事前にルートを作っておくと安心して歩くことができます。
ルート作成や歩く際に使用するアプリは日々進化してますが、
最近はAppleWatch対応の動きが顕著になっています。
その中でもオススメはヤマレコとスーパー地形です。

古い地図もバッチリ表示はスーパー地形の利点
まず、歩いた後の記録は皆さんどうしてますか?
SNSなどにアップして情報を共有する人もいれば、
特に記録に残さないという人もいると思います。
ヤマレコサイトは情報共有に優れていて、
山系のコミュニュティでは老舗といえる存在です。
それゆえユーザーが多く使い勝手も洗練されています。
記録を残すのは面倒だ!興味ない!という人でも、
ルート作成類は優秀なので使う価値は十分あると思います。
1・ルートの作成
以前はルートラボというWEBサービスがありましたが、
現在は地理院地図を元にした作成法が一般的でしょう。
・地理院地図サイトで作る
・ヤマレコサイトの山行計画で作る
・カシミール3Dで作る
冒頭にあげたスーパー地形アプリと相性が一番良いのは
カシミール3Dというパソコンソフトでの作成法でしょう。
ただし、操作性が多少難しいところがあるので、
万人向けかと言われるとそうではない気がします。
その点、ヤマレコサイトでの作成法は直感的なものがあり、
パソコンの操作に慣れない方でも楽に作成ができます。
パソコンでヤマレコサイトを開く *ユーザー登録必須
↓
「山行計画を書く」でルートを作成
作成したルートをスマホで表示するには
ヤマレコアプリを開いてログインし、
↓
「マイページ」→「山行計画」の中を見るだけ。
実際に歩く際は「山行計画」内にある該当ルートを開いて、
「この地図とルートをダウンロード」を押せば地図が取り込まれ、
「登山開始」のボタンを押せばナビが開始されます。
ただ、ヤマレコには難点が2点あります。
・今昔マップといった古い地図が表示できない
・立ち寄りポイントなどのピン(目印)を自由に付けられない
今後のバージョンアップに期待したいところですが、
現状では他のアプリで補う方法しかありません。
そこで、スーパー地形アプリの出番です。
これら2点が必要ないよって人はこれで完了です。

ヤマレコで作ったルートのスーパー地形への連携の仕方は、
ヤマレコアプリの「マイページ」→「山行計画」を表示。
↓
赤丸で示した右上の場所をタップ。
↓
「GPXファイルをダウンロード」をタップ。
↓
するとダウンロードするか聞かれるので「ダウンロード」をタップ。
この際、どこにダウンロードされるかはスマホの設定によります。
iPhoneでsafariブラウザを使用していれば
「設定」→「Safari」→「ダウンロード」
ここで「このiPhone内」とあれば標準のファイルアプリを開き、
「このiPhone内」→「ダウンロード」の中にGPXファイルがあります。

そのGPXファイルをクリックすると
スーパー地形が自動的に立ち上がりインポートされます。
#事前にスーパー地形アプリをインストールしておく
ちなみに、これら一連は文字に起すと大変そうに見えますが、
慣れればものの30秒もかかりませんからご安心下さい。
こうしてスーパー地形アプリに取り込んだルートに、
立ち寄るべきポイントやメモなどをマーキングしていきます。
2・実際に歩きで使ってみる
ヤマレコ、スーパー地形ともAppleWatchに対応しているので
その使用を前提として紹介してみたいところなのですが、
歩く目的が千差万別な上に使い方は多種多様なので、
一つの考え方として何かのヒントになればと思います。
【例】街道歩きで使用し記録はヤマレコにアップする目的
街道歩きでは古い地図が表示できると大変喜ばれます。
歩いてる最中は写真撮影などスムーズさがある程度要求され、
歩き記録は記憶が新鮮なうちにすると非常に楽です。
歩き中でのスムーズさは重要なポイントで、
ある程度計画通りに歩かないと日が暮れてしまい、
人里離れた山の中でポツンと1人というのも十分ありえます。
そこで、スマホではヤマレコアプリをメインに使用し、
地理院地図と高低差を表示させ先々の情報を得ます。
そして、立ち寄りポイントや古い地図を確認したくなれば、
アプリを切り替えてスーパー地形アプリで確認します。
AppleWatchでは基本的にスーパー地形アプリを表示させます。
今すぐ古い地図を見たいなという時に非常に便利です。
写真撮影はヤマレコアプリ上にあるカメラアイコンで。
撮影すると撮影地点やメモを記録しておくことができるので
帰ってからの記録作業を楽なものにしてくれます。
と、まあ、現状はこんな感じの使用法です。

使いやすいデザインで写真メモも取れるヤマレコアプリ
山歩き目的だとヤマレコアプリだけで良いと思います。
人にもよりますが古い地図は必要ないですし混乱の元です。
AppleWatchでの表示もヤマレコの方が登山に特化しています。
とはいえ、AppleWatchは現段階では ”あれば便利” 程度です。
両手がフリーにできるのは一番の利点ではあるのですが、
残念ながら双方のアプリともAppleWatchの画面では
自由にピン立てしたものを表示できないのです。
これがかなり問題で・・・。
ピン立てとは立ち寄りたい場所などを予め印をつけることですが、
現地で間違えてスルーしてしまうことを防止する役割があります。
そういうピンを立てるような場所はルート上にないことも多く、
これが出来ない現状においてはスマホを頼りにしてしまいがちです。
ただ、幸いにしてスーパー地形はアップデートの頻度が高いので
もしかすると近々実装されるのではと期待しています。
実装されれば真のハンズフリーも夢ではないかもしれませんね。
追記:
AppleWatch上でのポイント表示について。
スーパー地形ではナビの仕方が3種類あります。
そのうちルートナビを使用すればポイント表示は可能ですが、
ポイントは自由に配置できるものではなくルート上のみです。
また使用には新規でアプリからルートを作成するか、
カシミール3Dがあるならばパソコン上で作成が可能です。
ヤマレコなどのGPXファイルを利用する場合は変換が必要です。
「トラック記録」→該当をタップ→「変換」→「ルートへ変換する」
ただし長距離だと膨大なポイント量となるので実用には不向きです。
目印を自由に配置できるようになると最高なのですが
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