大雨の中の街道歩きになりました。
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今回泊まったお宿は
街道沿いにある古民家を改造した感じでした。
素泊まりで3000円。安いですよね。
しかも街道本が置いてあり読みふけってしまいました。
翌朝にはおにぎりを用意してくれていて感激でした。
小雨から大雨に。
カッパの上下と傘で完全防備。
これ雨の歩きで結構おすすめです。
紅葉が美しい旧道風情。
難所の櫃坂(ひつさか)の手前には
その名も”峠”という集落がありました。
昔は茶屋などで賑わったのでしょう。
今は廃屋が目立ち雨も手伝って寂しさが漂います。
櫃坂で一気に下っていきます。
山の中って生い茂る木の枝のおかげで
意外と雨があたりません。
櫃坂の終わりあたりは
大規模な堰堤の開発で一部消滅しています。
消滅したであろう辺りを探索してみると
古い石積みの遺構が多く残っていました。
大小の道標、常夜灯が多い街道筋。
櫛田川の流れに沿って進み
だんだんと平坦な道になっていきます。
実はこの櫛田川。
中央構造線にあたる川になっているので
街道から見る景観は結構スゴイもの。
大きな巨石がごろごろ。
独特な渓谷美を見ることができます。
この櫛田川は
街道最後の難所”津留の渡し”で対岸に渡ります。
橋の近くをよーく見ると
渡しの跡がしっかり残っていました。
ここにある道標ですが
伊勢への矢印が川を指しています。
方角的に間違いないのですが珍しいかもしれませんね。
道標で面白いといえば
手前にある大石宿のあたりで
石垣に埋め込まれたものがありました。
わかりづらいですが電柱と木の棒の間にあります
どういういきさつで
こんな見難い位置に・・・。
なんとも不思議な道標です。
田園風景が広がる街道。
周りが山だった景色も
どんどん開けてきました。
相可の集落は
熊野街道との交点にあります。
ここにある古い道標には
しっかりした「伊勢本街道」の文字。
江戸期は
”街道”が付く呼び名はあまり見かけないだけに
こういうのを見つけると嬉しくなります。
今回は相可の先でゴールとしました。
豪雨の中の35kmは体が冷えますね(^^;
次回はいよいよ伊勢神宮です。
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