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高低差800mの峠道いざ行かん!
2日目は三島大社前よりスタート。
空気が清々しい気持ちの良い朝になりました。
三島宿は有名な三島大社の門前町でもあるので、
観光地化されていて活気があります。
まるで往時の賑わいを見ているかのようです。
あの山を越えれば関東だっ!
今のところ箱根のてっぺんまで綺麗に見えています。
写真を撮ってると声を掛けられました。
地元人「どちらから歩いてきたの?」
私 「京都からです」
地元人「えー、歳は??」
あろうことか私の歳を言ってしまいました。
誰もオッサンの歳なんて興味ないのに・・・(^^;
錦田一里塚。対になって残る本物の美しさ。
ここから本格的な上りが始まります。
この辺りの松並木もまた実に見応えがあります。
一方、娘はダンゴムシ探しに余念がありません。
田舎の道はこういう楽しさがあります。
今回はずーと上り坂。
少しでも気を紛らわせようとクイズ大会をしました。
題して「旧道はどっちでしょう?クイズ」
例えば、下の写真のような三差路があったとします。
旧街道はそのうち1つが正解なわけですが、
私「これどっちだと思う??」
娘「こっちー!!」
驚くことに見事正解。
娘「だって、ボロッちいもん」
まあ、何が理由であれ
旧道の見分け方が随分とわかってきたようです。
本物の石畳に大はしゃぎ。
しまいには「私がナビゲーションするよ」と言ってくる始末(笑
所々で下の写真のような草道になっていたりすると、
「これは草畳や!」と喜んでおりました。
関東ローム層の赤土に関東が近いことを実感します。
箱根路に石畳が多いのはこの地質も関係しているそうです。
この辺りになると少し疲れたのか休憩したいと言ってきます。
これまで長丁場の上りを経験させてなかったので無理もありません。
それにしても、見事に晴れ渡りました。
これまで歩いてきた静岡市方面もくっきり見えています。
腰掛石で明治天皇と同じ体験をしました。
このような史跡が多いのは街道の楽しい点です。
そして、三島スカイウォークで休憩しました。
10年前に歩いた時は無かった施設で日本一の吊り橋が目玉です。
今年のGWは過去最高の1万人越えだったと聞きました。
一気に江戸時代から現代にタイムスリップ!
揺れも少なく大展望を楽しむことができました。
お昼もここで三島コロッケカレーを頂きました。
ありがたい現代の茶屋。助かります。
あと、「そらソフト」というのもここの名物。
青色なのでソーダ味と思いきや牛乳ソフトで驚きました。
中身は「いでぼく」という牧場の静岡の懐かしい味。
さて、ここから先はさらなる急こう配となります。
箱根路は石畳がいっぱいあるのですが、
中には発掘調査の後に復元されたものが多いです。
上のものは綺麗に並びすぎてるので復元ものでしょうね。
今回の行程では娘にはまだ山登りの経験がなかったので、
休憩を多目に時間は余裕を持たせたものにしていました。
でも、蓋を開けてみると1時間も早く峠に辿り着けたのです。
いやー、驚きました。
これはここまで積み重た脚力の向上があったと思いますが、
何よりも楽しみながら歩けていたのが大きいと思います。
何せ、娘は石畳み好き。
金谷で初めて出会ってからは
次はいつ会える?と何度も聞いてきたほどです。
なので、今回の石畳がいっぱいの峠道は、
よっぽど嬉しかったに違いありません。
この山の上まで点在する四角いものは何だと思います?
実は別荘なんですよ。驚きました。
さぞや富士山の眺めが良いことでしょう。
山中城は北条氏の本拠地"小田原"の西の防衛を担った重要拠点。
東海道は城を取り込む形で通っています。
さすがは100名城なだけあって見事な城です。
残念なことに峠手前は災害で通行止めになっていました。
こればっかりは仕方ないですね。
国道で迂回して程なくして箱根峠に辿り着きました。
気温は13℃。さすがに歩いてないと寒いです。
逆に歩いてると丁度良いぐらいで快適です。
結局、バス発車が5分後に迫っていたので、
余韻に浸る間もなく熱海行きのバスに飛び乗りました。
窓全開のバス車内。自然のクーラー最強!
熱海では足湯に浸かったりビーチへも行きました。
予定より1時間早くつけた娘へのご褒美です。
足湯では「出よう」と言ってもなかなか出たがりません。
元気そうに見えても今回の疲れは半端なかったのでしょう。
街道ガールまっしぐらの娘。今後が楽しみです。
次回は10月。箱根峠から小田原宿を目指していきます。