2014年11月18日

北国街道その8・津幡宿→高岡宿

越中(富山)の国に入ります。

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↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

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雨の津幡宿はひっそり。

この日の降水確率は90%ということで
完全防水装備での出立でした。

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宿場の先から勾配が始まります。
今回の難所は”倶利伽羅峠”です。

越中と加賀の境にある峠で
古くは源平合戦の地でもありました。

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峠の手前の竹橋宿。

道が宿場の真ん中を貫いています。
かつては旅籠などが多くあったようですが
今や面影はほとんど残っていません。

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しかし、よくよく見ると
どこか感じる宿場の雰囲気。

路面が濡れてしっとりしてるせいか
晴れの日よりも静けさが増してる気がします。

こう考えてみると
雨の街道歩きも悪くないですね。

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倶利伽羅峠への道。

かつては北陸の大動脈だったからか
比較的歩きやすくなだらかな印象を受けました。

途中には階段が整備されいたりと
いわゆる手軽なハイキングルートな感じです。

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そんな中でも昔の遺構を探すのは楽しいもので、
随所にある案内板を見てると想像が膨らんできます。

尾根筋には切り通しが立派に残り、
江戸時代の街道の雰囲気を保っていました。

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上の写真は片側は崖です。
かつては人が1人だけ通れるように
あえて狭い幅にしていたのだそうです。

これも防衛対策の一つなのでしょう。

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峠の手前にある集落は「倶利伽羅」です。

この変わった地名。実はインドの言葉からきていて
「剣に黒龍の巻き付いた不動尊」の意味だそうです。

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峠には不動寺があります。
ここに祀られてる不動さんは日本三大不動です。

昔は長楽寺という巨大なお寺があったのですが
今や面影は不動寺の巨大な敷地に見ることができます。

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加賀から越中の国へ。

下り道をどんどん進んでいくと
広大な砺波平野が見えてきました。

この平野の特徴は”散居村の光景”です。

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この辺りでは風がキツいことが多いので
風がよく吹く方角に大きな木を植えてる家が多く
その光景は整然としていて素晴らしいものです。

下に晴れの日の砺波平野を載せておきます。

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埴生宿。読み方は”はにゅう”です。

富山県側の最初の宿場町は
大きな八幡宮が有名です。

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続いての宿場は今石動宿。

こちらも少し読みにくい地名ですよね。
”いまいするぎ”と読みます。

ちなみに近くに「石動山」があるのですが
こちらは”せきどうざん”になります。

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そういえば
越前、越中、越後の名前のいわれって何かな?と
この辺りで考えながら歩いていました。

京の都に近いほうが前というのは想像がつくのですが
では”越”ってのは何??とずっと疑問でした。

調べてみると北陸地方一帯には「越」という国があって
山や川によって3つに分けたというイメージなのだそうです。
これは大和朝廷の勢力がまだ及んでいない頃なので
聖徳太子もびっくりするほどの昔の話ですね。

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勾配がない平野の中を進んでいきます。

今は家が建っている場所も
かつては田畑が広がっていたことでしょうし、
菅(すげ)もたくさん植わっていたと思います。

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その菅で有名だったのが次の福岡宿です。

昔からの菅笠の産地で、
今でも全国シェアが90%もあるのだそうです。

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たんたんとした道が続きます。
ずーっと分岐がなく一本道です。

雨の時は大変ありがたいもので
道に迷うことなく進むことができました。

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高岡宿に入ります。
さすがに城下だけあって道が入り組んでいます。

明治期に大火があった影響で
江戸時代の建物は少ないようですが
明治の重厚な建物が実に良い感じでした。

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濡れた路面に映るライトが美しい。

街道は高岡大仏の前で左折します。
坂下から見える大仏様はとても印象的でした。

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次は富山城下を目指していきます。


  
posted by にゃおすけ at 17:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 北国街道(北陸道) | 更新情報をチェックする
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