情報は本よりネットで得ることが多くなり、
愛読書であった鉄道雑誌はお役御免になりました。
前に書きましたが
本という媒体のパワーはすごいものがあると思います。
ネットは情報をスピーディーに得ることが出来ますが、
興味があるものだけを見るというスタンスになりがちです。
一方、本は購入してるので興味がない記事でも読むことがあるので
購入しなくなってからは随分と知識が薄くなった気がします。
社会人になっての最初の3年間は静岡で暮らしました。
決まった時は大阪から離れて暮らせる嬉しさがありましたが
一方で東海地震のことが心配で行きたくない気持ちもありました。
しかし、3年という期間を設定してくれていたので
3年をいかに充実して過ごすかを考え行動に移しました。
まずはネットで静岡の知り合いを増やしました。
地元の穴場やグルメ、温泉などいろいろ教えてもらったり、
東京や山梨、長野も近いことで遠方へも足を延ばしていました。
やはり現地での知り合いを作ることは楽しむ上で大事なことで
おかげで静岡の印象が180度変わったのは言うまでもありません。
大阪に帰ってからは
静岡での経験を元にして再びネットを用いて
新たな出会いを作ることを心掛けました。
出会いといっても当時のネットは男性が8割ぐらいだったので
女性を求めてというわけではありません。と書くと嘘になりますが。
しかしながら、いろんな人と新たに出会うということは
今まで自分が知らなかった何かを発見できるチャンスです。
その一つが卓球です。
卓球をやりたい人を集めて細々と始めてみると、
思いのほか楽しくサークルを作るまでに発展しました。
試合に向けて強化特訓はあまりしない気楽なもので
高松へ讃岐さぬきうどんツアーを企画したり、
スキーやキャンプ、BBQなんかもやっていました。
おかげで旅をどうすればみんなが楽しめるかを考えたりと、
随分と旅の企画力を鍛えられた気がします。
卓球サークル自体は今も続いています。
長い年月をやっていると生活スタイルが皆一様に変わるものですが
それでも続けれていることは有難いことです。
さて、社会人になっての旅の目標の一つは私鉄の全線完乗でした。
また鉄道か!と言われそうですが以前とはスタイルが違います。
お金があることで現地まで飛行機や新幹線を利用するなど、
時間をお金で買うスタイルが増えていきました。
例えば沖縄にはモノレールが走っていますが、
モノレール自体は1時間もあれば乗れるものなので
目的が終わればあとはレンタカーを使って観光をします。
ネットが発達したおかげで旅の計画が楽になりましたが
どこに寄ればいいかなど事前に調べる楽しみが増えました。
おかげで詰込み過ぎになることがありましたが
私鉄の全線完乗率は100%に近付きつつあります。
長野県にスキーにいった折には骨折し2回の手術を経験します。
その後リハビリで始めたのが街道歩きです。
街道沿いには魅力的な名所が数多くありますが、
歩き旅ゆえにスルーせざえる得ないことがあります。
一時期、毎週のように街道歩きで長距離をいけていたのは
寄り道はほどほどにして歩いていたことが大きな理由です。
なぜ、魅力的な名所をスルーすることが出来たのでしょう?
それは今までの旅の積み重ねが理由の一つです。
鉄道の多くは街道沿いに敷かれることが圧倒的だったので
主だった名所は鉄道旅行の時に既に寄っていたんですよね。
もちろん、名所に限らず「場所」というものは
時代や時期、時間によって同じ顔はないことは十分承知です。
しかしながら歩き旅の制約上、何かを削らないといけないので
街道自体を思いっきり満喫するというスタイルにしたわけです。
おわりに。
何事も好きになるキッカケは何か理由があるものです。
私はたまたま鉄道を入り口にして旅好きになりましたが、
今こうして振り返ってみると、鉄道という核があったからこそ
それに肉付けが出来て自分のスタイルが出来たのだと思います。
キッカケはいつどこで訪れるかわかりません。
そういう意味で出会いは大事なのだとつくづく思います。
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