毎年8月16日の「五山の送り火の大文字」で有名で
山上や火床からは京都市内を一望することができます。


大文字山へは幾つか登山道があるのですが
一般的なのは銀閣寺から登るものです。
急登ですが最短距離で登ることができます。
今回は三条から東海道を進み、蹴上、南禅寺を経て、
山頂、火床、銀閣寺を経由して吉田山、京大に至るルートです。

ルートを先に明かしちゃいましたが
今回はミステリーツアーと称しての計画でした。
三条駅集合だけを告げて行き先は明かさずというもので
参加者の中には比叡山に行くのか?大津に行くのか?と
皆一様にドキドキしていたのは面白いところでした。


まずは蹴上、南禅寺付近。
紅葉や湯豆腐の名所だったりするわけですが
この一帯は明治の香りが漂っています。
琵琶湖疎水、インクライン、水路閣 etc
古い煉瓦造りの建物群は
東京遷都によって荒廃しつつあった京都が
いかに復興していったかがわかるものです。


日本で最初の営業電車は
琵琶湖から水を引くことで得られた電力からですし、
水を引くことになった理由はそもそも飲料水確保からのもの。


サスペンスでよく出てくる南禅寺の水路閣も
京都の復興の為ならと境内を通すことを許可しています。



さて、前置きが長くなりましたがメインの大文字山です。
山頂からの眺望はそれなりに良いものがありますが
火床と呼ばれる場所はそれ以上のものがありました。

正直ここまで展望が良いとは思いませんでした。
正面には愛宕山、遠くは大阪市内のハルカスや男山、
金剛山や生駒山、手前に吉田山、御所に京都タワー。etc。
標高がそれほど高くない分、
有名な史跡が目の前に手に取るように見えます。

ちなみに「大」の字の中心部にある特別な火床は
京都人にとって神聖なものだから入ってはいけないのだとか。
傍にいた自称観光ボランティアが言ってたのですが
皆さん中に入って記念写真を撮っている様子。


急坂を下りていけば銀閣寺。
さすがの賑わいがありました。

この後は吉田山に登って京大を見てから帰りましたが
吉田神社の辺りは一般的な観光ルートではないだけに
京都の新たな一面が見れて面白いものでした。
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