2013年01月25日

住吉・八尾街道・八尾→住吉→長居

地元再発見の街道歩きっ。

R0020431.JPG


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

八尾街道は
僕が住んでる八尾から堺へ抜ける道。
各集落を縫って通ってるごく普通の街道です。

でも、通ってるところが凄い!
今回はその凄さをお伝えできればと思います。

R0020439.JPG
細い雰囲気ある旧道が続く

八尾は2つの大きな寺で発展しました。

大信寺と顕正寺。

それぞれの寺の周辺には
寺内町を形成して環濠などの跡が
今も残っていたりします。

R0020471.JPG
八尾市役所付近

R0020476.JPG

市役所をすぎ大きな道標が立ってました。
ちょうどここが八尾寺内町の入口。

R0020485.JPG

八尾寺内町のメインストリートを行きます。

久宝寺寺内町の入口手前で
旧大和川の1つの長瀬川を越えます。

R0020486.JPG

今は小さな川ですが
昔は舟運が活発だったそうです。

いわゆる柏原舟と呼ばれる舟が行き来していて
港の跡には立派な常夜灯がありました。

R0020507.JPG

久宝寺寺内町。

八尾寺内町とは違って
少し観光地化されているので
道の舗装もいい感じなものになっています。

R0020519.JPG

環濠の跡の用水路。
昔の面影を至るところで見ることが出来ます。

R0020524.JPG

八尾市とお別れして次は大阪市。

加美付近は一部消滅した区間がありますが
静かな住宅街の中を進む形になります。
物作りの町で町工場が沿道に多いのも特徴ですね。

R0020537.JPG

R0020554.JPG

平野郷。

江戸時代前から栄えている町です。
堺と似た感じの環濠集落になっています。

R0020545.JPG
平野の古い地図

平野の中に入るといたるところに
昔の面影を語る地図や看板を見かけることが出来ます。

どの辺りが郷の入口だったとか一目瞭然。

R0020558.JPG

立派な商店街の中を行きます。
まだ朝が早いので静かなものです。

でも、「いらっしゃいませ」のノボリ群を見てると
昼の活気が見えてくるような気がしました。

R0020567.JPG

このレトロな建物。
元は朝日新聞の建物だったのだそうです。

R0020571.JPG

その先にある道標。

「さかい」「住よし」「なかの」

R0020568.JPG

これから行く行き先群です。
「なかの」は近くの針中野のことを差しています。

「住よし」は摂津の国の一の宮「住吉大社」

途中の長居で住吉街道となって分岐しますが
八尾街道は住吉大社への参詣道でもあったようです。

R0020573.JPG

R0020589.JPG

針中野への道中。
指差しの比較的新しい道標。

「でんしゃのりば」

実に味わい深いですよね。

今回の街道では道標をよく見かけます。

R0020597.JPG

湯里という地区。

温泉が湧き出ていたということから付けられたそうです。
しかもその歴史は古く豊臣期からだとか。
吹き出し場所は寺の井戸からだったそうです。

R0020604.JPG

長居公園通りを西へ
しばらく車道。右に長居公園が広がっています。
そういえばワールドカップもここで開催されてましたね。

R0020612.JPG

長居。
八尾街道は左へ進みます。
住吉街道はまっすぐ。4キロ先に住吉大社です。

R0020622.JPG

長居を過ぎると
商店街や静かな住宅街中を行くのですが
残念ながらほぼルートが消滅してしまっています。

阪和線や南海線の線路を越えると
やがて熊野街道と合流。

R0020626.JPG

合流点から少し北にいったあたりに
八尾街道の文字がある道標。

R0020631.JPG

後年移転されたものですが
元の位置になかったとしても
健在なのはなんとも嬉しいものです。

R0020634.JPG

R0020639.JPG

ここから先、大和川までは
熊野街道と重複したルートを進み、
紀州街道との交点で八尾街道は終了となります。

R0020647.JPG

この日はせっかくだからと
途中の長居で別れた住吉街道も歩いています。

紀州街道を北上して
スタート地点である住吉大社へ。

R0020658.JPG

さすがは一の宮。風格が違います。
巨大な常夜灯群はいつ来ても圧巻です。

その常夜灯の中の天保年間のものに
「大阪」の文字が生きていました。

江戸期は大坂と書かれてるのが普通ですが
大阪の文字も使ってる時があったという証拠ですね。

R0020665.JPG

有名な太鼓橋。
昔、紀州街道より西側は海だったそうです。

R0020670.JPG

住吉街道は
細い旧道が残る短い街道です。

熊野街道との交点には古い家並み。

R0020679.JPG

そのうちの一軒は見学も出来ました。
街道資料もほどよく揃っています。

R0020686.JPG

R0020703.JPG

ウネウネした旧道を過ぎると

やがて長居。
ここで八尾街道と合流。

今回の街道歩きいかがでしたでしょうか?

距離も短いし旧道もよく残ってるしで
街道歩き始めたい方にも特におすすめです(^^)

    
   
posted by にゃおすけ at 20:37 | Comment(2) | TrackBack(0) | 大阪近辺の街道 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
八尾に住居を持つ58歳のオヤジです
googlemapで大和川沿いにたまたま見つけた
「八尾街道」の文字
私の知見では布施の南側から八尾に向かって伸びる道路しか知らなかったので興味がわき調べだしました
そしてこちらのページに行き当たりその由来までしっかりと勉強させていただくことができました
大感謝です
ありがとうございました。
Posted by asakichi at 2021年03月02日 18:01
>asakichiさま

コメントありがとうございます。あまり大したことを書いてなくて恐縮ですがまた何かご質問などありましたらコメントしてもらえるとわかる範囲でお答えさせていただきます。布施の南側からの道といいますと北八尾街道と便宜上呼んでる道ですね。こちらも以前に記事にしていますのでご参考になれば幸いです。

https://borabora.seesaa.net/article/254811843.html
Posted by にゃおすけ at 2021年03月03日 08:52
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック