奈良盆地を抜け山間の榛原へ。
↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。
朝の奈良公園はとても静かー。
5月の連休中なのがまるでウソのようです。
猿沢の池を半周して針路を南へ。
人気の”奈良町”の中を進んで行きます。
ここからしばらくは別名「上街道」の区間。
古代の上ツ道になります。
奈良〜天理〜三輪の区間は
平行して山辺の道も存在しています。
古い寺社が連なる街道ですが
伊勢へ直行する人にとっては
整備された上ツ道がメインだったのでしょう。
京終駅近く。
文字通り平城京の終わりの場所。
奈良町から続いていた
古い家の雰囲気良い町並みも
ここから先は田園風景が増えてきます。
帯解寺。
安産を祈願する人が
朝早くからいっぱい訪れていました。
関西で有名な安産のお寺です。
集落を縫いながらの街道風情。
ゆっくりと時間が流れているようです。
天理市内に近づくと
「大阪府奈良警察分署跡」がありました。
廃藩置県の名残になるのでしょうけども
奈良県に大阪の文字は新鮮ですねぇ。
天理市街の手前に立派な道標。
西名阪自動車道の高架手前にあったもの。
右側面の”たつた”の文字。
当時、奈良の西部での大都市だった
竜田地域へのショートカット道になります。
天理市街に近づくにつれ増えてくる
天理教の宗教施設。
独特な風情がありますねー。
天理はもともと「丹波市町」
”市”と名前についていたことからも
古くからの市場で有名なところでした。
そして宿場町でもありました。
往時の「市」の跡が今もよく残っています。
細い街道を歩いていくと
急に開ける場所があります。
大きな屋根に水路に
なんとも素晴らしいものです。
旧道ばかりが続く「上街道」。
交通量も少なく快適です。
天理を過ぎると一層、家もまばらに。
新緑のパッチワークが美しい
西の方角を見ると生駒、金剛、二上山
東には三輪さん。
まさに奈良盆地の真ん中。
山に囲まれています。
大きい前方後円墳をぐるりと。
三輪に近づくにつれ古墳も増えてきました。
大神神社の大鳥居の近くを過ぎると
まもなく三輪。古い情緒のある町並みが広がります。
いせ、はつせ
大峰と書いてある立派な道標。
”最中”で有名な「みむろ」
本店と思わしき店構えが街道沿いにありました。
やがて堺からの横大路との追分。
(以前歩いた横大路の記事は→ こちら)
そして長谷寺の門前町。
有名なお寺で実に立派な町並みです。
古い宿が多いもの特徴ですね。
この時期(5月)は、
牡丹がちょうど見頃で凄い人でした。
長谷寺の門前町にある”伊勢の辻”で右に折れ
街道は山の中へ。化粧坂です。
かなり急です。
全国の街道にちらほらある名前の坂ですが
謂れはたぶん同じ意味なのでしょう。
汗をかいて化粧が落ちるほど。とか、
坂の終わった時に化粧を直すとか。
きっと、そんな感じ(^^;
山道の区間があり
国道の上を歩く区間があり
やがて榛原の町の中に入っていきます。
三輪の町並みと同様に
榛原の中も結構ウネウネしています。
写真のような階段なんてのもあったり。
大きな古い家が多くなってきたら
やがてゴールの旅籠あぶらや付近。
ここは初瀬街道と伊勢本街道と分岐点。
次はいよいよ山の中に入っていきます。
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