2021年03月10日

スーツ氏東海道中を街道ウォーカー視点から

いやー面白かった!

すでに東海道を歩いた身にとっては、
流れる景色がどれも懐かしく感じることができ、
自転車ならではの楽しみ方も知ることができました。

特に圧巻だったのは最終回。

大阪からの帰りの新幹線での実況なのですが、
平行している東海道を延々と追っているんですよね。
そして発する一言一言が共感できるものばかりで。

これって街道歩きを終えた後の感覚と似ていて、
苦労して歩いてきた場所が一瞬で通り過ぎるという、
ワープするような感覚は実に楽しいものなのです。

帰りの電車は疲れていても寝るなんてもったいない。
地図と車窓の睨めっこが常だったりします。



スーツ氏の東海道中は自転車でのものでした。

自転車での利点、歩きでの利点については
前回書いた記事を参照していただければと思いますが、
シリーズを見終えて自転車の良さが改めてわかりました。

まず第一に一気に踏破が可能である点でしょう。
歩きだと東京-大阪間は2週間かかると言われています。
ところが自転車だとその半分以下で行くことができます。

社会人の多くはまとまった休みが取れないので
街道歩きでは2日に分けたりなど分割するのが一般的です。
可能なら一気に踏破することが夢ではあるのですが・・・。

ただ、一気に行く場合、難点があることがわかりました。

それは月曜休館の資料館などに寄れないこと。
こういう系は仕方ないといえば仕方ないですが、
せっかく行くなら寄っておきたいものです。

あと、天候でしょうか。
スーツ氏の場合はうまく調整できていて
雨の日は京都付近のみで収まっていたようですが、
一方で曇りが多く富士山が見えないこともありましたね。

もし、これが分割して行く場合だと、
静岡県は富士山がよく見える冬に歩こうとか、
予定日が雨だから順延しようとかできるわけです。

こういう難点があるとしても、
自転車での良さが動画からよく伝わってきていたので
試しに街道を自転車で行ってみたいなと思っています。

DSC00743.JPG

それにしても、スーツ氏の説明はいつもわかりやすいです。
ポイント、ポイントを実に押さえている印象です。

名古屋付近では佐屋街道を経由しているなど、
マニアックな面も紹介してた点はさすがでしたね。
知らなかったこともあったりと勉強になりました。

ルートに関しては全般的に大雑把な感じがしました。
自転車なので石畳や峠道は通れないのはわかるのですが、
旧東海道ではない道も多かったのは気になりました。

でも、これは決して否定するものではありません。
江戸時代においても町中では好き勝手に歩いていただろうし
観光名所があれば街道を逸れることが当然のようにありました。
むしろスーツ氏の旅は昔の感覚に近いといえるでしょう。
寄りたい場所には寄っていくスタイル。良いと思います。

街道歩きでは人によって歩くスタイルは様々ですが、
寄り道となると少し離れるだけでも体力的にキツイもので、
街道から大きく離れて歩くことは少ないかもしれません。

もちろん寄るべき場所は事前に計画に入れておくのですが、
現地で寄りたい場所が急に出来ることが当然のようにあります。
そのためにも計画は結構余裕をもたせて作るわけですが、
寄り道ばかりしてると日が暮れちゃいますからね・・・。
自転車ならまだしも徒歩では取返しが付きにくいのです。

たかが50m程度の寄り道でもツライなんて
うん十キロも歩いている道中なのに可笑しな話ですが、
ここが歩きと自転車の違いなのかななんて思います。

とにもかくにも、今回のスーツ氏の動画は
我々、街道ウォーカーにとっても参考になることが多く、
街道の良さを再認識させてくれた良シリーズでした。

中山道期待しています!



   
posted by にゃおすけ at 11:55 | Comment(0) | つぶやき | 更新情報をチェックする
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