2023年08月07日

パパとムスメの今切の渡しと清水道

GWは東海道の忘れ物を取りに静岡へ。

IMG_2112.JPG

かつて東海道で浜名湖を横切るときは
今切の渡しという舟を利用する必要がありました。

現代は残念ながら舟を利用するすべがないので
我々は電車でワープしていたのが心残りでした。

「せっかくなら東京大阪の全区間歩いておきたい・・・」

娘にもその勲章を!という思いもありますが、
友達と話すとき「東海道五十三次を歩いたよ」というより、
「東京まで歩いた」のほうがわかりやすいですよね。


↑詳しいルートと記録は【山行記録のページへ】もご覧ください。

なので、歩くのは僅か4kmほどの区間ですが
我々にとっては大いに価値があるものとなりました。

ちなみに今回の旅で娘には歩くことを言ってません。
一言「静岡の友達に会えるよ!」とだけ言いましたが、
行程は全て謎という言わばミステリーツアーで出発しました。

IMG_2120.JPG

久しぶりの新居町駅。

歩くことを察してか少し不機嫌な娘。
まぁ、無理もありません(笑

IMG_2123.JPG

IMG_2127.JPG

道中では気になったもの(特に植物)があれば
iPhoneを出してGoogleレンズで調べていました。
小1にも関わらず操作は随分と手慣れたものです。

IMG_2131.JPG

城郭風喫茶店にびっくりの娘。
古い観光地は驚きの建物と出会えるから楽しいですね。

浜名湖の風に当たりながら一休み。
家から持ってきたパンをむしゃむしゃと。

IMG_2137.JPG

IMG_2154.JPG

やがて弁天島にたどり着きました。
南国のような風情が良いものでした。

さて、翌日は静岡市の清水に移動。
次なる道は東海道と清水湊を結ぶ清水道です。

これもずっと気になっていた街道で、
距離は4q程なので友達と歩くには良いかなと考えました。

rkSh3lQ9TD6qm6VbrFCJkg.jpg
東海道分間延絵図より

清水道は一体どこを通ってるかですが、
上の絵図を見ると宿場から左下へ伸びているのが久能道。
そこから川沿いに広がる清水湊に向かう枝道が清水道です。

今の感覚だと宿場の辺りも清水だとは思うのですが、
昔は巴川河口地域に広がる港集落を指すのが一般的で、
宿場のある江尻とは別の町という認識だったようです。

その清水は駿府の外港の役割もあったので
古くから大変な賑わいがあったといいます。

IMG_2240.JPG

清水の友達と合流して娘もニッコリ。
若干ハイテンションなのが気になりましたが、
快適な街道歩き日和となりました。

東海道との追分に立つ道標は実に立派です。
二人揃って触りまくる姿に思わず笑みがこぼれます。

「是より志ミづ道」

「清水」や「しみず」と書かないあたり粋ですね。

IMG_2241.JPG

ちびまる子ちゃんの母校の横を進みます。
ほぼ道なりの街道歩きなので子連れでも楽ちんです。

ただ、騒がしい(笑

ひたすら何気ない町中を歩くのですが
そういう中でも下のような標識があると嬉しいですね。

IMG_2246.JPG

IMG_2260.JPG

江尻宿から伸びる久能山への道と交差した先で、
街道の風情が少しだけ変わります。

道に若干ながらも緩い勾配がついていたりと、
町並みに立体感があるようになってきました。
これは川や海が近いこともあるのでしょう。

IMG_2264.JPG

八幡神社。
境内には何本もの大木があって歴史を感じます。

そして、裏手にあるのが「ちゃんちゃん井戸」
実はこれが清水の謂れとなっているものです。

こんなものがあったなんて・・・。

20年前に住んでいた頃は全く知る由もなく、
やはり歩かないとわからないことは多いものです。

IMG_2266.JPG

IMG_2273.JPG

巴川に出ました。

対岸に見える木々が生い茂ってるあたりが古城跡。
ようするにここが清水の元々の中心地になります。

ひと際目立つ地元企業「鈴与」のお屋敷もあったりと
周辺には蔵が立ち並んでいて往時の賑わいを感じました。

IMG_2275.JPG

IMG_2282.JPG

次郎長通り商店街。アーケードが素敵!

この辺りの雰囲気は20年前とさほど変わっていません。
狭い道が多いので車だと敬遠していた場所でしたが、
歩いてみると空は広く奥行きもあり驚きました。

ここには次郎長の生家があり見学ができます。
娘は土産に「勝ち守り」をGetしていました。

IMG_2286.JPG

IMG_2296.JPG

やがてエスパルス通りを経てゴールとしました。

子供たちは道路わきのサッカーのモニュメントに夢中。
こういうハチャメチャな街道歩きもアリですね。







posted by にゃおすけ at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東海道五十三次 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック