じっくり歴史考証をした思い出の地。
今回、さわやかウォーキング開催ということで
イベントならではの良さや発見を期待しつつ、
雪が舞い散る中、足を運びました。

何気なく見える駅から続く道ですが
鉄道以外の交通手段があまりなかった時代、
参宮線を降りた多くの人々が利用した道です。
伊勢というと伊勢神宮と夫婦岩が有名ですが、
おそらくセットでお参りする人も多かったのでしょう。
神宮から直通する三重交通電車もあったりして、
二見は一大観光拠点だったことが容易に想像できます。
ちなみに今のバスターミナル(観光案内所)付近が、
元の三重交通二見線の駅でした。

しばらく歩くと旧二見道と合流。
伊勢の伝統的建築様式の旧家が両側に立ち並びます。
この辺りには御福餅や赤福の店もあったのですが、
今は移転してしまい建物だけが残っています。
これは鉄道で来る人が減ってしまったことや、
建物の老朽化ということもあるとは思いますが、
営業してない姿はやはり寂しいものを感じます。
とはいえ、こういう伝統的建築を見てると
あー、伊勢に来たのだと実感させられるのは確かで、
内宮前の観光地化された”おはらい町”も良いですが、
普段の生活が垣間見える何気ない集落の中にも
散見できるのが伊勢の面白いところです。


この立派な賓日館は明治19年のもの。
参宮線開通(明治44年)や三重交通(明治36年)よりも
古くからあって皇族もお泊りになった歴史のある建物です。
中は絢爛豪華な中に良き古さがあちこちにあり、
昔の人の宿泊での楽しみ方が垣間見えるかのようです。
フォントも昭和感溢れ懐かしいですね。

ただ、老朽化が激しく進んでいて、
近々耐震化工事で休館するのだそうです。
合わせて毎年この時期に行われていたひな祭りも
今年をもって開催休止なのだといいます。
各地の古い町並みでは町をあげてひな祭りと称して
各家々や施設で雛飾りをするイベントが多いですが、
ここ二見のものは規模がかなり大きく、
実に見ごたえがあるものでした。
それだけに設置や撤去などの大変さや、
高齢化、人手不足の理由などもあるのでしょう。
さわやかウォーキングに参加しなければ知りえなかった
小さな町のお祭り。最後に見れてよかったです。


立石は夫婦岩と一般的に知られています。
冬に来るといつも海が荒れてる印象があって
岩の近くは水しぶきが凄く、風もヤバい。
御朱印を無料で頂けるというので有難く頂きました。
最近はどうも思い違いをすることが多く、
当日のSNSに間違えて二見岩と投稿してました。
目の前に夫婦岩があるにも関わらずです。
後で二見岩とGoogleで検索しても一つも出てこなく、
夫婦岩は明治以降の名称であることを知ることになります。
(正式には男岩を「立石」、女岩を「根尻岩」)
とんだ間違いからトリビアを新たに知る。
やはり疑問に思ったら調べるのは大事ですね。

お次は伊勢シーパラダイス。
昭和感ある古いタイプの水族館という印象。
ふれあいや間近で見れるのが人気のようです。
当日は特典で2000円が半額で入れました。
驚いたのはイルカのプールでの出来事。
係員がいないのにイルカが客にボールを投げてて、
客も勝手に投げ返してキャッチボールをしている。
こういうのって普通は有料と思うのですが、
ここは自然にやれるというのが凄いですね。
施設の規模的にはそれほど大きくなく、
夫婦岩詣の人目当てに作った施設な感じですが、
どこか懐かしさがあって面白いものでした。
それだけに娘も来たら良かったのにと思ったのですが
長女は8歳になって出不精気味なのが残念なところで
もっといろいろ経験をさせたいところなんですが...。


コースから外れますが江という町を散策。
太江寺の門前に広がる黒板塀が続く趣ある町並みで、
伊勢の漁村とはを教えてくれてるかのようです。
観光客はおらずとても静かな空間。
雰囲気の良さからコースでも良さげに思うのですが、
そこは大人の事情が絡んでるのかもしれませんね。


寺へと続く階段ではネコが昼寝。
なんとものんびりしてる情景です。
近づくと起き上がり一緒に階段を上ってくれて、
その様子はまるでネコに案内されているかのよう。
後で知ったのですがこの日はネコの日だったようで、
思いがけず不思議な体験をした思いです。


さいごに。
二見は古くからの観光スポットだけに見所が多く、
他にも音無山のロープウェイ跡などもあったりと、
戦前の賑わいは今とは違うものだったと想像できます。
さわやかウォーキングを通して歩いてみて、
昔の栄華を少し垣間見れた気がして良いものでした。
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