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約1年間に渡って歩いた東海道も今回で最後。
朝早くに無理矢理起こして家を出発するのも最後。
そしてシンカンセンスゴイカタイアイスを食べるのも最後・・・。
いろいろ感慨にふけってる私に対して、
娘はいつもと何ら変わらない様子で座っています。
東京タワーのつもり
と、まあ無事に新幹線に乗れたわけですが、
実は新大阪の乗換えが列車遅れで僅か4分だったので
乗り遅れる可能性が大いにありました。
乗り遅れれば計画を練り直せねばいけません。
しかも、早得切符なのでキャンセルは不可。
それはもう、2人そろって必死に走りました(涙
そして娘はこう言うのでした。
「父ちゃんいつもギリギリやねん」
トラブルがありましたが予定通り鶴見駅より出立です。
鶴見の東海道筋は繁華街の西側とは対象的に
東側はどこか長閑な雰囲気が漂っています。
鶴見という名前は徳川家康に関係していて
川の上を鶴が舞うのを見て名付けたと言われています。
名物”よね饅頭”を鶴見神社でいただきました。
まだ歩き始めて間もない時間でしたが、
見るからに柔らかそうだったのでつい❤
特長的な鶴見橋は風光明媚な眺めを見れた名所で、
数々の書物や絵図に残されています。
ここから見えた富士や箱根といった山々や、
海を行く舟に多くの旅人や文人の心をとらえたのでしょう。
一方、娘は案内看板のキャラクターに心をとらわれている様子(笑
今回の区間は都会なだけあって街道沿いにはお店がたくさん。
カワイイのがあれば「撮って!」とせがまれます。
凝ってるタイルアートを撫でてみたり
川崎宿は川崎大師の門前町であったとともに
六郷の渡しで賑わった宿場町。
今も繁華街に往時の賑わいを感じます。
以前歩いた時は夜だったので印象が全く違いますね。
朝の時間だと静かなもので安心して歩くことができました。
かわさき宿交流館には浮世絵の顔ハメがありました。
ここまでの大きいものはなかなか珍しいですよね。
そして、お昼は隣の東照にて頂きました。
川崎名物だった”奈良茶飯”をおこわにアレンジしたもので、
シジミ汁との相性も抜群で一気に平らげてしまいました。
ちなみに、娘は”あんみつ”でした。
それ、おやつやん(笑
昔、奈良茶飯を出してたお店は万年屋と言いましたが
今は既になく、跡地にはマンションが建っています。
ここを左折すれば多摩川になるので
旅人が舟から降りて一息ついた場所だったことでしょう。
その多摩川ですが下流部は六郷川とも呼ばれています。
私「ここにはタマちゃんがいてね」
娘「???」
私「アザラシだよ〜」
と言うと必死に探す様が印象的でした。
多摩川を渡れば、いよいよ都内。
県境跨ぎもこれで最後です。
都内に入っただけなのに泣きそうになりました。
さて、ここから暫くは
下のような幅の広い道が続きます。
川があれば魚がいないか覗き込む娘。
これは滋賀県を歩いた時からの恒例ですが・・・。
川の水が「真っ黒やん!」と驚いておりました。
これは影になっていたからでもあるのですが、
「なんで?なんで?」と好奇心旺盛に聞いてくる娘に、
「工場がいっぱいあるからちゃう?知らんけど」
と、サラッと答えておきました。
蒲田には薬屋の敷地に梅の木が
数百本と花木を植えた梅屋敷があったそうです。
それにしても京急蒲田駅の変貌ぶりは凄いですね。
なんというか壁ですよ。壁!!
そんな驚いてる私を尻目に
娘は謎のポールに勝手に座って休憩しておりました(汗
まぁ、休憩できるときに休憩するのがベストです。
大森町駅付近。
久々に寒い中の街道歩きになったので
娘のトイレの間隔がやけに短くて大変でした。
実は私も似たようなもので
昼飯の時に水分を結構摂ったのが影響していたのでしょう。
大田区美原通りでの旧道では
昔ながらの海苔問屋が多くて風情を感じることができました。
やはり旧道は良いものですね。
浮世絵シャッターを見つけて真似をする娘
カワイイのがあれば撮影に余念がありません。
これまで撮影した写真は私の量を凌ぐほどです。
やがて、”しながわ水族館”の横を通過。
実は一番最初の計画ではここに寄る予定でした。
娘に「ドラえもんのほうががいい!」と言われたので
計画から外してしまった経緯があります。
ちなみにこの日は翌日の天気予報が悪かったので
蒲田までだった予定を品川まで前倒しして歩きました。
鈴ヶ森刑場跡で記念写真。
石碑群におどおどしいものを感じました。
娘は処刑がよくわからないらしく
「悪いことしたら捕まってここで殺されるで」と教えました。
そして少し進んだ場所にある泪橋では
私「お父さんお母さんはここでお別れやねん」
私「だから”なみだ”橋やねん」
娘「なんやそれ、怖いやん!!」
私「悪い事したらあかんで」
娘「うん」
と、まあ、旅は教育の場でもあります(笑
品川寺
力石を試す娘。腰いわすで!
青物横丁から品川にかけて長い商店街が続きます。
人は多いものの車は少なく安心して歩けました。
品川宿は江戸の出入口としての賑わいがあった場所。
北の吉原、南の品川と言われたほど花街の一面もあったようです。
宿場から横に延びる道に目をやると坂になっています。
昔は海だったことがわかる何よりの証拠なのですが、
今となってはちょっと信じられませんね。
あまりの列車の多さに嬉しくて撮り鉄デビュー
品川駅高輪口の交番前で1日目を終えました。
夕食は蒲田の羽根付き餃子で完歩ぃ。
蒲田といえばこの餃子らしいです。
さぁ、明日はラスト!あと7kmです。
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