中山道を京都からバス乗り継ぎできた友人 ( @isomibus ) と
奈良井宿で合流して塩尻宿へのバス旅に同行しました。
街道をバスで行くことは街道歩きと違って、
別の楽しみがあって別のテクニックが必要です。
近年は沿線の過疎化が進み廃路線が増えて、
年々、バスを使った旅は過酷さを増しています。
去年まで走っていたのに!というのは茶飯事で、
バスは生き物とはよく言ったものです。

久々に乗る特急「しなの」の車窓は相変わらず良く、
事前に窓割りをチェックして切符を買っていたので
まさにワイドビューな景色を堪能できました。
私が中山道を歩いたのは2011年なのですが、
意外と車窓から見える旧道を覚えているもので、
また歩いてみたい衝動が沸き立ってきます。
次は一気通貫でとは思っているんですけどね。
木曽福島での30分の乗り換え時間。
トイレを済ませ駅で待ってるだけでは勿体ないので、
かねまるのパンを買って崖家づくりの町並みを見ました。


そんなこんなで奈良井には9:17着。
土曜の朝早くなので人がほとんどいません。
なんという贅沢な空間!
それにしても、外国人の割合が多いこと。
その殆どが大きなザックを背負ってらっしゃる。
中山道鳥居峠を越えられるものと思うのですが、
日本人の軽装とは実に対称的です。
以前、自分が歩きで訪れたのはお盆の頃。
どこを撮っても人が写りこんで
撮影するには大変なほどの人込みでした。

それが駅に着いて1時間も経ってるのに人は疎ら。
連休の時期とのギャップに驚きました。
古い町並みは写真を撮る分には
人がいないほうが撮りやすいのは確かですが、
江戸時代は人の往来があったはずなので
誰もいない状態は逆に違和感しかありません。
まー、でも、現代は服装一つをとっても、
個性豊かで統一的ではなく、カラフルなので、
目障りになってしまってる感はあるでしょう。
これが皆さん着物だったら最高なんですけどね。
奈良井は観光地化しすぎてる感じはあるものの、
町並みの長さ、旧家の割合、道の広さといい、
没入感が半端なく最高ランクと言って良いと思います。

ちょっと贅沢に蕎麦定食を頂きました。
そんなこんなしてるうちに友人と合流。
いよいよバス旅がはじまりました。
地方は都会とは違ったバスが走っています。
いわゆる地方自治体がお金を出して維持している
コミュニュティバスといったものや、
タクシーのように呼べるオンデマンドバスなど、
乗るには若干敷居が高いものが多いと思います。
もちろん、地元では知られているので
日常で使ってる人も多いとは思いますが、
旅行者が利用するのは稀ではないでしょうか。
それだけに、地元の人だけの空間を楽しめるのは
なんというか銭湯に似た感じなところがあって、
地元の人とのふれあいを楽しめる一つの方法として
絶好の場なのではと思ったりします。

塩尻市が運営しているバスは
奈良井から塩尻まで行っても僅か100円。
並行するJRよりは遅いですが超割安です。
ただし、マイクロバスなので大勢は乗れません。
約20分ほどで贄川宿に到着。
当初の予定では2時間あまり待ちぼうけでしたが、
関所の見学をしてる間に別のバスを発見できたので、
ちょうど良い頃合いで次に進めました。
バス好きの彼の凄いと思うところは、
現地でのバス情報収集能力の凄さでしょうか。
私は市内観光ではバスを使うことはあるのですが、
こうした山間部では事前に調べたバス以外は
どこに連れて行かれるかわからないことが多いので、
現地で他のバスを調べることはあまりありません。
先述のとおり、
地方のバスは探すのも乗るにも大変さがあります。
それがいとも簡単に別のバスを見つけれるとは
素晴らしい能力といいますか凄さですね。

おかげで立ち寄ることが出来た平沢集落。
漆器屋が軒を連ねる伝統的建築のある町並みですが、
いろんな古い町並みを行ってる私でさえも、
ここほど違和感を覚える町は他にありません。
こう書くとホラーにも聞こえますが、
歩く人をまったく見かけないんです。
以前に訪れた時もそうでした。
これが過疎化で閉店しまくりのシャッター街ならば、
誰もいないという理屈が通じるのですが、
ほとんどの店は開いているし生きた町なんですよね。
しかも重伝建なのに観光客が見当たらない。

恐らくこれは奈良井という超有名な町が横にあるので、
平沢は隠れた存在になってるのではと思ったりします。
古い町並みでは、そういう場所が結構あるものです。
お店に関しては外商をしているのか、
道の駅などに卸してるかで成り立ってるのでしょうか。
さてさて、平沢の次は本山宿へバス移動。
ここは江戸時代の古写真とほぼ同じ光景を楽しめます。
その古写真はネットで探すと出てくるのですが、
見つかればリンクを貼れればと思っています。
追記:
別の写真ですが昔の信州の光景が沢山載っています。
向山雅重記録写真 https://adeac.jp/ina-city/top/
しかし家の前に車を横づけとは、
せっかくの風情がちょっと勿体ない気がしますね。
でも、住民がいないと旧家は朽ちてきますし、
なかなか難しい問題ではあります。


本山宿から洗馬宿までは徒歩。
バス乗り継ぎの旅ではあるのですが、
上手くいかない時は徒歩やタクシーなども
駆使して移動することがあるそうです。
洗馬宿から塩尻宿まではコミュニュティバスと
オンデマンドバスとのコンボ技。
いやー、ほんと楽しめました。

夕焼けに映える穂高連峰を眺めて
充実した一日を終えたのでした。

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