奈良公園に行けば簡単に触れ合うことができますが、
今回紹介したい施設は「うだアニマルパーク」です。
名前の「うだ」は宇陀という地名からで
近畿の中でもそれほどメジャーな場所ではありません。
でも、実は「宇陀」は昔から重要な場所でして
詳細は後述しますが奈良の中央部の山奥に位置します。
さて、この施設は県営です。
あの奈良公園も県営ですから同じジャンルですね。
「命の大切さ」を学び、「生きる力」を育む教育の場」
「平成15年度より整備を行い、平成20年春に開園」
開園から既に10年以上経っています。
にも拘わらず、県外の人は意外と知らない人が多いようで、
さほど宣伝している様子も見かけない穴場的な場所です。
今年に入ってコロナ禍のおりで何度か行きましたが、
土日でも午前中はかなり空いているイメージがあります。
GWなどの行楽期には駐車場待ちの列があると聞きますが、
これも時間帯を選べば問題ないものと思われます。
でも、ここの凄さといえば、
ズバリ!安さでしょう!
入園料、駐車場代が無料なのはもちろんのこと、
動物への餌やりも無料!は他で余り見かけない試みです。
動物のジャンルは牛や羊、ヤギ、馬といった小動物ばかりですが、
ふれあい好きのお子さんにとっては最高といえるかもしれません。
また、県営だからなのか食事も格安です。
カレー400円、フランクフルト150円、名物こんにゃく150円。
ソフトクリームやカキ氷も揃っていました。
普通はこういった類の施設となると、
これの倍近くの値段になることがよくあることです。
さて、話は変わって「宇陀」の説明ですが、
中心部は松山という地名で松山城城下町となっています。
旧街道沿いの旧家が立ち並んでいる様は貴重なものです。
街道は伊勢へも続く道でした。
なので、本居宣長など有名人も数多く通ったようです。
町並みは重要伝統的建造物群保存地区に平成18年に選定されています。
これは「うだアニマルパーク」の整備と同じような年代です。

ようするに、「うだアニマルパーク」が宇陀に作られた理由は、
上記の観光需要が元々からあったことが大きいのかもしれませんね。
単にパークに適した土地だけでは新たに人を呼び込むとなると
大変なことですし失敗したときのことを考えると危険な賭けでしょう。
近くには美人の湯である「 大宇陀温泉あきのの湯」があります。
そして、名物には吉野葛を使った「くずきり」などもありますし、
山奥ながらも丸一日満喫できる条件は揃っているものと思います。
今後、宇陀は化けていくのでしょうか。
観光する側にとっては穴場のままであって欲しいところですが。
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