2023年07月06日

進化した街道歩きナビとApple Watch対応。2023年版。

これまで街道歩きのルート作成術を紹介してきましたが
年々進歩が凄まじく1年前の情報でも古いものとなってきています。

今回「スーパー地形」「ヤマレコ」を中心に紹介していきますが、
特にスーパー地形は頻繁なアップデートが続いていて、
以前よりさらにパワーアップして使いやすくなりました。

IMG_3003.JPG
ヤマレコアプリを表示中

まず、最初にルートの作成方法です。
街道歩きでは古い地図と見比べて考えることが多いですが、
それが出来るWebサービスやアプリはそう多くはありません。

個人的に圧倒的一番のおすすめは「全国Q地図」です。
古い地図と現代の地図を重ねてルートが引けるので
ルート作成が捗ること間違いなしです。しかも無料。
出力ファイルはKML形式とGeoJSON形式に対応しています。

山歩きならヤマレコのWebが便利かもしれません。
何せ先人のデータがたっぷりとあるので安心です。

ただ、ヤマレコは有料会員でないと使えない機能や制限が多く、
操作性も慣れないと使いづらい点があります。
全国Q地図も操作性は褒めたものではないですが・・・。

街道歩き目的の場合の具体的な手順としては、

★全国Q地図でルート作成(KML形式で出力)

★それをスーパー地形アプリにインポート
メールなどに添付してKMLファイルをタップするだけでOK

★インポートしたルートは標高データがないので付ける。
アプリ上のルートをタップして変換→標高データで書き換える

★あとは立ち寄り地などピン立てしておくと便利

全国Q地図→スーパー地形のやり方については
以前詳しく書いた記事や動画がありますので併せてご覧ください。
https://borabora.seesaa.net/article/481028877.html



次にApple Watchについて。

以前はあってもなくてもどっちでも良い感じでしたが、
今はあれば断然便利というぐらい格段に進化してきた印象です。

山歩き用途にも使えるGPSアプリはいろいろありますが、
Apple Watchに対応してるか否かで使い勝手が違ってくるもので
その点だけでもスーパー地形、ヤマレコが優位といえます。

★Apple Watchの利点
・スマホを取り出さずともルートを確認できる
・スマホを使う頻度が減るのでスマホの電池持ちに貢献
・事前に地図をダウンロードしておくことで片方が壊れても安心

★Apple Watchの欠点
・高額(安いのもありますが最低限バージョン4以上にしましょう)
・iPhoneユーザーでなければならない
・画面サイズによっては老眼だと見づらい
・電池の持ち(長距離縦走や100キロウォークなどの長時間は厳しい)
・古い機種だともっさりしている(バージョン3はストレスたまります)

ルートなどの情報自体はスマホ画面でも見れるわけですが、
Apple Watchの一番の利点は同じ内容を手元で見れることにあります。

IMG_3135.JPG
左 スーパー地形、右 ヤマレコ
真ん中は双方とも歩いたルートの標高差グラフが表示される。
画面をタップすればルートを含めた地図表示が可能。

では、これらを踏まえて歩きナビはどちらが良いかですが、
個人的には断然、スーパー地形を推します。

まず、冒頭にも書いた頻繁なアップデート。
正直これがあるだけでも買いです。
1年前と比べても対応ファイル、対応地図が格段に増えました。
980円という買い切りなのもうれしい点です。

AppleWatchの画面に関してはヤマレコに比べて機能が少ないですが
行動時はシンプルさが肝心と思うので特に問題はないものです。

一方、ヤマレコにも良い点があります。

・AppleWatch画面が見やすく機能が豊富
・先人の歩いた軌跡がマップに表示される
・歩き終わったらヤマレコに記録をすぐにアップできる

逆に不便な点は

・有料会員でないと使えない機能が多い
・AppleWatchにルートを表示させるには転送が必要

ヤマレコも便利な機能が盛りだくさんです。
どちらのアプリも甲乙つけがたいのですが総合的に考えると
難易度が高いの登山ならば先人の足跡がわかるヤマレコで
街道歩きや普通の登山ならスーパー地形でしょうか。

ヤマレコを全面的に推せないのは転送の手間が理由です。
スーパー地形のように転送せずとも表示できれば便利なのですが。
あと、ルート作成時において山行計画ページを作る必要がある点。
こういう手間は好きな人は良いですが大多数は面倒と感じると思います。

IMG_3140.jpg

さて、皆さんは集中モードをご存じですか?

iPhoneに搭載されている機能の一つで、
例えば、街道歩きに特化したアプリや通知の設定が可能です。
ようするに関係のないアプリを画面上から隠してしまうことで
街道を集中して歩くことが出来ます。

上の写真は私の一例です。
ウィジェットで雨雲レーダーを配置して、
メモをいつでも取れるようにメモも配置しています。
アプリは”くずし字”や山の名前を調べたりするもの、
単純な道では音楽を聴けるよう音楽アプリを置いています。
この音楽アプリは山奥では熊鈴の役割になって便利です。

以上、いろいろ書いてきましたが、
IT関係は日進月歩でどんどん便利になっていきますね。
また良い情報があれば記事にしていきます。

では、enjoy!街道歩き!




posted by にゃおすけ at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 街道歩きテクニック | 更新情報をチェックする
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