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春らしい桜が満開の中での道中でした。
今回から往復新幹線でアクセスということで娘はご機嫌です。
これから嫌というほど乗ることになるのですけどね(笑
浜名湖をバックに新ポーズ!
浜名湖は河川法では川。漁業法では海なのだそうです。
前回の終了地点は新居宿でした。
本来は舞阪宿の間で今切の渡しが存在していたのですが、
代わりに鉄道で移動することにしました。
東海道五十三次を全部徒歩で行きたい場合は微妙ですが、
我々はあくまでも分間延絵図を辿る道筋です。
ワープ出来る所はワープしていきます。
北雁木跡。
舞阪宿側の渡し場は3か所ありました。
この「北」は大名用だっただけに海へと続く石畳が立派です。
で、庶民はというと専ら「南」が使われていたようです。
こちらは残念ながら遺構はあまり残っていない感じ。
北と南の違いというものを見てみたかったものです。
東海道唯一現存する脇本陣の前でほっこり休憩。
中庭は明かり取りになっていて
家の内部を暖かい色で照らされていました。
舞阪宿の町並みは海が近いこともあって、
これまで通ってきた宿場と様相が違います。
海鮮のお店があちこちにあるのです。
この違いというものを娘も分かってくると、
街道歩きをもっと楽しめると思うのですけど、
おそらく現状は古い家が続いてる程度の認識でしょうか。
でも、普段と違うことは感じ取ってくれているようで、
あまり押し付けることはせず今はこれで十分でしょう。
宿場の出口に秋葉さん常夜灯がありました。
舞阪宿は大火をきっかけに秋葉信仰が広がってゆきます。
火除けの意味で宿場の出入口に設置することが多いですが
静岡には本宮があるので道中でも多くみかけます。
驚いたのは祠に入れられた常夜灯も目にしたことです。
本来の役目は暗闇を照らすもののはずです。なのになぜ・・・?
実は祠上部に僅かな隙間があって光が漏れるのですが、
他の地域ではあまり見かけないタイプなだけに、
それだけ秋葉さんへの信仰が厚いということなのでしょうか。
松並木の立派さを表現してくれました。
これからの季節は帽子が必須ですね。
曇りがちだった天候は青空に変わりました。
浜名湖の名物といえばウナギです。
「うな天」というお店で昼ご飯にしました。
お値段はさすがに張りますが旨いものです。
娘はお子様うな丼を頼みました。
大津で食べたときはウナギを残していたので、
おこぼれを食べれると踏んでいたんですけど、
予想に反してペロリと平らげてしまいました。
このところ随分と好き嫌いが減ってきています。
次なる三島では1人前を要求してきそうです(^^;
立場跡には旧家が点在しています。
今回はほぼ全区間が市街地だったわけですが
新しい家が建ち並んだ場所は少し前は田畑だっただろうし、
何気ない景色でも実は面白味が結構あるものです。
そうは言っても見所となるとやっぱり少ないので、
歩くスピードは自然と早くなっていきます。
結局、浜松には予定より1時間以上早く着きました。
東海道歩きを始めた当初のことを思うと、
道中での休憩はほんと少なくなってきました。
これは当然ながら娘の脚力向上が関係しているもので、
足のふくらはぎを触ると筋肉がかなりついていて驚きました。

さて、今回から東海道ポイントカードというものを作っています。
各宿場に到達すればスタンプを押せて賞品が貰える仕組みで、
難所を通過したときは特に豪華なものを貰うことが出来ます。
これには娘も俄然やる気を出してくれてて、
帰ったそばから今回分のスタンプを押していたほどです。
「足が疲れてきたら後ろ向きで歩くといいよ」
と教えるとさっそく試していました。
とりあえずなんでも試す。いい子です(笑
高塚付近から名残の松が街道沿いに増えていきます。
海に近いと津波の話が多いものでここも例外ではなく、
夢に見たお告げから高い丘を築いたおかげで救われた話が残っています。
二つ御堂でしばしの休憩。
これは藤原秀衡と愛妾を弔うお堂で、
歴史ある道は登場する人物も凄いものがあります。
まもなく浜松中心部。
中世以前は「濱津」と呼ばれていたそうです。
おそらく津が付くので港としての賑わいがあったのでしょう。
行政的には国分寺があった磐田が中心だったといいます。
浜松宿は遠江国・駿河国を通じて最大の宿場。
今も静岡県最大の都市です。
先述のとおり1時間も早くゴールすることができたので、
ご褒美に近くにあった浜松こども館に連れていってあげました。
浜松城でも良かったのですが以前訪れているのでこれでオッケーです。
まだどこにそんな体力が残っていたのか。
とにかく暴れていました(^^;
浜松餃子で完歩ぃ!
次回は泊まりで浜松〜磐田〜袋井を予定しています。
一時は豊橋辺りで打ち切りも考えたほどでしたが、
ポイントカード導入によって今は楽しく歩けています。
あと、二川あたりで狐太郎の父娘とすれ違いが叶ったことも、
娘にとってかなり刺激になったようです。
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