歩きが楽しくなる町づくりをしてるそうです。
簡単に言うと自家用車を利用しない移動は、
これまで気付かなかったものが見えてくるよという話。
街道ウォーカーの方なら実感してると思いますが、
歩くことによってスピードが遅くなることから
車では見落としがちなものに気付くことができたり、
その土地の空気を直に感じることによって、
より魅力を知ることができるのです。
欠点としては時間がかかることですが、
時間をかけた分だけ得るものはあると思います。
先日、長崎街道を歩いてきました。
佐賀県内ではすれ違う同業者が多かったです。
これは東海道といった一線級の街道であれば、
1日に何度かあるのですが地方街道だと多くはありません。
案外「歩こう。」が浸透してるのかもしれませんね。
さて、佐賀市のお隣に小京都である小城という町があります。
中心部に歴史資料館的なものがありますが、
小城の魅力は町全体が資料館の役割があることでしょう。
○○の跡、○○の旧家といった場所には、
必ずと言っていいほど説明板が置かれてあります。
やはり百聞は一見に如かずということで、
現地で直接、目に入るものは訴求力がありますね。
小城の名物といえば「小城羊羹」です。
町のいたる場所に羊羹を売る店があるのですが、
中には試食ついでにお茶まで頂ける店まであります。
実に懐かしい味です。
砂糖をふんだんに使ってるといいますか、
今回、初めて食べるものと思っていたのですが、
おそらく、誰かの土産で頂いていたのでしょう。
以前に食べた記憶が蘇ってきました。
さて、小京都と呼ばれる小城ですが、
古い町並みは殆んど残ってない気がします。
もしかすると見落としがあるかもしれませんが、
駅前から伸びるメインストリートは立派なものなれど、
区画整理がなされており残念ながら情緒がありません。
ただ、少し脇道に逸れてみると、
区画整理から免れた古い家々に出会うことができました。
小城駅舎は明治時代の築です。
駅構内は広く、長いホームにSL時代の面影が残ります。
これだけでも小城に来る価値があるものですが、
4月の中頃に火事があり一部燃えてしまっています。
全焼してないのは不幸中の幸いですが痛々しい限りです。
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