2013年01月10日

板門店で北朝鮮を見てきた。

今回の韓国旅行では現地ツアーで
軍事境界線にある"板門店”に行ってみました。

板門店は最前線ということもあって
怖いイメージがあったのですが
そこには意外な光景が待ち受けてました。

朝の8:00。
英語圏の人達と混載のバスで出発です。

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ツアーのバスは一般的な車両

1年を通しての板門店観光の客層は
日本人は2割、英語圏の人が3割、韓国が5割で
昔は日本人が多かったようですが
今はだいたいこんな感じなのだそうです。

車内での案内も英語が終われば日本語な順でした。

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まず寄ったのが都羅山駅。

京義線の駅です。
京はソウル。義は北の新義州をさしています。

この駅は
地域に住んでいる人は利用できないそうです。

と、いうのも
この周辺は人は住めない”民間人統制区域”
今はもっぱら観光用の駅といった感じなのでしょう。

IMG_0513.JPG

駅の看板には開城やピョンヤンなど
北朝鮮の地名を見かけることができます。

IMG_0516.JPG

駅のプラットホームへの入場料は約50円。
ちなみに駅員さんは軍人さんでした。

IMG_0524.JPG

この都羅山駅近くには展望台があります。

そこからは北朝鮮の景色が丸見え。
巨大な国旗掲揚台もよーく見えます。

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写真も撮りたいところですが
規制があるのでほとんど撮れません。

間違って変な場所を撮ると
軍人さんに睨まれますからね(^^;

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こちらはゆるキャラ?

先ほど民間人統制区域と書きましたが
普通に行く分にはもう少しソウル側にある
”臨津閣”がこの付近ではもっとも北側に位置します。

その手前に流れる川は”臨津河”
読み方はイムジンガン。
歌にもありますね。

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大きなビルの上からは
北朝鮮の山々を遠くに見ることが出来ました。

手前には京義線の鉄橋も見えます。
片側を爆破され通れなくなっています。

IMG_0541.JPG

このツアーには第三トンネルが含まれています。

北側が南進用に極秘で掘られたもので
第一、第二と見つかって今回行くのが3番目の代物。

ちなみに他にも見つかってないトンネルが
何本かあるようです。怖いですね。

IMG_0520.JPG
トンネルの入り口はこんな感じ

手堀りとダイナマイトで作ったトンネル。
中腰の姿勢で進まないといけません。

結構、深い位置にトンネルがあります。
外はマイナスなのに中は生暖かい。

トンネルの先は北へ繋がっていたようですが
今は封鎖されています。

そうしないと、毒ガスとか
入れられると一発ですからね・・・。

IMG_0534.JPG

さあ、次は板門店です。

ここからは一気に
警備が厳重になっていきます。
途中からバスは国連のものに乗り換えです。

軍事境界線の近くまで進んでいきます。
その手前にあるのが非武装地帯。

地雷原で何もない不毛な地帯というのを
想像していたのですが、ところがどっこい。

広がっていたのは田園風景。

撮影禁止になっているので
写真は撮れていませんが目を疑うような光景でした。

実はこの田園は分断前から
ここに住んでいた人が特例で耕しているそうで
ここの住民の車とも時々すれ違いました。

IMG_0554.JPG

板門店に着きました。

撮影は北側へ向かってのものはOKです。
逆に韓国側は軍事施設ということでNG。撮れません。

でも北側から板門店観光する場合は
そういう撮影の規制はめちゃくちゃ緩いそうです。

IMG_0559.JPG

青い小屋の真ん中を軍事境界線が走っています。

板門店は共同の管理地なのですが
今は境界線より北は北朝鮮、南は国連、
そんな感じで別々に管理されています。

でも、小屋だけは例外で
小屋の中にいれば境界線をまたいで
北の地域に行くこともできます。

わずが3mほどですが(^^;

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小屋の中には国連軍の兵士がいます。
ちなみにツーショット撮影OKです(笑)

この小屋には国連軍の兵士しかいませんが
北側から見学の場合はこれが北朝鮮の兵士になります。

どうやら北からの見学と南からの見学とでは
見学時間が綿密に区切られてるらしく
お互い接触しないよう配慮されているようです。

なので、今回、北朝鮮の兵士は
奥の北側の建物の下に1人のみ見かけただけでした。

IMG_0552.JPG

そういえば、
小屋には南と北にそれぞれ一か所ずつ扉があります。
各扉には誤って出ないよう兵士が監視しているのですが、
もし北側の扉から外に出ようものならそれは亡命になるそうです。

もう、そこは北朝鮮になりますからね・・・
国連軍も手出しが出来ません。

でも、実際のところ、
見学の際は北側への扉には鍵がかかっているのかな?
その辺り聞くの忘れてしまいました(^^;

IMG_0565.JPG
映画でも有名な帰らざる橋。

最後に。
ガイドさんから見学感謝の意を受けました。

「我々、民族にとっては悲しい現実の場所」
「わざわざ来ていただきありがとうございます」

外野の人にとっては
単なる1つの施設という意味合いですが
朝鮮の人達にとってはまったく別の意味をもちますね。

以上、板門店観光でした。


 
posted by にゃおすけ at 20:42 | 大阪 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 海外ボラボラ | 更新情報をチェックする
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