち良い景色の中を歩いていきます。
雰囲気の良い”原の茶屋”
富士見峠はちょうどこの辺りで
往時はここで一服する人が多かったでしょうねぇ。
今も立派な古い家が多く建っていました。
富士見のゴールの手前には
旧道の消滅区間がありました。
無理して行こうと思えば行ける感じはありますが
湿地帯なので相当な覚悟が必要かも。
その前に私有地なので入っちゃうとマズイ(^^;
ここは素直に林道で迂回(^^;
次回はこの富士見から甲府の手前まで参ります。