地図で見ると川と海に囲まれているのがわかります。
水路には大型船が数多く航行しているので
そこに架かる橋は巨大なものが多いのも特徴ですね。
(千本松大橋、新木津川大橋、千歳橋、なみはや大橋)

そういう条件的なことがあり
今も区内には7つの渡し船が現役です。
市が運営しているので無料。
しかも時間帯によっては10分間隔の高頻度。

今回、船の本数が多い夕方の時間帯に
一気に巡れないものかとランを交えて楽しんできました。
まずは落合下の渡し。

大正区の渡船はこのような小型船が一般的です。
出航時間直前になるとアラームが鳴ります。
すると係員が詰め所から出てきて乗船を開始。
これがどの渡船場も共通するだいたいの流れです。


続いて落合上の渡し。
こちらは大正駅に比較的近い場所に位置しています。
木津川の工業地帯にある渡しといった雰囲気。
なので客層はこの時間だと通勤客が主体のようで
工場帰りの人が多く乗っていました。


高校も近くにあるので下校時だと
ガラッと雰囲気が変わりそうですよね。
驚いたのは
みなさん乗下船時に係員と挨拶を交わしているところ。
こういうのっていいですね。古き良き日本って感じで。

3本目は千歳の渡し。
直上には大きな千歳橋が架かりますが
あまりにも巨大すぎるので登って渡るのは一苦労。
渡し船は今も住民の足で活躍しています。

もともと、この付近は小さい橋が架かっていました。
市電も走り楽に対岸へ行けていたのですが
戦後の大正内港の整備で港が広くなり
渡船が出来た経緯があります。

巨大橋と渡し船。
こう見ていると
船ってカワイイ乗り物ですよね。
時間も18時を過ぎてきました。
この時間になると渡船によっては一気に本数が減ります。

各渡船場には時刻表というものが存在します。
市のホームページでも公開されてるのですが
片側の乗り場の分しか公開されてないんですよね。
なので、目安としては
載ってないもう片方の乗り場発の時刻は
プラス5分を加えてやるとちょうどいい感じになります。
今回の千歳の渡しだと
18:00(北恩加島発)→18:03(鶴町着)
18:05(鶴町発)→18:08(北恩加島着)
こんな感じです。

続いては船町の渡し。
鶴町と船町を結んでいます。
幅30mほどの運河を横切るだけですが
大型船を通す必要から橋は架けれないのでしょう。


近年、この辺りの工業地帯は斜陽気味なので
この渡船の乗船人員は少なくなっているのかもしれません。
乗船場はどこか寂しげな雰囲気が漂っていて
客は僕1人でした。


次は木津川の渡し。
横には新木津川大橋という巨大な橋が並んでいます。
どちらも住之江区へ向かう重要なルートです。
出発地である場所は
かつて木津川飛行場がありました。
目の前にある川が滑走路の1つであったわけです。
もう戦前になる話ですが
今も格納庫が残っていたりいろいろ想像すると楽しいですね。


この木津川の渡しはピーク時は多いのですが
ピークを外すと30分〜1時間の間隔が開いてしまいます。
地元の人は時刻を把握しているので
出航間際にぞろぞろ集まってくる形です。
これは他の渡船でも似た感じかもしれませんが
ここ木津川の渡しに関しては注意が必要でしょうねぇ。

木津川の渡しは
他の渡船と比べて若干大型です。
扉は自動で開き片側に2箇所も存在。
景色もかなりダイナミックで距離も長いし、
乗り応えはかなりありました。

最後は千本松の渡し。
木津川の河口付近には
かつて松原があったそうですね。
ここに架かる橋は両側が螺旋状になってるので
通称”めがね橋”と呼ばれています。
対して先ほどの新木津川大橋は
片側のみ螺旋状なので”片めがね”

ちなみに
これらの橋の上からは大阪の大展望が楽しめます。
西は淡路島、明石大橋、
東は生駒山地や通天閣、梅田の高層ビルなどなど。
登って渡るとなると大変ですが
その分、価値ある眺めが広がっています。
以上、6つの渡し船めぐり。いかがでしたでしょうか?
あれ、7つじゃなかったの?
そうです。甚兵衛渡船場が抜けていました。
ここまで来てうっかり忘れてしまって(^^;
これはまた後日に乗りにいきたいと思います。
今回のランデータ(ルートマップ)はこちら ↓
http://t.co/t4n4RKKyl6
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子供のころ、この渡しから津守〜浜寺〜出島と海水浴に行った記憶があります。
こんなに沢山の渡しがあったのですね
懐かしい思い出です
良い懐かしき思い出ですねぇ。
昨日は泉尾の甚兵衛の渡しと、
天保山の渡しを絡めて走ってきました。
なみはや大橋からの大正の眺めに感激しました。
渡しは風情があって良いものですね。