2019年09月09日

【街道シンポジウム】 衝撃の日間賀島と知多半島の街道

日間賀島は知多半島の先にある離島です。
全国的な知名度はないですが名古屋近辺では有名な場所。
海水浴にタコやフグ料理のグルメで大変賑わっています。

日間賀島のある南知多という場所は私の母方の田舎でもあります。
小さい頃は休みのたびに訪れていたのですが島に渡ったのは今回が初めて。
離島への舟は小さいので何かあっては大変とかだったのでしょうか。
海水浴の時でも浮き輪に長い縄を付けて監視していたぐらいですから
いろいろ気を使っていたんだなと今になって思います。

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さて、前置きが長くなりました。

日間賀島へは河和港から高速船を利用します。
他にも知多半島の南の端にある師崎港からも船がありますが
師崎港はもっぱら車利用の人を相手にしている印象です。

乗船してみると地元客が1/3ぐらい占めていたでしょうか。
その人たちは皆一様にして真ん中の席に座ります。

「あーなるほど!前方の席は観光の人に譲ってくれているのだ!」

それは勝手な思い過ごしだったようで単に出入口が近いことと
前方の席は揺れが激しいからということが理由のようでした。
ちなみに我々は特等席と思い最前列に座りました(えっへん

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ここで知多半島の街道と歴史を書いておきます。
半島の背骨にあたる場所は南北に山が連なっていることから
西側の海沿いに常滑街道、東側を師崎街道が通っています。

しかしながら、漁村が続く海岸線には舟が豊富にあることから
江戸時代での移動は歩きより専ら舟の利用が多かったそうで
街道は主に村と村を結ぶ地域利用だったと推測され、
知多西国33箇所及び88箇所巡礼の道としての利用もあったと思われます。

特に常滑街道は狭義では東海道の鳴海と常滑を指すことから
常滑より南の区間はさらにその傾向が強いようで
山越えには獣道といった様相の場所があったりと
大きな需要に耐えれる道筋ではないと実際に歩いて感じました。

知多半島の港というと常滑、半田、武豊、河和、豊浜などがありますが
県下一の水揚げを誇る港はというと南知多の豊浜港になります。
常滑や半田、武豊は明治時代からは産業を中心とした港のイメージで
江戸時代は廻船が寄港する港として賑わっていたそうです。

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さて、日間賀島ですが着くやいなや衝撃的な光景を目にします。

道が狭い場所が多いので主な交通は原付なのですが
運転手の頭に被るものが皆一様に被ってないんですよね。
たまに通る軽自動車ではシートベルトをしていません。

島はのんびりしていて時間の流れが止まってるようで
まるで昭和に戻ったかのような感じにさせてくれます。

ノーヘル!ノーシートベルト!
たまにベルトをしてる人を見かけましたが激レア状態です。
宿から聞いた話では本土から警官が来る場合は連絡網で情報がくるのだとか。
その時は皆で交通ルールを守るそうでこれはこれで激レアな光景ですね。
もしかすると他の離島でも似たような状況なのでしょうか。

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日間賀島の混む時期というと
海水浴の時期がピークで10月からはフグで賑わうそうです。
その合間の9月は意外なことに閑散期ということで
のんびりした島の雰囲気を味わうには良い時期でした。

ふと、島から景色を眺めていて不思議に思ったのは
近距離に篠島、佐久島という離島も見えるのですが
知多半島から佐久島行きの定期航路はないんですよね。

日間賀島を含めての三島は「三河湾三島」と呼ばれたり、
水道である愛知用水が知多半島からきていることから
密接な繋がりがあると思うのですがよくわかりません。
もしかすると昔は航路があったのかもしれませんが。

航路というと師崎港と鳥羽や伊良湖を結ぶ大型フェリーがありました。
混雑する名古屋を経由せずにショートカットできて便利だったのですが
交通体系の変化からなのか廃止になってしまっていますね。

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今回のシンポジウムでは常滑と半田もめぐっています。
随分と昔にこれらの町を観光したことはあったのですが
やはり1人と大勢とでは楽しみ方が大きく違ってきます。

香りがスゴイ凄い町! 〜愛知の半田〜
https://borabora.seesaa.net/article/119752250.html

春の岐阜・名古屋めぐり♪
https://borabora.seesaa.net/article/16113970.html

下のリンクにある常滑での滞在時間は1時間ほどなんですよね。
今回散策してみて2時間以上は欲しいボリュームだったので
おそらく当時は駆け足気味にめぐっていたのでしょう。
ブログを長く続けているとこういう発見があって面白いです。

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posted by にゃおすけ at 15:21 | Comment(0) | 街道シンポジウム | 更新情報をチェックする
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