2025年04月07日

高砂の昭和レトロを訪ねて

加古川の河口に広がる町。
かつては北前船も寄港し賑わいました。

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同じ兵庫県にある網干と比べると
シンボル的な建物は少ない印象ですが、
海と陸を繋ぐ拠点だった点で違う良さがあります。

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上の写真は梅ヶ枝湯さん。
今も現役のレトロなお風呂屋さんです。
煙突を含めての側面から撮る構図が有名ですが、
正面の古びた感じもまた良きものです。

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この周辺にはスナックが多く建ち並んでいます。
高砂の周囲は工業地帯で高い煙突が多いですが、
そこで働いてる方の憩いの場だったのかもしれませんね。

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旧国鉄高砂線の高砂駅前。
晩年は殆ど旅客列車はなかったそうです。

駅前には立派なアーケードの構えがありました。
天幕は相当な年季が入っているように見えますし、
汽車を下りた多くの人が利用していたと思われます。

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十輪寺。
空海による開創と伝えられる古寺。
現在の本堂は1693年のものだそうです。

下の地図を見てみますと
お寺と高砂の町とは水路で隔たれています。
これほどのお寺が町の中心でないのが少し不思議です。

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ここから高砂の中心部に入っていきましょう。

上の洋館は魚町倶楽部。
明治時代に建てられた木造のもので
当時の浪漫あふれるお屋敷の雰囲気が漂います。
元は三菱製紙の外国人技師のために建てられたのだとか。

普段は公開されてないのですが、
年に一度万灯祭りの時は中に入れると聞きました。

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立派な三十蔵。
そして旧高砂銀行本店の銀行建築。
メインストリートも見所がたくさん。

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ブライダル都市高砂と書かれたアーチも立派です。
でも、はて?ブライダル?となったのですが、

結婚式やめでたいとき謡われる、
「たかさごやこの浦舟に…」ではじまる謡曲「高砂」と
平和と長寿の象徴である「尉と姥」のいわれの発祥の地。
(高砂市ホームページより)

なるほど、めでたい町だったわけですね。

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工楽松右衛門旧宅の舟板塀は圧巻でした。

ここは中を見学することも出来て、
高砂の歴史を学ぶことができました。
湊の遺構も目の前に広がっています。

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高砂神社(高砂城跡)にも寄ってから帰路へ。
途中の喫茶店ではアーモンドトーストを頂きました。

最後に感想として。
高砂はコンパクトな中に見所が多くて、
徒歩でも小時間で楽しめるのが良いところです。

観光施設は少なく知名度も低いからか
一般の観光客は少ないながらもレトロ好きには人気で
訪問した日も何人もの同業者が楽しまれていました。

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こういう場所はGWとかの連休でも
比較的空いている印象があります。
なので、そういう時に行こうと温めていたのですが
行きたい衝動には耐え切れず普通の土曜の訪問となりました。

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そういえば駅への帰り道で
気になったのはサンモールの存在でした。
かつて大賑わいだった地域のショッピングセンターが
負の遺産となって解体されずに一部だけ残っていました。

人々で賑わっていたであろう空間だけに、
今の静けさは対照的で時間が止まってるかのようです。
昭和の晩年に作られたモールとはどんなものだったのか。
令和のモールとは違う何かを感じれる貴重な空間と思いました。



  
posted by にゃおすけ at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 近畿ボラボラ_兵庫 | 更新情報をチェックする
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