1人で鉄道を使った旅をすることが増えていきます。
優待券を使って伊勢へ行ったり、京都へ行ったり、
当時、弁天町にあった交通科学博物館に行ったりと、
近場のあちこちへ宿泊を伴わない旅をしていましたが
観光地や名物は金銭的な面からスルーでした。
今思えばもったいない話ですが
旅は何かの目的があってするものですから
乗車するだけで幸せだった当時は満足いくものでした。
学校では普通の中学生を装っていましたが
家に帰ってからの愛読書といえば鉄道雑誌でした。
大学生になるまでは毎月購入していたと思います。
ネットの普及と読む時間の減少で購入しなくなりますが
本という媒体は知識や興味を維持していくには
大事な存在なんだなとつくづく思いますね。
読まなくなると鉄道への関心が徐々に減っていきました。
話を戻しますと、
この鉄道雑誌には鉄道黎明期など古い記事もあるわけですが
ゴツイ旧型車両や鉄道施設の白黒写真を見てるうち、
おのずと時代背景にも興味が沸いてきました。
交通科学博物館の図書館ではバックナンバーが閲覧できたので
館内の見学よりも本が一番の目的だったことがあります。
今では歴史が好き好きでたまらない人ですが
古いものへの興味はこれがキッカケだったんだと思います。
ただ、興味の中心は戦国時代や城といった歴史ではなく、
本格的に歴史が好きになるのは大学生になってからでした。
さて、学校での話です。
クラブは「野外探索部」というのに入っていました。
簡単にいえばみんなで遠足に出かけるという活動です。
二色浜という場所へ潮干狩りに行ったときのこと。
大まかな行き先は顧問が考えてくれるのですが
電車は何に乗ればいいかなどは部員で考える必要がありました。
市内から遠方なので急行→普通と乗り継ぐのが一般的ですが、
当時は緩急接続の概念をあまり理解していなかったので
普通電車に乗れば着くとみんなで考え乗り込みました。
とてつもなくえらい時間がかかり大変でしたが、
顧問は口を挟まず生徒の自主性を尊重してくれていました。
みんなと一緒に考える手作りの旅は実に楽しいものです。
今でも記憶に残る旅ですが肝心の潮干狩りは記憶にありません(笑
他の活動としては近くにある生駒山へのハイキングや
真夏の夜の学校の中を探検することもやりました。
夜の学校は普段は賑やかな場所なだけに本当に怖いものです。
今思い出しても恐怖しかありません。
このクラブ活動では旅の楽しさを教えてもらいました。
体育会系のクラブもいいですが文化系のクラブもいいものです。
続きまして高校時代のお話です。
【カテゴリ:懐かしい記憶の関連記事】