あまり聞きなれない地名と思いますが、
丹後ちりめんの産地といえばわかる方も多いでしょう。
産業は繊維業の他にニッケルの産地でもありました。
加悦鉄道はそれらの運搬用として存在していたわけです。
晩年は大井川鉄道のような観光鉄道の一面があったのですが、
接続の路線での貨物営業が廃止になったことで連鎖的に廃止となり、
車両の多くはSL広場で第2の人生を送ることになります。
今回訪れたのは閉園間際の3月上旬。
コロナウィルス騒動にも関わらず多くのファンが訪れていました。
SL広場は広場という名前から小規模と誤解されやすいですが
かなりの両数の展示があり、もはや広場の規模ではありません。
一つの鉄道会社の博物館としては
トップレベルの展示内容と言っても過言ではないものです。
上の写真は明治期に大阪ー神戸を走っていた2号機関車です。
加悦鉄道には他からの払い下げ車両が数多くありました。
客車は木造のものがあり床からは油臭が香っていたり、
ディーゼルカーは機械式で初期のものです。
ここの凄いとこは全部本物でレプリカではないんですよね。
そんな貴重な車両ですが内部を見学できるものがあって、
シートは継ぎはぎだらけでも窓や鎧戸は普通に開閉できますし
昔の汽車旅はこんな感じだったのかと簡単に想像ができます。
よくぞここまで残っていたと思います。
閉園後これら車両はどうなってしまうのでしょうか。
さて、加悦は丹後ちりめんの産地と書きましたが、
古い町並みが存在します「丹後ちりめん街道」です。
重伝達にも指定されていたので帰りに寄り道しました。
道路には人も車もほとんど見かけません。
コロナウィルス騒動だからなのでしょうか。
町並みの中心にある尾藤家では見学することができ、
時期的にひな祭りだったので雛飾りがされていました。
今回、加悦へは福知山で高速を降りて下道で進みましたが、
走ってみると意外と近く道も立派なもので驚きました。
高速道路で天橋立を経由する手もあるにはあるのですが
時間と料金はあまり見合ってないかもしれません。
福知山には市民の憩いの場「三段池公園」があり、
動物園や児童科学館など子供が楽しめる施設があります。
動物園は小動物ばかりですが多くの動物には餌やりが可能で
しかも餌代は50円。これって無茶苦茶安くないですか?
葉っぱ3枚で200円の場所があることを考えると良心的です。
児童科学館には小規模ながらプラネタリウムがありました。
福知山は大阪からは距離的に近く気軽に訪れれる場所です。
しかしながらわざわざ訪れる人は少ないように思います。
大河の光秀人気で脚光を浴びるか注目ですね。
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